旧統一教会、自民議員290人を支援か 安倍氏とも面会 韓国報道
複数の韓国メディアは、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の徳野英治元会長が2021年の衆院選後に総裁の韓鶴子(ハン・ハクチャ)被告(政治資金法違反罪などで公判中)に対し、「応援した国会議員総数は自民党だけで290人に達する」と報告したと伝えた。旧統一教会の内部文書「TM(トゥルーマザー)特別報告書」に基づいた内容だとしている。報告書の内容などが、どの程度事実に基づくかは確認できていない。 【写真まとめ】ソウルで開かれた信者らの集会 12月28日の聯合ニュースや29日のハンギョレ新聞の報道などによると、「特別報告書」には徳野氏が2018~22年に日本国内の政治情勢や選挙運動について韓氏に報告した内容が含まれているとされる。 報告書には、徳野氏が19年7月の参院選前に安倍晋三元首相と面談し、「(動員票が)これまでは10万票だったが、30万票を目標にして、最低20万票を死守する」と伝えると、安倍氏は「大変喜んで安心しているようだった」ことなどが記載されているという。高市早苗首相の名前も32回登場し、「高市氏は安倍元首相が強く推薦している」と報告したとも指摘されているという。 また、安倍氏が22年7月に銃撃されて死亡した事件後、山上徹也被告について「本部会長の指示で会員記録を削除した」とも記されていたという。 聯合ニュースによると検察は「TM特別報告書」を含む約3000ページに及ぶ旧統一教会の内部文書を押収している。 韓国での旧統一教会の疑惑を巡っては、韓鶴子被告が保守系の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前政権側から便宜を受けるため政権側に金品を贈ったとして、政治資金法違反罪などで起訴された。その後、現在の進歩系与党の議員と教団の癒着を指摘する報道も出ている。【ソウル日下部元美】