それでも個人的には、理屈としてはわかっていても、感情面ではこの状況にかならずしも納得できているわけでもない。
僕は現在、公営住宅の入居を希望する知人のサポートを行っているのだが、残念ながら前回の抽選は落選してしまい、次回の募集を待っている状態にある。家が余っている一方で、今でもこうして、住宅費用を少しでも抑えるために動かざるを得ない状況の者もいる。
【写真:千葉県銚子市の県営住宅。公営住宅も地方都市では部屋あまりの状態になっているが、都市部では今でも高倍率で、その入居は狭き門である。】
この社会はまったく公平なものではないことなど当然百も承知しているが、ある者は無用な空き家を持て余し処分にも困っているその一方で、ある者は住まいを求めて抽選に応募しなくてはならないと いう状況は、そんな単純な話ではないとは分かっていても、やっぱり素直に納得することができない。