[ドバイ 29日 ロイター] - イラン中央銀行のファルジン総裁が辞任した。ヌール通信が29日、大統領府高官の情報として伝えた。
ファルジン氏は2022年12月から中銀総裁を務めていた。複数の国営メディアが大統領府高官の話として報じたところでは、後任にはヘンマティ元経済相が使命される見通しだ。
西側諸国の制裁でイラン経済は厳しい。世界銀行は今年の成長率がマイナス1.7%、来年はマイナス2.8%と予想する。インフレが進行し10月は48.6%と40カ月ぶりの高水準だった。
通貨リアルも値下がりが続いている。オープン市場の取引レートを掲載するウェブサイトによると、リアルは29日に1ドル=139万リアルとなり、過去最安値を更新した。オープン市場は一般のイラン国民が外国通貨購入に利用する場所。政府が最近打ち出した経済自由化政策が、オープン市場の取引に重圧をかけた、と報道されている。
複数のメディアは、こうした経済状況に抗議するデモが首都テヘランで発生し、主体となっているのは商店主らだと伝えた。
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