元議員妻の医療法人理事を起訴 コロナ補助金5260万円詐取か
新型コロナウイルス対策の補助金約5260万円を詐取したとして、名古屋地検特捜部は30日、愛知県一宮市の「いまむら病院」を運営する医療法人「有俊会」理事、今村有希子容疑者(57)=福島県郡山市=を詐欺罪で起訴し、発表した。認否は明らかにしていない。関係者などによると、法人理事長や病院長は、夫の今村洋史・元衆院議員(63)という。
特捜部によると、今村容疑者は2023年1~5月、実際には行っていない医療検査機器の購入や消毒作業などがあったとする虚偽の実績報告書を愛知県に提出し、コロナ対策の県の補助金計約5260万円をだまし取ったとされる。
会計検査院から24年に指摘され調査した県は25年3月、少なくとも約4億5千万円の不正受給があったと発表。法人側は20~23年度に交付された補助金の全額約17億6500万円を返還した。今村容疑者について、県は逮捕後の12月26日、詐欺容疑で刑事告訴していた。
洋史元議員は12年の衆院選で日本維新の会の公認で当選し、1期務めた。自民党に移り、旧安倍派に所属。24年の衆院選は、派閥裏金問題で公認を得られず出馬を断念した。
病院側は30日、取材に「対応できる人がいない」などとした。