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現状を打破する

序章:アウェーの洗礼を受けるエリートビジネスマン

想像してください

あなたは普段、自分の部署(ホーム)では誰よりも優秀なエース社員です
部下からの信頼も厚く、トラブルが起きても冷静に指示を出し、会議では堂々と意見を述べ、ジョークを飛ばす余裕さえある
そこはあなたが作り上げた、心地よく自分の能力が100%発揮できる「支配領域」です

しかしある日、あなたはたった一人でまったく畑違いの他社役員会(アウェー)に乗り込み、強面の重役たち数百人を前にプレゼンをすることになりました

重厚なドアを開けると張り詰めた空気
ずらりと並んだ見知らぬ大人たちが、値踏みするような冷徹な視線をあなた一斉に向けます

味方は一人もいません
完全なるアウェーです

その瞬間あなたの体にあらゆる異変が起きます
喉はカラカラに渇き、心臓は早鐘を打ち、握ったマイクの手は微かに震えだす
さっきまで頭に入っていたはずの完璧な資料の内容が真っ白に飛びます

普段なら絶対しないような言い間違いをし、声は裏返り、質問されればしどろもどろになる
この時あなたの脳内のスイッチは完全に別の方向へ切り替わっています

「最高のプレゼンをして契約を勝ち取ってやろう」
という攻めの姿勢から
「なんとか大きなミスをせず、恥をかかずにこの場をやり過ごしたい」
守りの姿勢へと・・・

あなたのパフォーマンスは地に落ち
本来の能力の数分の一も出せず
その場を去ることになるでしょう

FXトレーダーに起きているのもこれと同じ現象です

実は多くのトレーダーがチャートの前で経験しているのはこれと全く同じ現象なのです

普段の仕事(ホーム)では極めて優秀で、論理的で、冷静なあなたがトレード画面(アウェー)に向かった途端に人が変わったようになる
IQが急激に下がり、視野が狭くなり、感情的になり、決めたはずのルールを平気で破ってしまう

断言します
それはあなたが無能だからでも、意志が弱いからでもありません
単にそこが今のあなたにとって「コンフォートゾーン(快適な領域)の外側」だからです

この「アウェーの呪縛」を脳科学的なアプローチで解き放ち、相場の世界をあなたの「ホーム」に変えるための具体的に解説します


第1章:脳の「現状維持機能(ホメオスタシス)」を理解する

外気が猛暑でも極寒でも

人間には生命を維持するための強力な機能「ホメオスタシス(恒常性)」が備わっています
外気が40℃の猛暑になろうが-20℃の極寒になろうが、体温を35〜37℃のセットポイントに一定に保とうとするあの機能です

映画の感動が「3日」続かない理由

実はこれ、「感情」でも全く同じことが起きています。

例えば
あなたが映画館で感動的な超大作を観たとしましょう
劇中あなたは主人公に感情移入し、涙を流し、心が激しく揺さぶられます
あるいは、ホラー映画を観て心臓が飛び出るほどの恐怖を感じるかもしれません

しかし映画館を出て20分もすればどうなっているでしょうか?
さっきまでの涙や震えは嘘のように引き「さて、今日の晩御飯は何を食べようか?」「明日の仕事の予定はどうだったかな?」と、ケロッといつもの日常思考に戻っていませんか?

どれだけ強い感動や恐怖で心が上下に揺さぶられても、脳はその「高ぶった状態」を異常事態と判断し急速に「いつもの平常心(現状)」へ引き戻すのです
ずっと泣き続けたり震え続けたりしていたら、日常生活が送れず生命維持に支障が出るからです

「負け」が標準設定になっていないか?

