ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンさんが82歳で死去
米国ロックの代表的バンド、ビーチ・ボーイズの中心メンバーだったブライアン・ウィルソンさんが亡くなった。82歳だった。米国時間11日(日本時間12日)、家族が公式ウェブサイトで発表した。
死因や死去した日など詳細は明らかにされていない。家族は声明で「私たちの愛する父、ブライアン・ウィルソンが亡くなったことをご報告します。今は言葉が見つかりません」と記した。
ウィルソンさんは1942年、カリフォルニアに生まれた。61年に兄弟やいとこらでビーチ・ボーイズを結成。「サーフィン・U.S.A.」や「アイ・ゲット・アラウンド」、「カリフォルニア・ガールズ」など、西海岸の若者文化と開放感を軽快なサウンドと豊かなボーカルハーモニーで表現した楽曲が人気を博し、英国出身のビートルズとともに60年代を代表するロックバンドとなった。ウィルソンさんは作曲やアレンジも多く手がけた。
「素敵じゃないか(Wouldn't It Be Nice)」「神のみぞ知る(God Only Knows)」などを収録した66年リリースのアルバム「ペット・サウンズ」では、内省的な歌詞とともに、クラシック音楽の楽器なども多用し、当時としては挑戦的なサウンドを作り込んだ。ロック史に残る名盤と評され、翌年に発売されたビートルズの傑作「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」にも大きな影響を与えたとされる。
ただ、その後は薬物依存に陥り、音楽活動が停滞。いったんグループからも脱退した。長年にわたる苦難と、その後に人生を立て直した経緯は2014年の自伝映画「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」でも描かれた。
04年には、ペット・サウンズに続く作品となるはずがお蔵入りになっていた幻のアルバム「スマイル」をソロ名義で完成させた。12年にはビーチ・ボーイズとして再結成し、ツアーも行った。日本にもソロやグループで複数回来日した。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、昨年初め、認知症を患っていることを理由に成年後見人が選任されていた。