「憩いの場を奪わないで」町が入浴施設〝廃止方針〟も波紋… 「説明が足りない」などの声も 「苦渋の決断」設備の改修費に6億円 福岡県篠栗町
▶町長「廃止方針に変わりない」
福岡県篠栗町の町総合保健福祉センター「オアシス篠栗」内にある入浴施設の廃止方針が波紋を広げた。 【写真】廃止方針となった「入浴施設」はコチラ 9月、町議会が廃止関連の条例改正案を可決したが、町民グループが11月、町議会に撤回を求める請願を提出。メンバーは「説明が足りない」と訴える。 オアシスは2000年に開所。入浴利用者は18年度に最多の約14万人を記録したが、新型コロナウイルス禍での営業休止を経た24年度は約7万8千人に激減。老朽化した設備の改修費が6億円に上ることも判明し、町は存続困難と判断した。ここ数年の監査報告でも廃止を進言されており「苦渋の決断」(同町)だった。 一方、請願を出した「町政を見守る会」によると「福祉を経営面だけで見るべきではない」、「高齢者から憩いの場を奪わないで」との声が上がっているという。町は「監査報告はその都度町報にも掲載してきた」とするが、その記述は目立たず、9月議会後となった廃止方針の周知が「突然」に映ったことも一部町民の態度を硬化させた。 今月の町議会で三浦正町長は「説明不十分と言われれば、一理ある」との認識を示したが「廃止方針に変わりない」とも。議会も請願を継続審査とした。 パブリックコメントを実施するなど、より丁寧な対応を取る手法もあったかもしれない。浴場廃止後の施設改装計画の概要はまだ決まっていない。
一人でも多くの町民が納得できる内容を、早期に示す必要がある。
西日本新聞