「学ぶ」の語源は「まねぶ」
~依存脳をハックする~
序章:「学ぶ」とは「まねぶ」ことである
僕が去年からずっと言い続けている持論があります
それは「『学ぶ』の語源は『まねぶ(真似ぶ)』である」ということ
もしあなたにリスペクトしている人がいるなら、我流を挟まず、私情を挟まず、まずは徹底的にその人を「マネ」することから始めなければなりません
トレードでもビジネスでも、結果を出している人の「エントリーポイント」「考察」「思考プロセス」を、その人になりきる勢いで真似るのです
逆に言えば、真似をしたいと思わないなら、リスペクトしているのは本当かどうか疑いたくなりますね
しかし、多くの人はここでつまづきます
「自分は覚えが悪くて…」と言い訳をしてしまうのです
今日も、この「徹底的に真似る」という行為がいかに脳科学的に理にかなっているのか?
そしてなぜ多くの人がそれを失敗してしまうのか?について解説します
1. 前提知識:脳は「善悪の判断」ができない
具体的な方法論に入る前に、皆さんにどうしても知っておいてほしい事があります
脳にはルールという物が存在します
ハッキリ言います
脳は、善悪の判断はできません
脳はその情報があなたにとって「良いこと(勉強・トレード)」なのか「悪いこと(浪費・サボり)」なのかを判断する機能を持っていないのです
では、脳は何を基準に情報の重要度を決めているのか?
答えはシンプル
「回数(頻度)」です
脳はただ機械的に「接触回数が多いもの」を「生きるために重要」と認定します
その最たる例が「スマホ依存症」です
なぜ、用もないのにスマホを見てしまうのか?
それは中身が有益かどうか、脳には全く関係ないからです
通知が鳴ったから見るのではありません
脳からすれば、通知なんて来ていなくてもいいのです
特に用事がなくてもいいのです
ただ「ロック解除して画面を見る」という行為そのものが脳にとって最重要ミッションになっているのです
それはあなたが過去に何千回、何万回と「用もないのに見る」という行為を繰り返した結果、脳がこのように誤認したからです
「お、また見たな。通知がなくても自ら見に行くということは、これは酸素と同じくらい生きるのに不可欠なものなんだな!」と
事実と頻度だけが脳のRAS(網様体賦活系)というフィルターをバグらせ、スマホを人生の最優先事項にしてしまったのです
2. 「覚えが悪い」のではなく「回数」が負けているだけ
ここで本題に戻ります
多くの人が「覚えが悪い」と嘆くのは、能力が低いからではありません
スマホを見る熱量と頻度で、師匠の記録を見ていないからです
もしあなたが、スマホの通知を確認するのと同じ頻度で
トレードのメモや師匠の動画を見返したらどうなると思いますか?
脳はスマホの時と同じように誤認します
「お、またこのチャートパターンを見たな。これは生存に不可欠な情報だ!」と
こうなればこっちのものです
海馬は情報を「長期記憶」へ送り込み、無意識レベルでその情報を使えるようになります
「覚えが悪い」と嘆く前に、スマホに勝てるくらいの回数、記録を見返しましたか?
3. 「何をしたか? 何をするべきか?」が全て
厳しいことを言いますが「覚えが悪い」というのはただの言い訳に過ぎません
脳科学の視点で見れば、能力の問題ではなく「覚えるために何をしたか?(行動)」そして「覚えるために何をするべきか?(戦略)」が欠落しているだけです
記憶を定着させるために必要なのはインプットではありません。「反復」と「出力」です
僕が言う「メモを取る」「動画に残す」という行為は、脳への強力な「出力(アウトプット)」刺激になります
しかし、多くの人は「記録して終わり」にしてしまっています
「何をしたか?」と問われた時、できてない人は必ず言うのです
「一度メモしました」と
それだけで終わっているのです
当の教えた本人からすれば、 「あぁ、繰り返し見返してないし、練習もしてないな・・・」 と、まるわかりなんですよ
それでは脳にとっては「重要じゃない情報」として処理され、次の日にはゴミ箱へ捨てられてしまうのです
4. 「見返す習慣」が脳の回路を物理的に太くする
以前も言いましたが「その記録を見返さないと意味がない」のです
脳には神経細胞(ニューロン)があり、その繋がり(シナプス)が電気信号をやり取りすることで私たちは思考・行動します
最初は細い獣道のようなこの回路も、何度も何度も同じ情報を通すことで、信号を伝えるケーブルが太く、速くなっていきます
これを専門用語で「髄鞘化(ずいしょうか/ミエリン化)」と呼びます
記録に残す習慣
何度も見返す習慣
覚えてきたら実践してみる習慣
このプロセスこそが脳の回路を物理的に太くする作業そのものです
これらをすっ飛ばしていきなり真似ることなんてできません
右往左往して結果が出ないのは、脳の回路が繋がっていない状態で戦場に出ているからです
結論:不可能への挑戦が、あなたを「本物」にする
最後にもう一度言います
「完コピ」は、あくまで目指すべき頂(いただき)です
リスペクトする相手とあなたは別人です
DNAも違えば、脳の構造も違います
だから、現実的に「100%完全なコピー」なんてものは不可能です
しかし、だからといって「どうせ無理だ」と手を抜いていい理由にはなりません
「本人じゃないと無理」な領域まで踏み込んで、必死に思考をトレースしようとするその「負荷」こそが、あなたの脳を進化させるのです
「覚えが悪い」と言い訳をする前に、自問してみてください。
覚えるために、具体的に何をしましたか?
記録したそのノートを、今日何回見返しましたか?
スマホを見る回数よりも多く、チャートを見ましたか?
結果が出ないのは、才能がないからではありません
「記録し、見返し、実践する」という当たり前の回数が圧倒的に足りていないだけです
脳は善悪を判断しません
あなたが繰り返し行動したことだけを信じます



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