ニセコ町で農業を事業継承!🍠サツマイモ/「シルクスイート」と「紅はるか」で一大観光地を目指す元地域おこし協力隊の話
こんにちは!noteを担当しております伊藤です
今回も元気に、独自の目線でニセコ町の話題を切り取り、発信してまいります。今回は、「移住」と「起業」シリーズ vol.7です!
町内に移住後、地域おこし協力隊任期中の活動を通して、農業をやりたいという夢を、ニセコ町の農園を事業継承する形で叶えたニセコテイスティの中村さんについてです。
”ニセコの美味しいお野菜”といえば、何を思い浮かべますか?✋👂
ジャガイモ、アスパラ、トウモロコシ、、、
皆さん今年はどのくらい堪能しましたか?🤤
どれもこれも代表するお野菜ばかりですが、サツマイモ🍠を思い浮かべた方はどのくらいいらっしゃるでしょうか…?
そう、北国北海道の代表的なお野菜としてはあまりイメージを持たれていないのではと思われる「サツマイモ」。
ニセコ町でも生産されているんです!食べる者を魅了する、そのホクホクした甘さと、豊富な食物繊維を武器に、焼き芋やスイートポテト、干し芋など、全国各地でも人気です。
そしてニセコテイスティでは、干し芋の製造過程で廃棄してしまっていた蜜の多い皮のすぐ側の部分をどうにか活かすことができないか?と思案し「サツマイモソフト」を開発、今期販売も開始しました。
🍠『ニセコテイスティ 』
”ニセコ町といえば”と連想される野菜を差し置いて!と言われてしまいそうですが(;'∀')、なぜ、冬の長い大地で、サツマイモを栽培しているのか、栽培を始めたきっかけは?と気になり、早速農場へ足を運びました。
”ニセコ”とは、観光面においてニセコ町と、他2つの町を有する観光圏のこと
"ニセコ” は、ニセコ町、そして倶知安町、蘭越町を含む 観光圏全体 のことを呼称して呼ばれることが多いです。
このほか、ニセコ山系やニセコエリアなど、様々な枠組み、エリアの名称としても使われています。
倶知安町とニセコ町にまたがる、ニセコユナイテッドとモイワスキーリゾートという、一大スキーリゾートがあるニセコ連峰や、ニセコ連峰の麓に位置する蘭越町の昆布温泉郷を含む観光エリアを”ニセコ”と呼称されていますが、ニセコ連峰を代表するニセコアンヌプリの山頂や、羊蹄山が正面に見える場所に「ニセコテイスティ」はあります。
ニセコテイスティは、2021年に地域おこし協力隊の任期を終えた中村大佑さんが、元々ニセコ町元町地区で営まれていた、遠藤さんの農園を事業継承する形で、”ニセコピリカファーム” を設立し、後に社名を変更。現在に至ります。
今年、ニセコテイスティがサツマイモ栽培を始めて7年目、新たな挑戦をしていました。
これまで、ミニトマトやスイカ、オクラ栽培の他に、力を入れてきたサツマイモ栽培は、そのままの美味しさを丸ごと味わえるように焼き芋として販売したり、干し芋として製造してきました。
ニセコテイスティは、地域通貨であるe旅納税加盟店です>>
🍠ニセコ町で事業継承した中村大佑さんにインタビュー!
朝早くからトラクター作業する中村さん
【中村大佑さん】
北海道石狩市出身。
大学まで実家の石狩市で過ごしたのち、半導体関連企業に就職するため神奈川県横浜市へ。ビジネスマンとして海外の国々を訪れ、ハードワークをこなす日々、一念発起して会社を辞め、世界放浪旅へ。
そして気付かされた日本食の価値。そんな日本食に導かれるように帰国し、北海道から九州までヒッチハイクで往復するため、引き続き放浪旅に出る。
世界に誇れる日本の絶景をいくつも見てきたが、ニセコ町で見た羊蹄山が忘れられず。
「田舎で暮らしながら農業がやりたい。」と決意しニセコ町役場で相談。
仕事がなかったので一旦、2016年真狩村で農業の手伝いを始めた。
翌年2017年度の地域おこし協力隊としてニセコ町へ移住し、農業、畜産、林務の業務の傍ら、独立準備を進め、先輩農家さんから農地を譲り受け、2021年協力隊の任期を終えたのち就農。
田舎で農業をやりたいと決意してから、多くの農家さんの下で修業してきたという中村さんは「町中にたくさんの師匠をつくったような感覚」と話します。
若い雄牛を預かる町営牧場の手伝いをしていた時、たまたま居合わせたニセコの農家の遠藤さんという方に、就農を目指していることを話すと、「これからビニールハウスを撤去する畑があるから、そこを任せてやる」とありがたい声をかけてもらったそう。
自らの行動が、縁を引き寄せた形で、就農への糸口を掴むことになった中村さん。
農家として7年目、現在の中村さんの想いに触れるべく、直撃インタビューしました!🎤
ー事業継承後、ニセコでは珍しいサツマイモ栽培にチャレンジしたきっかけは?
