中国局長、日系企業の拠点視察 日中協議直後「安心して事業を」と伝達
【北京=田島如生】中国外務省の劉勁松アジア局長が11月に日系大手メーカーの遼寧省大連市にある拠点を視察していたことが分かった。日本外務省幹部と北京で協議した直後のタイミングで、企業側に「中国で安心して事業活動をしてほしい」という趣旨を伝えたという。
複数の関係者が明らかにした。日中関係は高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁をきっかけに悪化している。中国側には現時点で、政治分野の日中対立を中国国内...
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(更新)- 鈴木一人東京大学 公共政策大学院 教授分析・考察
現在のところ、エンタメ分野では制限をかけているが、製造業などについては手をつけることはない、という姿勢なのだろう。日本のメーカーはとりあえず一安心と言うところだろうが、それもいつ掌を返すかわからないので、リスクが大きいことは間違いない。中国は自らの理屈で行動しているが、それによって日本の反中感情が高まっているということをよく理解していないのだろう。典型的な大国の過剰な自信を持った状態だと思うが、それだけ自信があるのなら、日本の言うことに一々反応せず、堂々と構えていれば良いのだが、メンツの国はそういうわけにもいかない。器が小さいのに自信過剰な隣人とどう付き合うかがポイント。
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(更新) - 川島真東京大学大学院総合文化研究科 教授ひとこと解説
中国は日本への観光自粛、留学自粛、開催物輸入再禁止、青少年交流停止、日本映画や日本の芸能人活動停止まで「制裁」のレベルを上げたが、人文交流、経済関係は維持している。日本や他国の出方を観察している面や、高市政権のその後の国会答弁などに変化が見られている面もあろうが、この外交部局長の大連視察については中国経済の問題が絡んでいよう。目下、中国経済で極めて深刻な問題の一つは「南北問題」である。国有企業比率の高い中国東北部、北部の経済が極めて悪く、その象徴が大連だ。中国経済は内需が主軸で個人消費が大切であるとはいえ、こうした経済悪化地域では外国企業が依然重要。そのことを踏まえての動きだと考えられる。
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(更新) - 滝田洋一日本経済新聞社 客員編集委員ひとこと解説
①中国の経済指標はこのところ振るわないものばかり。30日発表の11月のPMIは、製造業が8カ月連続で好不況の境目となる50を割り、非製造業も50割れとなりました。 ②上場約5300社の2025年1〜9月期決算は、最終赤字企業の割合が24%と前年同期から1㌽上昇。データがそろう02年以降で最悪となりました。 ③こんな状況で日本からの進出企業にバッシングを加えたりすれば、深刻な経済的打撃がブーメランのように中国自身に跳ね返ってきます。 ④日本の外交官には自らのポケットに手を入れつつ、進出企業に対しては抱擁して友好ムードを演出する。そんな演じ分けに中国経済の現状が透けて見えるようです。
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