この強力な復元力(ゴムバンドのような力)はトレードにおいて最も恐ろしい敵となります

さらに深刻なのは今のあなたが「負けているトレーダー」なら、「負けて資産を減らしている状態」こそが、維持すべき正常な体温(現状)だとあなたの脳が誤認し、錯覚してしまっているということです

脳にとって「安定」とは、幸せな状態のことではないのです
「毎日続いている状態」のことです
たとえ今現在が資金を減らし続ける地獄のようにきつく苦しい状況だったとしても、それが毎日続いている状況なら脳はそれを「いつも通りの安全な日常(安定)」と判断するのです

だからこそ、人間は本能レベルで変化を嫌う生き物なのです
勝てるようになる(変化する)ことは、脳にとって「安定した日常」の破壊であり、全力で阻止すべき恐怖と認識してるのです

そう、これが「負け癖」の正体です

だからこそビギナーズラックや、一時的な連勝で資産が急に増えると脳はそれを「異常事態(発熱)」と判断します
そして無意識のうちにハイレバレッジな博打をさせたり、ルールを破らせたり、普通ではトレードしない様な場所でエントリーさせたりして、資産を「いつもの負けている状態」に戻そうと調整するのです


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第2章:知識が「言い訳」の武器になる「ノウハウコレクター」がハマる罠

現状の外(アウェー)に出ようと一歩踏み出した時、脳は変化を恐れ全力で元の場所へ引き戻そうとします
その時に発動するのが、「クリエイティブ・アボイダンス(創造的回避)」です

これは脳が現状を維持するためにあなたが必死に勉強した知識や情報を悪用し「やらないほうがいい正当な理由」を瞬時に作り出す現象です

勉強熱心な人ほど「動けなくなる」パラドックス

ここに真面目な「ノウハウコレクター」がいつまでも勝てない根本的な原因があります

何も知らない初心者は恐怖を知らずに「えいや」とエントリーできます(ビギナーズラック)
しかし真面目に勉強して知識が増えれば増えるほど脳はその膨大な知識を「エントリーしないための材料」として使い始めます

脳は勝つことよりも「負けないこと(現状維持)」を最優先するため、あなたの頭の中にある知識の引き出しから今の相場に合致する「ネガティブな要素」だけを瞬時に検索して突きつけてくるのです
そう、瞬時にです

高度な知識武装が生む「完璧な言い訳」リスト

あなたはチャートの前で、こんな分析をしていませんか?

  • 「移動平均線の角度が、教科書通り完璧ではない。だから今回は見送ろう」(完璧な形状など存在しないのに、理想を追い求めて現実から逃げています)

  • 「1時間足は上だけど、4時間足のMACDがダイバージェンス気味だ。リスク回避だ」 (複数の時間足を見れば必ず矛盾は生じます。それを「やらない理由」にすり替えています)

  • 「まだこの手法の過去検証数が足りない気がする。もっとデータを集めてからだ」 (行動しない自分を正当化するために、「学習」という安全地帯に逃げ込んでいます)

これらは一見、慎重でプロフェッショナルな「環境認識」に見えます
しかし実態は、「エントリーの恐怖から逃げるために、知識を使って高度な言い訳を作り上げている」に過ぎません

知識がない人は「なんとなく怖い」で逃げますが、知識がある人は「論理的に正しい(ように見える)理由」で逃げます
後者の方が自分を正当化できてしまう分タチが悪いのです

勉強すればするほどチャート分析が上手くなればなるほど「エントリーしない理由」を見つける天才になっていく
これが無駄知識が豊富なノウハウコレクターが陥る「学習の罠」です

そしてこんな言い訳もしていませんか?

  • 「家族との時間を大切にすべきだから、今日の検証作業は休もう」 (一見素晴らしい理由ですが、単なるサボりです)

  • 「今は相場が不安定で危険だから、新しい手法はまだ試さないでおこう」 (リスク回避に見せかけた、行動の先送りです)

  • 「ルール上ではここだけど、自分は怖くてエントリーできない。だから、次に確実な所が来たらエントリーしよう」 (もっともらしい分析に聞こえますが、目の前の決断のプレッシャーから逃げるために、視点をずらしているだけです)

  • 「睡眠不足はトレード判断を鈍らせるから今はとにかく寝よう」 (もっともらしいですが、努力からの逃避です)

  • 「ストレス発散のためにいつものメンバーと飲みに行こう」 (これは最強の引き戻し工作です。ぬるま湯の人間関係に浸かることで、変化への恐怖を麻痺させます)

これらは全て「変化への恐怖」から逃げるために脳が作り出した巧みな自己正当化に過ぎません


第3章:キャパシティを強制的に広げる「引き金(トリガー)の法則」


では
この強力な防衛本能を突破し自分の器(キャパシティ)を広げるにはどうすればいいのか?
その答えは「不可逆的な一線」を越える心理にあります

引き金を引いて着弾するまでの「揺り戻し」

数万円、数十万円する高額なハイスペックPCや、投資教材を買う時一番悩み葛藤するのは「決済ボタンを押す前」ではないでしょうか?

