厄災(?)リンクが行くテイワットの旅   作:ちぃの

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来ない。(来なかった。)


大預言。海から恐怖の大王

「そんな……な、なんでこんなことに……」

 

リンクとパイモンは、原始胎海の水に沈没したというポワソン町を訪れていた。

水はすでに引いたようだが、家屋は半壊し見るも無残な状態になっている。

 

「……リンク、アイツって……!」

 

パイモンが指差した先。 倒れた街灯のそばで、指示を飛ばしている女性がいた。

めげずに復興作業を行っている人たちが見える。

 

「おーい……!」

 

声をかけると、彼女はこちらを見て、目を見開いた。

 

n「……あら。生きてたのね。」

「第一声がそれか!?」

『久しぶり。』

 

ナヴィアは小さく息を吐き、苦笑した。

 

n「もう少しボロボロで出てくるかと思ったけど……監獄に送り込まれた割には元気そうね。」

「オイラの心はもう十分ボロボロだぞ……!」

 

軽口は叩いているが、ナヴィアはかなり疲れているようだ。

リンクは腰から異臭のする液体の入った瓶を取り出した。

 

『これ。』

「…いや、何だよそれ!?」

どうやら特殊なドリアンを煎じて作ったとかなんとからしい。

結局ナヴィアはそれを飲んだし、効果もあったようだ。

 

「オマエ、色々と大丈夫か…?」

n「ええ…と言いたいところだけど、正直最悪よ。」

『味が?』

「違う。あとそう思うなら渡すな!」

 

ナヴィアは町を見渡した。

 

n「逃げ遅れた人たちは皆水に溶けて、消えてしまったわ。」

「……」

n「そのせいで、私の棘薔薇の会も含めて多くの人が行方不明ね。」

 

パイモンは一瞬言葉に詰まり、それでも口を開いた。

 

「オイラ達、何か手伝えるか?……ほら、リンクならそのくらい…」

n「……ありがとう。でも、今は大丈夫よ。」

ナヴィアは微笑んだが、それはいつもの自信に満ちた笑顔ではなかった。

 

その時。

 

r「あっ、リンクとパイモン…!」

 

聞き覚えのある声……。

振り返ると、そこには三人の姿。

軽やかな足取りのリネ、無表情気味なリネット、そして少し後ろで周囲を警戒するフレミネ。

 

r「あ、やっぱり居た。」

f「久しぶり……って雰囲気じゃないね。」

rt「……状況は、聞いている」

r「お父様の指示で来たんだけど……」

rt「…お兄ちゃんの言うお父様っていうのは召使のこと。」

 

コント並みのやり取りだが、リネが真剣な顔で続ける。

 

rt「近くの湖で、水位が急激に下がったせいで、湖底に遺跡が露出したらしい。」

『遺跡!』

「また厄ネタの匂いがするぞ……」

f「そこに、預言に関する手がかりがあるかもしれない…らしい。」

n「……分かったわ」

 

ナヴィアは一瞬だけ目を閉じ、それから頷いた。

 

n「リンク、パイモン。」

「うん?」

n「そっちは任せたわ。私は……今ここを離れるわけにはいかない。」

『うん。ここは任せて先に行く。』

「死亡フラグみたいに言うな!!」

 

ナヴィアは、ほんの少しだけ笑った。

 

リネ達と湖とやらを訪れる……

 

湖の底には、確かに不気味な遺跡の入り口が開いていた。

半壊した大理石の柱や調度品が紫の水たまりに浸かっている。

 

「というか、この水たまりって触っただけで解けるんじゃないか……?」

 

リネは楽しそうに肩をすくめる。

 

r「気をつけずに入ると、たぶんくらい踏むね。」

rt「う~ん、危ない。」

f「……致命的なものも含まれている可能性が高い。」

 

その会話をよそに、リンクは遺跡全体を見渡していた。

目を細め、地形、壁の厚み、水の痕跡を静かに観察する……かの様に見える。

 

『……サインコサインタンジェント……微分積分いい気分……。』

 

「……また始まったぞ!あの顔。」

r「何か思いついたのかい…?」

 

リンクは地面にしゃがみ込み、石を拾って落とす。

反響音が、妙に深く返ってきた。

 

『構造的に…ここ。』

 

リンクが指差したのは、遺跡の中央から微妙にズレた何もない地面。

リンクは無言で大砲のようなパーツを取り出した。

 

「ちょっと待て!?」

『最短ルートがある。』

rt「…入口じゃないよね。」

f「……ひょっとして?」

r「……まさか。」

 

リンクは、色々と激しい爆発を地面に叩き付けた。

地面が崩れ、土砂と共に全員が滑り落ちる。

 

「うわああああああ!!」

 

落下した先…。

そこは、遺跡の最深部だった。

 

『到着。』

 

f「う~ん、本当に最短……。」

 

見渡すと、中央の壁には四枚の巨大な石板が並んでいた。

どれも古い彫刻が刻まれている。

 

