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道づくりの技術② 「段切り段盛り -盛土と切土」

※本コラムは、まだまだ未熟ないち林業家が、諸先輩方からの教えや、自身が仕事する中で気づいたことを、まとめたものです。多少なり、勘違いや間違いがあるかもしれませんが、ご了承ください。もしよろしければ、教えてくださると嬉しいです。

前回、道づくりの技術①「盛土と切土」を書きました。

最後はこんな図で終わっていたのですが。

林業note【道づくり①】.005

公開したところ、いろんな方々からフィードバックをいただき、
もう少し深く、実践的な内容を。


段切り段盛り

上の図では、地山にそのまま土を持っている風ですが、
実際は、地山の表層から転圧して土を盛っていきます。

林業note【道づくり②】.002

「段切り段盛り」という呼ぶそうですが、恐縮ながら知りませんでした。
むしろ、先輩に最初に教わったのがこの方法だったので、
これが当たり前だと思っていたのですが、
手間がかかるので、やっていないところもあるとも聞きました。

段切り段盛りは、地山から転圧をしていくので、
ただ盛るよりも締め固めがしっかりできる。
特に、地山の傾斜が急なところでは、
盛土(図の茶色部分)が薄くなり、
締め固めが不十分になりやすいため、重要。


土の体積の変化

それから、半切り半盛りを図にしてしまうと、
何も考えずに半分掘って、半分盛ればいいように誤解されるかもしれませんが。(前回の図)

林業note【道づくり①】.004


実際は、切土は地山からほぐすと、体積が増えます。(下図・灰色部分)
それを盛土にして、締め固めても、もとの体積(=1)にはならず、
1.1~1.3倍になり、少し膨らんだままです。
それが、間伐作業に入り、機械が何度も道を通るにたびに、
盛土が転圧され、盛土が沈んでいきます。
すると、作業がしにくいし、転落の恐れも大きくなるので、
盛土は十分に転圧するのが大事です。
先ほどの「段切り段盛り」は、盛土をこまめに転圧できるので、
そういう意味で、とても有効です。

林業note【道づくり②】.003

道づくりをやらせてもらった最初の頃は、
転圧の重要性をわかっておらず、
道がつくったそばから、盛土が沈んでしまい、
その度に、戻って、盛り直し、無駄に時間を使っていました。
「どのくらい転圧したらよいのか」というのは、
なかなか文章では伝えがたいですが、
それこそ、経験の蓄積、観察と実践によって、
感覚としてわかってくることが多いなぁと。

それから、段切り段盛りでは、
地山の表層を転圧し、床をつくっていきますが、
そうすると、より締め固められ、地山の盛土の体積は減ります。
聞いた話では、0.9くらい。

道をつくるときは、
この土量の変化を考慮に入れ、想像しながら、進んでいきます。
進んでいくにつれて、地山勾配も変わってくるので、
ある部分では土が余るけれど、ある部分では土が足りない。
だからここの土をあそこに持っていって、
あそこの土をここに持っていって。
でも、土を動かせば動かすだけ手間だから、できるだけその場処理して。
トータル、土が余らず、切り盛りできたらOK!
みたいなことを、数値的でなく、感覚的に感じながら、やりくりしてます。


最後には、最近つくった道の写真を載せつつ、今回はここまでです。

画像5

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つばさ

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長野県出身、鳥取県・智頭町在住。林業3年目。 「東北食べる通信」でのインターンを通じ、畑や海の現場に飛び込み、その魅力に惹かれる。 幼少期、森の幼稚園に通った経験も影響し、京都大学卒業後、新卒で林業の世界へ。 林業を広く知ってほしいと、林業ライターを目指し、noteを始めました。
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