②『白鯨』という団体について
はじめに
我々は、京都を中心に活動するアマチュア制作団体『白鯨』です。
この記事は、これからの記事の前フリです。
設立経緯や、これからの記事について触れます。
そもそも私たちをよく知らない方は、下のnote記事ポータルにアクセスして、①から順番にご覧ください。
『白鯨』の設立経緯
この団体の構成メンバーは2人。
セージとたっつーです。
私たちは、もともと京都の学生謎解き制作団体に所属していました。
2025年の春、先輩のセージが大学院を卒業し、団体を引退しました。
そのタイミングで、社会人に成りゆく中での最後の創作の場として、2人で白鯨を立ちあげたのです。
私たちは、作るべきコンテンツを、いや作らなければならないコンテンツを作ってきました。
それが、『緑光実験』『2025年"赤"』『ブルーバードバトル』です。
小さな団体ですが、多くの方々に好評をいただきました。
とても嬉しく思っています。
しかし、私たちがコンテンツを作ってきたのは、ある目的のためでした。
それは、面白いコンテンツを生むことでも、白鯨を大きくすることでもありません。
これまでのコンテンツは、すべて私たちの目的を叶えるための道具でした。
そして『白鯨』そのものも、ある目的のために作った1つのコンテンツに過ぎなかったのです。
私たちの目的
私たちが白鯨を作った目的は、大きく2つあります。
そのうちの1つが、若い作り手へ、私たちのノウハウを残すことです。
前提には、謎解き業界の「ネタバレ禁止」という特異な文化があります。
この業界は、日々、進歩しています。多くの作り手がアイデアをひねり出し、遊び手をびっくりさせよう、感動させようと熱意を注いでいます。それは、とても素晴らしいことです。
一方で、若い作り手にとっては、日々厳しい世界になってきています。謎制作を学ぶ方法がないからです。
この業界は、アイデアそのものをコンテンツとして売っています。ネタバレはすなわち営業妨害であり、完全なタブーです。
また近年は、作り手の熱意により、いわゆる"業界のお約束"から外れた、「尖った」コンテンツがたくさん登場しています。「尖った」コンテンツの中には、他の作品では到底見られない素晴らしいアイデアがたくさんあります。
私たちは、こういった素晴らしいアイデアが、これからも業界を発展させていくと確信しています。
若い作り手は、そういったアイデアに積極的に触れ、その狙いや技法を吸収しなければいけません。
そういうときは、まずは公演に参加すること。そうしなければ、狙いや技法はおろか、アイデアがどういうものか・なぜ貴重なのかを知ることもできません。
しかし、そういった作品は、たいてい固定のファンを持った中小団体が制作するものです。それら作品の多くは、参加できる場所や人数がごく限られています。
私たちは、京都の学生制作者として、ずっと悩み続けてきました。これは、誰かが悪い問題ではない。けれども、このままで良いのだろうか。
そしてとうとう、謎解きの世界から離れるタイミングが来てしまいました。
これからの記事について
そこで私たちは、「自らコンテンツを作り、最後にその全てを公開する」というプロジェクトを始めることにしました。
それも、どこかで見たようなアイデアを用いた作品では、あまり意味がありません。
まず、「体験とは何か」をゼロから考えてテーマやコンセプトを設定する。
その上で、他の作品にないポイントを含んだ作品を制作する。
それでこそ「どのように作ったのか」「何を考えたのか」という文章に価値が生まれると思います。
私たちは、3つの過去作品がいずれも公開に耐えるクオリティになったと判断しました。
これから3日間かけて、これまでリリースした各コンテンツについての記事を公開していきます。
ここで、2つお詫びがあります。
まず1つ目は、まるで私たちが謎解き界の代表であるかのようにノウハウを残そうとしていること。
この点については、ひとえに恥ずかしく感じています。
しかし、私たちはどうしても、謎解き制作を始めたときの「何をよりどころにすればよいのか分からない」という不安を忘れることができないのです。
本当であれば、実力のあるプロの方々のノウハウを知るのが一番です。
しかし、むしろそういった方々のノウハウこそ飯のタネであり、公開を求めるのは失礼です。
それに、考えを発信するなら、まず自分たちなりの本気を示さなければならない、と感じました。
私たちは、決して、自分のコンテンツが若い作り手の手本になると考えているわけではありませんし、これからの記事が、制作の正解を教えるものだとも思っていません。
私たちが数年かけて辿り着いた、わずかばかりの技術。その作品の全体像と制作で考えていたことを、可能な限りで公開するものに過ぎません。
習うのもよし、反面教師にするのもよし。
一番悲しいのは、世界に何の影響も及ぼさないことです。
これを公開することで、何かを得られる若い作り手が1人でもいれば良いなと思っています。
これからの記事は、以上の趣旨で書いたものです。経験を積んだ作り手の方には、当たり前のことばかりかもしれません。
その点も、予めご了承ください。
2つ目は、過去のコンテンツについて、無料で内容を公開すること。
お金を支払って参加してくださった方に、予めここでお詫び申し上げます。
ただ、我々は、アイデア以外にも、スタッフワークや演出など、体験に影響を与えるポイントは細かく気にして創作をしています。記事を見て何が起こったかを知るよりも、現地での体験のほうが絶対に面白い、という自信があります。
記事を読んだだけで、皆さんの体験に追いつくことはありません。
大きな目的のため、無料での公開となりますことを、何卒ご容赦ください。
なお、各コンテンツについては、内容のネタバレ記事と、制作裏話を分けてリリースします。
ネタバレ記事では、プレイヤー目線から、どんなイベントだったのかを追体験することができます。
制作裏話では、制作上考えていたことを、企画の端緒やコンセプト設定から、可能な限り詳細に書いています。少なくて申し訳ないのですが、私たちの3作を通じて、若い作り手の会話や思考が、わずかにでも促進されれば嬉しいと思っています。
ただし、これは純粋なプレイヤーにとっては知らなくてよいものであり、むしろ雑念ともなり得るものです。純粋なプレイヤーとして謎解きを楽しみたい方は、閲覧しないことを強く推奨します。
※なお「2025年"赤"」については、コンテンツの特性上、参加者の方の体験を害さないよう配慮した範囲で公開します。
以上を踏まえて、記事をご覧ください。
私たちが団体を作ったもう1つの目的は、近く明らかになることでしょう。
私たちは、後進へノウハウを残す目的で、作品内容を公開していきます。
多くの人の目に触れ、今後も存在が認知されると嬉しいです。
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それでは、引き続きよろしくお願いします。
お読みいただき、ありがとうございました。
白鯨
セージ/たっつー



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