しかし意を決して「引き金(決済確定)」を引いた後もまだ脳の抵抗は終わりません
実際に商品が手元に届くまでの数日間「本当にこれでよかったのか?」 「早まったことをしたんじゃないか?」 という猛烈な不安や後悔が襲ってくるはずです

実はこの注文後の動揺こそが変化を拒む恒常性(ホメオスタシス)の最後のあがきなのです
脳は必死に「買わなかった時の安心な自分」に引き戻そうとし不安という感情信号を送ってきます

しかしその不安を無視して商品が届き使い始めればどうなりますか?
「引き金を引くまでは心臓が張り裂けそうですが、手に入れてしまえばそれが手元にあるのが普通になる」

これがキャパシティの拡大という現象です
手に入れる前はあんなに怖かったり分不相応だと感じていたモノでも、一度「引き金」を引いて既成事実にしてしまえば脳はそれを「当たり前の日常(コンフォートゾーン)」として認識し直すのです

トレードへの応用

これはFXの実戦でも全く同じです。
新しい手法への変更、ロット数の引き上げ、損切りの実行
やる前は心臓が飛び出るほどドキドキしますが、一瞬だけバカになって「えいや!」と引き金を引いて(エントリーして)しまえばいいのです
行動してしまえば、脳はそれを新しい現実として受け入れアップデートを開始します


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第4章:常勝トレーダーへ向かう「4つのゾーン」

あなたが目指す「勝ち続ける未来」は、現状の延長線上には絶対にありません
以下の4つの段階(ゾーン)を理解し意図的に壁を突破していく必要があります

① コンフォートゾーン(安心の領域)

特徴
脳は「いつものこと」の中でパフォーマンスを発揮するようにプログラムされています
そのため負けて感情では「悔しい」「情けない」と激しく落胆していても、脳内では「ああ、いつもの負けパターンだ」と認識しそれを「安定」だと錯覚・誤認しているのです

残酷な現実
ここに居続ける限り感情は上下に大きく揺さぶられますが、すぐに強力な恒常性が発動し脳が受けるストレス(変化への圧力)は軽微で済みます
しかし「ゴールの達成」も絶対にありません
ただ緩やかに・・・しかし確実に資金が死んでいく日課を繰り返すだけです

② ファイヤーゾーン(恐れの領域)

「えいや!」と引き金を引き、変化しようとした瞬間に突入するゾーンです

状態
自信喪失、他人への嫉妬、言い訳の噴出
常に周りの影響を受けやすくなります
心理
「やっぱり私には早かった」「別に今じゃなくていい」と先送りをし、現状(コンフォートゾーン)に戻ろうとする引力が最大化します
重要警告
ここが一番脱落者が多い「魔の領域」です
 
多くの人がこの不快感に耐えきれず言い訳を作って元の「負け組」のコンフォートゾーンへ逃げ帰ります
攻略法
この不快感は「成長痛」(筋肉痛)だと割り切り、否定的な自分を無視して強引に次に進むしかありません

③ ラーニングゾーン(学びの領域)

恐怖を直視し否定的な自分を乗り越えた時、ようやく人は本質的な「学習」を開始します
しかしここで多くの人が「ただ勉強すればいい」と勘違いし、結果として「学習のループ」から抜け出せなくなります

【警告】学習の「罠」に気づけ
この領域は最も人口密度が高いゾーンです
ある程度の結果が出たり、知識がついたことで慢心が生まれやすく、「学習を継続しなければ、即座に恐れの領域(ファイヤーゾーン)へ引き戻される」という危険な場所でもあります
行き詰まりを感じているトレーダーの大半は、ここで「正しい学習」ができずに足踏みしています

「独自の哲学」を構築を目指せ
ここでは、単なる手法の暗記(How to)ではなく
「なぜこれをするのか?」「相場の本質とは?」
といった独自の哲学的見解自己ルールを身につけることが絶対条件です
成功者の多くはこの段階で自分を取り巻く「前提(環境・マインドセット)」を完全に書き換えています
小手先のテクニックではなく揺るぎない「型」を作らなければ次の恐怖に耐えられません