伊藤)ニセコテイスティさんでは、ミニトマト、スイカもとても美味しくて人気の作物ですよね^^ その中で、サツマイモ栽培に着目したきっかけは何だったのですか?
中村さん)長年農業が続いてきたこの土地で、収量の多いジャガイモで参入するのはハードルが高いし、この畑を継がせてくれた遠藤さんは、元々「紅アヅマ」という、サツマイモ品種を作られていました。やるなら他の人と被らないもので、6次化し易く、且つ、車の中で食べられるものを考えていたので、サツマイモは要素が揃っている、良いかもなと、品種を調べ始め、シルクスイートや紅はるかを栽培することにしました。
伊藤)ニセコ町は札幌から約2時間、函館から約3時間と、ドライブで訪れる人が多いですしね。車の中で食べれるものは有り難いですね!
中村さん)そんな時、遠藤さんが持っていた乾燥機がヒントになり、干し芋もやってみようと製造を開始したんですよね。
伊藤)なるほどですね。
中村さん)協力隊の2年目の時、町の産業まつりで初めて干し芋を出してみた時、おばあちゃんたちがたくさん買ってくれたり、反応が良かったので、需要やマーケットも大丈夫と自信ができて、より力を入れました。
伊藤)農家さんはシャイな方も多い中、中村さんは接客もお得意ですから、聞き取りしてきた部分もあるのでしょうか?
中村さん)そうですね。元々営業職もしていましたし、人との関り自体結構好きな方なので、店舗を持つ計画は農家になる前からぼんやりとありました。
良い悪いもお客さまからダイレクトに声が聞けるので、そこからヒントを得て商品づくりに生かしたところもあります。
ーニセコで新商品「サツマイモソフト」が誕生!
伊藤)サツマイモソフト食べました!風味そのままで美味しかったです!
なぜ、ソフトクリームが誕生したのでしょう?
中村さん)ありがとうございます!^^
干し芋づくりを始めて7年目になるのですが、蔵でじっくり寝かせたさつまいもを使い、あの綺麗な色を出すためには、表面を厚くそぎ落とす必要があり、毎回数十キロを捨ててきて、そこに、生産者としてずっと違和感を抱いていて。皮の綺麗なさつまいもの色にはアントシアニンなど成分が沈着し、一番甘みもあり美味しいところでもったいないけど、しょうがない、、と、泣く泣く堆肥場に運び捨てるもどかしい日々。
そんなある日、運良く分離機を手に入れることが出来たんです。
分離機にかけてみると、皮と実を分けることができ、加工商品の原料に向く形状のペースト加工することに成功したんですよ。
伊藤)何か課題を解決するとき、そうしたナイスアシスト!みたいな事がちゃんと起きるんですね。
中村さん)ペーストをソフトクリームに混ぜ込み試作すると、さつまいもの風味そのままの美味しいソフトクリームが出来ました。
ねっとりして甘味が強い「紅はるか」と、しっとり風味が良い「シルクスイート」を交互に店頭販売し始めたのですが、両方食べるために週に何回も来てくれるひともいたりして、お客様の反応も上々。嬉しい限りです^^
伊藤)そうなんですね!二種類食べ比べならハードルも高くなく、足を運びやすいですね♪
個人的にはソフトクリームに干し芋かイモけんぴのトッピングがしたいので
ぜひ今後商品化してください (*^▽^*) 笑
中村さん)(笑)はい、検討してみますね!
ー今後の新しい構想があれば、言えるところまで教えてもらえませんか🎤!?
中村さん)おぉ~(笑)では、せっかくなのでお話させてください。
じつは今、国道5号線沿いに自動販売機を設置したいと考えていて準備中です!
