楽器貸与トラブルについてのご報告と、皆さんへ伝えたいこと
年の瀬も迫ってきたところで、以前多くの皆様に拡散・ご協力をいただいていた時価200万相当の楽器(サックス)貸与トラブル(いわゆる“借りパク”) について、改めてご報告をさせてください。
今年3月、私が貸し出したアルトサックス A.SELMER MarkⅥ が返却されない状況について投稿をしたところ、本当に多くの皆様にシェア・情報提供・励ましの言葉をいただきました。
まずはそのことに、心から感謝申し上げます。
事件終結まで、経過に関してもお話ができておらず申し訳ございませんでした。
結論:楽器は無事に戻ってきました
結論からお伝えすると、
楽器は無事に私の手元に戻ってきました。
楽器自体も何も破損や部品の欠損・細工もされておらずそのままの状態で戻ってきております。
実際には、楽器は福岡県内の質屋に質入されていました。
その後、犯人は別件で逮捕され、楽器の借りパクに関する余罪も多数確認され、横領罪として執行猶予なしの懲役刑が確定 しました。
事件の経緯と、解決までの長い時間
この事件は令和6年5月から始まりました。
返却期限の令和6年5月21日より、返す返すと言いながら「身内の不幸で実家に帰らないといけない」「既に発送した」など虚偽を何度も重ねながら返却されず、弁護士を介入させても話が進まず。
(「既に発送した」と話した際も、発送したという営業所にその日発送された全ての荷物を調べてもらうなど多大なる迷惑も。)
途中では、話の通じない相手の母親が登場するなど、状況は混乱するばかりで、一向に解決の兆しが見えませんでした。
最終的に同年10月に刑事告訴を行い、事件として捜査が進むことになります。
捜査の途中、別件の楽器借りパク事件で犯人が逮捕されました。
私が貸し出した際に梱包で送った箱と、箱に貼り付けていた発送伝票が犯人自宅に残っていた ことから、他県の県警より連絡が入りました。
そこから一気に進展するかと思いきや、犯人は私の楽器については口を割らず。そして懸命な捜査も行われましたが楽器の所在も分からないまま時間だけが過ぎていきました。
「このまま楽器が見つからなければ本件は不起訴になる可能性が高い。」
警察からも捜査打ち切りの話も出てきたところで、これはやばいと思い、
今年3月に皆さんに協力をお願いする投稿をさせていただきました。
正直、広く情報を拡散させることは、諸刃の剣。
犯人側に楽器が見つかっていないことを教えるようなもの。
自白を更に頑なにしなくなるリスクを抱えながらも、本件が不起訴となれば刑も軽くなり再犯の恐れもある。(私の事件が犯人の楽器借りパク余罪の中でも最も高価な楽器)最後の神頼みの思いで投稿をした次第でした。
自分でも探すという決断、そして発見
「事実証拠は確実なのに、実際の物が見つからなければ罪に問えない」
この現実に、司法への憤りを感じた瞬間もありました。
貸出を行なっている証拠もあり、発送時に入れて送った楽器の箱と発送伝票も犯人宅から押収までされて、借りパクした事実がはっきりしている。
それでも物が見つからなければ起訴できない。(起訴されたら99.9%有罪になると言うのも理解できるほど、確固たる証拠がない以上起訴をしない、冤罪に細心の注意を払っているからこそのことだと今では理解しております。)
加えて「楽器の所在だけでも口を割らせて楽器保全をする。代わりに自白したら起訴を取り下げる条件の示談交渉を先方に持ちかけるか」と、自身の弁護士から提示されるなど、この時は、全てにおいて頭が狂いそうなくらい憤りを感じていたことを覚えています。
(物が見つからなければ不起訴の方向で真相は闇の中になるところだったので、弁護士の判断は、決して間違っていなかったと思います。)
それでも「絶対に見つけてやる」という思いだけは消えませんでした。
そこで私は自ら、Google Mapで出てくる全ての福岡県内および九州地域の質屋・リサイクルショップ・買取店など 667店舗に手紙を送り、必死に楽器の行方を探しました。
その結果、福岡県内の一軒の質屋さんから「該当する楽器が質入されている」との連絡をいただき、ようやく事件が大きく動き出しました。
(楽器貸出をした翌日には質入れに行っていた事実も発覚。)
横領という現実と、取り戻すための代償
ただし、ここでまた現実に直面します。
今回の事件は「盗難」ではなく「横領」となるそう。
横領の場合、古物商は、横領品を買い取った場合、無償で返還する義務はありません。
民法 第193条【盗品又は遺失物の回復】より、「適用範囲 目的物が「盗品又は遺失物」の場合に限られる。詐欺・恐喝・横領など原権利者の意思に基づいて占有が移転した場合には適用されない。」
もちろん先方の質屋さんも被害者です。法律がそうであれば無償では返却してくれません。
(ただ質流れしてから半年以上経っていたのに売却せず、保有していたのかは謎に残るところ。ただ保有しててもらいありがたかった。)
結果として私は、犯人が質入れした金額を支払い、
自分の楽器を“買い戻す” 形でようやく手元に戻すことになりました。
その後、楽器が見つかったことで犯人もようやく自白して、裁判を経て刑が確定※しました。
<※横領ではなく詐欺ではないのか?>
そもそも貸し出した翌日に質入れをしてるのだから横領罪より重い、詐欺罪に該当するのでは?と罪名切替を相談しました。
しかし、借りたい理由が「週末にイベントに参加して楽器を使用したい」とのことで貸出。実際にそのイベントはあったそう。しかし翌日に質入れしているわけだから楽器を使用している訳がありません。
しかし今度は、借りる時点で売る目的であったにも関わらず偽って借りたことを証明しないといけないとなり「借りる時点では本当に使う予定があったかもしれない。なのでそのイベントで楽器を使う予定がなかったこと」を証明をしないといけないとなりました。
そんなの無理だろうが。となり諦めて横領罪に。司法とは誰を守るためにあるのだろうかとガッカリした時でもありました。
この出来事で失ったもの、学んだこと
約1年半に及ぶこの一連の出来事で、弁護士費用、調査費用、楽器の買い戻し費用などを含めると、数百万円規模の金銭的損失 が発生しました。
それ以上に、精神的な負担と不快な時間は計り知れません。
民事訴訟による損害賠償も検討しましたが、相手は無職。資産も収入もなく、差し押さえるものもない。訴えところで裁判費用が嵩むだけで訴え損。
「お金がないほど無敵」ということを、身をもって知りました。
泣き寝入りと高い勉強代。
警察や司法の皆様には尽力いただきましたが、正直に言って 二度と関わりたくない世界 だと心から思います。私の場合楽器だったからまだしも、これが身内や人に代った時、苦痛で通常の生活は送れないと思います。
最後に皆さんへ
最後に、どうしても皆さんに伝えたいことがあります。
この世の中に、貸し借りにおける性善説は、もはや通用しない。
貸したものは返ってこない可能性が大いにある。
それが当たり前になってしまった世の中だと、自分の脇の甘さを今回の件で痛感しました。
これは私の人生の中でも、間違いなく人生TOP3に入る不幸な出来事。
どうか皆さんが、自分や家族と同じくらい大切なものを失うことがないよう、身内でも親友でも貸し借りには慎重に、慎重を重ねてください。
この経験が、誰か一人でも守ることにつながればと願っています。
私の長文を最後までお読みいただきましてありがとうございました。
(記憶にも残しておきたくない事件ですので、恐らく数週間で本記事は削除する予定です。ご了承ください。)
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ネトウヨ「日本人はこんなことしない。在日外国人に決まっている」