「写経」で脳を書き換えろ
もしあなたに確固たる学習の「型」がないなら、以下の手順を徹底してください
・A4ノートとペンを買う(小さいメモ帳は不可) 
プロの動画や教材を「写経」する 
動画を一時停止し、一言一句を奪うように書き取る 
板書ではなく「思考」を書く
表面的な数値やラインではなく、その裏にある人生レベルで重要な哲学や思考プロセスを書き込む 

長期療法であることを覚悟する
この領域は、一朝一夕で抜けることはできません
何度もファイヤーゾーンの恐怖と行ったり来たりしながら最低でも1年はかかります
それでも諦めずに「前提」や「本質」の学習を繰り返すことで「ある日突然点と点が繋がり」物事の理解が加速度的に進む瞬間が訪れます

④ グロースゾーン(成長の領域)

・状態
ラーニングゾーンで蓄積された幾千もの「点(知識・経験)」がある瞬間から「線」として結びつく段階です
「そういうことか!」という気づき(アハ体験)が、毎週のように連続して起こり始めます 
変化
行動原理の変容:これまでは「やりたいこと(楽な道)」を優先していましたが、この段階では「やるべきこと(使命・目的)」へ自然と体が動くようになります 
無意識化
かつては歯を食いしばってやっていた学習や努力が歯磨きのように「やらないと気持ち悪いデフォルトの習慣」になります 
結果
資産の構築
独自の哲学が成熟しトレード技術だけでなく、知識、精神的余裕といった「目に見えない資産」も同時に築かれていきます 
進化の加速
迷いが消え、大義名分が明確になるため、人生そのものが恐ろしいスピードで専門的立場(プロトレーダー)へと進化していきます 
ホーム化
かつて恐怖を感じていた「アウェー(相場)」が完全にあなたの「ホーム(コンフォートゾーン)」へと拡張された状態です 


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さいごに:無意識を「支配」する側へ回れ

あなたは、この話を知ってしまった 
知ってしまったが故に、あなたはトレードにおける「感情の操作」までもやってのける可能性を秘めた

これまではエントリー前に感じる恐怖や違和感を「自分の弱さ」や「相場からの危険信号」だと思い込み、尻込みしていたかもしれない
しかし、これからは違う

もしチャートの前で恐怖を感じ逃げ出したくなった時、あなたはこう考えることができるはず

「今、脳が『負のコンフォートゾーン』に引き戻そうとしてる」「このもっともらしい言い訳は、恒常性が作り出した幻影にすぎない」

このように自分の感情を客観視(メタ認知)できた瞬間あなたは感情の奴隷から感情の支配者へと変わる

賢明な読者なら気が付いてると思うが、この記事にも元ネタはある
普遍的な「現状打破の為の方法論(コンフォートゾーン理論)」を、FXトレーダー向けに改変しただけの物だ

現状、FXの手法やロジックなんてものは、もう既に出尽くしていると言っても過言ではない

今あなたは「自分には才能がないのではないか」「この壁は一生超えられないのではないか」と思い「分かってるのに打破できない巨大な壁」や「理屈や理論の底なし沼」にハマり絶望しているかもしれない

だが、安心してほしい
その壁はすでに先人たちが粉砕し、その沼はすでに誰かが干上がらせている

言い換えれば
今現在、命がけで悩み立ち向かっている問題はすでに誰かが解決し、その攻略法まで確立されている「既出の問題」に過ぎない

答えはもうすでにある
あとはあなたが動くだけ

ノウハウがないんじゃない
時間がないんじゃない

一言で言えば、ビビって覚悟が決まらない
ただそれだけのこと

だが、その「ビビり」こそがあなたの脳が正常に作動している何よりの証拠
確かに、恐怖を感じているかもしれない
けどそれはあなたが間違いなく「成長の入り口」に立っているという事実

震える手で引き金を引く
その一発の積み重ねだけがあなたの無意識を書き換え、見えている世界を「ホームグラウンド」へと変えていく

勝負をかけろ






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