そこで、干し芋や大学芋など、観光客に喜んでもらえるような物を販売したいと考えています。
伊藤)それは初耳ですね!!新しい情報の提供をありがとうございます^^この自動販売機のビジュアルは、ワクワクしますね~♪
いつかお目見えすることがあれば、是非立ち寄ってみたいと思います♪
🍠地域おこし協力隊が繋ぐ錆びないコネクション
2024年に地域おこし協力隊の数人で実行委員会を立ち上げ、「ファミリーランニング」という親子向けイベントを開催した時のこと、開催告知をかねて、協力隊として先輩でもある中村さんの元へ訪れたことがありました。
現役隊員の私たちに対して、快く応じてくれた中村さん。
中村さんは地域おこし協力隊の任期中に、隊長も務めたことがあるからなのか、基本懐が深いからなのか、日頃から現役隊員のことも気にかけて声を掛けてくれるのです。
その時の会話の中で「畑を見たいな。見せて下さいませんか?」とお願いすると「いつでもどうぞ!」と、後日見学に訪れた私を受け入れてくれました。
そこで、北国ニセコ町の農産物のイメージがなかった、サツマイモ栽培について知ることになったのです。
協力隊が協力隊をつなぎ、また次の協力隊へとつながっていくー。
これは、協力隊にしかわからない感覚かもしれませんが、限られた3年間で自立し、定住するために足場を固めることの難しさや、目標達成までの取り組み方やスケジュール感について、先輩隊員の経験を元に直接話を聞き参考に出来るのは貴重で、こうして既に自立されている先輩の元、サポートしながらサポートしてもらえる心地よい関係を築いてくれて感謝しかありません。
お店を開きたい隊員は、材料調達の相談が出来たり、子ども食堂の運営をやりたい隊員も夢を聞いてもらうことができたり。
こうした混ざり合いがアイデアを生み、地域を活性化し、新しさを失わずまちづくりが出来ることに繋がっているのかもしれない。そう実感するひとコマです。
🍠羊蹄山を望む広大な畑で育まれるサツマイモ
畑の畝に覆いかぶさる形でかけられるマルチと呼ばれるビニール。
栽培する植物の生育を守るためのこのマルチはがしは、コツを掴めばスルスルとスピーディーに作業出来るのですが、土の中で根や茎に絡んでいると、引っ張った拍子に破けてしまいます。
鎌を使い、サツマイモの根切りをしながら、マルチをはがしながら進み、約200mの長い畝の端までたどり着くと、「うわぁ長かったぁ。。汗」と達成感に包まれました。
が、ほんのひと畝。達成感を味わってる場合じゃないので、小声でささやくしかありません。
農家さんへのリスペクトはこうした作業をするとより一層高まります。
マルチはがしをした後、サツマイモの掘り取りをするトラクターが入り、その後ろを追いかけ、地表に転がる大きくずっしりとしたサツマイモをコンテナに入れていきます。
🍠干し芋が野菜ソムリエサミット2024で金賞・銀賞をダブル受賞
それから、” ニセコテイスティの干し芋が金賞・銀賞をW受賞 ” というお知らせが届いたのは間もなくのことでした。
日本野菜ソムリエ協会が主催する、野菜ソムリエサミット2024年10月度の青果部門において賞を受賞したということで、ニセコテイスティの干し芋の美味しさはお墨付きです。誇らしいことですね。
「野菜ソムリエサミット」10月度「青果部門」金賞4品など発表 日本野菜ソムリエ協会|JAcom 農業協同組合新聞
🍠農家さんが大集結!9月6日大収穫祭開催!道の駅ニセコビュープラザ直売会
2025年9月6日(土)、ニセコ町随一の集客力を誇る道の駅ニセコビュープラザで、毎年恒例の大収穫祭が行われました。
軽トラに積まれた野菜の詰め放題が200円で出来たり、直売会での購入レシート提示で豪華景品があたる抽選会に参加できたりと、訪れるひとを楽しませてくれます。
抽選会を盛り上げるなど、座長のような存在感を放つ中村さん。
道の駅ニセコビュープラザ直売会協同組合でも中心となって活躍されている中村さんは、協力隊時代に町のイベントをサポートしてきた経験を生かし、豪華景品が当たる大抽選会を切り盛り。
お客様一人ひとりに、何色のくじが出るかな!?と声を掛け、盛り上げていました。
農家さんの中でも、明るさと元気なキャラクターが際立っているのが中村さんです。
「2等の景品のスイカ、僕が作ったものなんですよ!」と笑顔を絶やさない様子は、会社員経験を経て新規就農した、奥行きのある人柄を垣間見せてくれました。
ニセコテイスティ情報発信中📱
ニセコテイスティのSNSでは、日頃の作業の様子や、農場の風景、困ったこと嬉しいことなど、積極的に発信されており、中村さんの人となりが伝わってくる充実の内容になっています。
時には、「寒さで濡れたタオルは本当に凍るのか?!」なんて投稿も飛び出す(笑)など、北海道ニセコ町ってどんなところ?と気になる方にも興味深い内容ですのでご覧になってみてくださいね♬
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商品購入もできるNISEKO TASTY | 公式サイトはこちら>>
あとがき
私は札幌市出身です。生まれ育った家庭では、ダイニングテーブルにホットプレートを置き、ジンギスカンをよくやりました。
そこで羊肉と一緒に焼く野菜として、サツマイモが欠かせませんでした!
ジンギスカンのたれが沁みたサツマイモが、子どもの時は好物だったのです。
大人になった今も、某有名チェーンのうどん屋さんで、サツマイモ天をトッピングするなど、サツマイモ好きな私ですが、北海道にも産地があるという認識はなかったですし、この雪深いニセコ町において栽培されていることを知れてうれしくなりました。
干し芋の製造過程では、甘くておいしい部分ではあるものの廃棄しなければならかった部分を活用し、新たなスイーツを製造して販売する中村さんの攻めの姿勢を見ていると、ワクワクした気持ちになりました。
美味しいサツマイモが、次はどんな形になるのかと目が離せません🍠🍦
個人的には、ニセコ町へお越しになりましたら、美味しいお野菜、と同時に美味しいお野菜をつくる人にも目を向けてみることをお勧めします。さすれば町の魅力を一層楽しめることと思います🍠
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