リネがそのうち一枚に近づく。

 

r「これって……」

 

玉座に座って涙を流す女性…

 

というか、フリーナだ。

 

「この絵何処かで…」

rt「見たことがある。」

r「これは……、今フォンテーヌで出回っている「予言」と同じ絵だ。」

 

他の絵に描かれていたのは、玉座に座るフリーナを、多くの人々が取り囲んでいる光景。

 

『囲まれてる。』

「まさか裁判か……?」

 

三つ目は、純水精霊が空に浮かぶ島を見上げている姿。

 

「空の島っていうのは…天理の象徴だったか…?」

 

ラスト。

そこに描かれていたのは、一滴の水が人の形へと変わっていく様子。

 

rt「……人が、水からできてる。」

「現に、人が水になる事態は起きてるけど…」

 

四枚は、順番が示されていないが、確かにストーリー性があるようだ。

 

「つまり……」

『これは未来。』

 

リンクが泣きフリーナの壁画を差して言う。

 

r「予言を信じるなら…そういう事になるね。」

f「……やがてフォンテーヌの海面が上昇する。人々は皆海の中に溶け、水神は自らの神座で涙を流す。…………確かに予言に近いものを感じるよ。」

 

沈黙が落ちる。

 

「……フリーナは中心にはいるけど……」

rt「解決する側じゃない。…って事。」

 

四枚の石板を前に、全員はしばらく黙り込んだ。

 

その時、ミシッ…… と、嫌な音が遺跡に響くのが聞こえた。

 

r「地盤が……!」

「まさか…さっき天井を壊したから!?」

 

足元の石畳に、細かな亀裂が走る。

 

『脱出。』

「天井の穴はふさがっちゃったし、罠だらけの入り口しかないって事か!?」

 

しかしリンクは来た方向、つまり上を指差す。

 

『ぶち抜く。』

 

説明を聞く暇もなく、天井の一部が崩れ落ちる。

 

f「止まって!」

 

フレミネが前に立って、時計の様な装飾のついた大剣を構える。

 

現れる金色のバリアが、瓦礫を弾く。

その後ろで、リンクはロケットに色々縛り付けたものを作り上げた。

 

「ど、どうすれば良いんだ!?」

『掴まって。』

 

リンクは、自分からロケットの横に飛び付いた。

 

r「うん。他に方法はない…か!」

 

リネにフレミネ、パイモンが続けて飛びつき、リンクはロケットを起動した。

 

下のノズルから緑の光が見えるが、出力は足りていないようだ。

 

r「これで本当に行けるのかい…!?」

 

リンクは親指を立てる。

 

『安心して乗って。』

r「よし、リネットも来て!」

 

横で怪訝な顔を浮かべていたリネットがロケットに触った瞬間、機械が故障するような音が…

 

その瞬間、吹き出す炎は10倍を超えて膨れ上がる。

 

「何だなんだ!?」

 

全員が飛び乗ったロケットは、崩れ去る遺跡を下にその天井を貫いた。

 

「…ひいいいぃぃぃ!」

 

ロケットは空中で爆発を起こし…湖畔に転がり出た一同は、揃って仰向けに倒れた。

 

「……生きてるよな?」

rt「……たぶん。」

 

何処からともなく現れたトランプ風のクッションに助けられた…

リネのおかげだろう。

 

「…オマエはもうちょっと躊躇しろよ!」

『でも、情報は取った。』

r「…それはともかく、無理は良くないよ。」

 

リンクをたしなめるリネ。

本人は不服そうだった。

 

湖畔を後にした一行は、軽く服を絞ってからフォンテーヌ廷へ戻った。

正確に言えば…

 

「戻った、というより突っ込んだ、だな……」

 

目の前にそびえ立つのは、パレ・メルモニア。

フォンテーヌの行政と司法の中枢、一般市民が用もなく近づくと即職質されることになるだろう。

 

『ヌヴィレットは、ここ。』

r「最高裁判官様なら、確かに居ると思うけど…」

 

しかしリンクは迷わない。

正面玄関の前で立ち止まり、重い扉を押し開ける。

 

 

ところが…、扉は鈍い音をたてて開くのを止めた。

何かにぶつかったのだろうか。

 

見てみると…すぐそこには、今まさにできたようなタンコブを抑えるヌヴィレットの姿があった………




あ~結末ドーシヨー..

ご存知の通り、リネットは接触した機械を問答無用で壊す異能を持っています。
ハイラルに居たらガーディアンには負け無しでしょう。
なお神獣も木っ端微塵になる模様。

フォンテーヌ編用投票箱

  • フリーナ(やる気高)
  • リネリネ
  • レッキーノ
  • ヌヴィレット
  • エミリエ
  • 水仙十字
  • 諧律のカンティクル
  • クロリンデ(やる気低)
  • シグウィン
  • リオセスリ
  • ナヴィア
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