2025/12/28(日) 10:00 0 10
来る12月30日、平塚競輪場で競輪界の頂点を決める大一番、KEIRINグランプリ2025が行われます。本記事では出場する9選手の人柄やエピソードを交え“ゆる〜い出走表”をご紹介していきます! ぜひゆる〜い気持ちでご覧ください。(構成:netkeirin編集部)
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野球強豪校・横浜商業出身。学生時代には野球漬けの日々を送り、本人曰く「細かい二番打者タイプ」。派手さよりもチームのために小技を繰り出す、そんな役回りを担う選手だったという。ちなみに高校時代は「かなりモテた」とのこと。
郡司の父は元選手の郡司盛夫氏(50期・引退)。野球から競輪へ転身するにあたり、『師弟関係になるため、親子関係を解消するような』契約書を父と交わしたことを過去に明かしている。
KEIRINグランプリ2024では南関勢が大敗。今年はビッグ戦線(GI・GII)では結果が伴わなかったものの、GIIIでは6V達成。昨年の鬱憤を晴らすかのように白星を重ねて、年間勝利数はS級全体2位である「41」と調子の良さは数値にも表れた(28日時点)。
タテもヨコもこなす臨機応変な戦闘スタイルは、「その時々で考えて判断するタイプ」という自己分析そのもの。生まれも育ちも横浜、生粋の“はまっこ”である郡司は、南関の中心で確かな存在感を放ち続けている。
“令和の怪物”とも呼び名の高い寺崎浩平。2022年アジア選手権ではケイリンで金メダルを獲得。世界を舞台に戦うナショナルチームで鍛えた豪脚は間違いなく現役トップクラスに位置する。
寺崎の理想系は古性優作で「僕も何でもできる選手になりたい」とリスペクト。一方の古性も「頭が良い。自分へのアドバイスを考え、体現できる能力がある」と太鼓判を押す。今は“自力一本”で戦う寺崎も、数年後には古性の跡を継ぐ自在選手に進化、なんていう未来もあるかもしれない。
プライベートでは2021年にガールズケイリンの寺崎舞織(旧姓:内村)と結婚。子どもにも恵まれて、成績は上昇の一途。過去のインタビューで「家族の存在はでかいですね」と語っており、その存在が大きな原動力になっていることがうかがえる。圧倒的なスピード、冷静な思考力、そして支えとなる家族。“怪物”の称号に、これからさらに厚みが加わっていく。
自転車の強豪校・作新学院高校出身。ボクシング部にも体験入部したが「手首が折れるかと思った」と断念。体験入部期間が終わった後、自転車部へ行くと「今さらなに来てんの?早く帰れよ」と言われてしまう。しかし、このことで火がつき、入部を決意。なお、その発言主とは一番の仲良しになり、現在も交流が続いているそうだ。
本人曰く「練習イヤイヤマン」で、一人では練習できないタイプだそうだ。近年は関東のみならず、他地区を交えた合宿も盛んで、眞杉も頻繁に参加している。練習が嫌いと言いながらも、環境を工夫して向き合い、そして結果を出す。“柔軟さ”と“負けん気”は縦横無尽なアグレッシブな戦いぶりにこれでもかとにじむ。一方で、セッティングをとことん突き詰める一面も持ち、「こう見えて考えていますから、オレ」と自ら語っていた。
車、バイク、水上ジェットなど、乗り物全般が好き。23年オールスターの賞金は車の資金に回したという。また同年のGP前には、税金額が前年の賞金額を大幅に上回り、青ざめたことを明かしている。チャレンジ時代にもカードの支払いに追われていたそうで、お金に対する計画性は一貫して奔放なタイプなのかもしれない。
豪快で自由奔放。しかし内側には冷静さと繊細さも秘める。相反する要素が同居する、底のしれない“つかめなさ”こそが、眞杉の持つ魅力の一つである。
“寡黙な仕事人”というイメージが根強く、実際にインタビューでは多くを語らない。巷では「近畿の中で南さんが一番面白い」との声も聞かれるが、本人の口からそれを裏付けるような発言が出ることはなく、真相は闇の中だ。
公式プロフィールでは身長170.0cm、体重80.0kgと、いずれもきっちり「.0」表記。これはあくまで自己申告制であり、加藤慎平氏は「もしかしてアバウトな性格なのでは」と指摘していたがこちらも真偽不明。なお、古性優作とはたびたび「似ている」と言われ、過去には打ち合わせなくジャケットが被ったこともあったという。
自転車に乗り始めた理由も「なんとなく」。競輪選手を目指していた同級生が身近におり、その流れで自転車部に入ったそうで、熱烈に自転車が好きだったわけではない。養成所は在所36位で卒業、デビュー後は最初から追い込み屋になりたかったそうだが、「自然とそっち(追い込み)に目が行ってたんで、好きやったんかなと思う」と振り返る言葉も、どこか歯切れが悪い。やはり面白い人なのかもしれない。
そして、22年の積み重ねで、ついに最高峰の舞台へと導いた。ぶれない信念と確かな競輪観を秘め、今日も己の仕事に全うする。
競輪界の“吉田三兄弟”の一番上の兄。さらに兄と妹が1人ずつおり、実際には5人兄妹の次男坊という大家族で育った。競輪以前は水泳に打ち込んでいた。楽しくなくなったものの辞め方が分からず、理由を探しているうちに競輪に辿り着く。一時期は消防士に憧れていたことも。また、麻雀好きで、自宅には自動雀卓があるそうだ。
自身の性格については「相当ワガママ」と自己分析。また極度の緊張しいでもあり、レース前は落ち着こうとしてもどうにもならず、「とりあえず走るしかない」と腹をくくって臨んでいるという。しかし結果がしっかり伴っているあたり、精神コントロールはうまくいっているようだ。
2021年以来、2度目となるグランプリ出場。当時は「ずっとSSでいる人たちはすごい。こんな心境で走り続けているんだと感じた」と、その重みを語っていた。
あれから4年ーー。経験を重ね、覚悟を身につけた吉田拓矢は、いま関東の“現在地”を示す存在となって、再び大舞台に立つ。
歴代GI戦線でも屈指の大波乱を演出した男、阿部拓真。最低人気だった“504番人気”車券となった勝利、伏見俊昭の連載コラムや、矢作芳人調教師と佐藤慎太郎の対談動画でも言及されるなど、各方面に大きな衝撃を与えた。新山響平、菅田壱道ら北日本の仲間たちもニコニコと笑みを浮かべながら阿部のもとへと歩み寄り、その快挙を称えていた。
以前、「自分は学校では弱すぎて、T教場(滝澤正光元校長からジカ指導を受けられる教場)に一度も入れなかった」と苦笑いしていた。しかし在校順位は4位という高順位で競輪養成所を卒業。デビュー後は決してエリート街道ではなかったが、評価と結果のギャップを埋めるように、自在選手として泥臭く、自分の競輪を貫いてきた。
2025年は落車も多かった阿部。しかし小さな積み重ねが実って大舞台への切符を手にした。
再びの“番狂せ”を虎視眈々と狙う姿に、期待せずにはいられない。
愛称はワッキー。無類のラーメン好きで、SNSには「うまい」のシンプルな三文字とともに、美しい麺線がずらりと並ぶ。カレーや寿司、スイーツの投稿も多く、いわゆる“飯テロ”の首謀者だ。漫画も嗜み心には“デスノート”を所持している。記念すべき第一号は守澤太志。さらにゲーム、麻雀好きとしても知られ、多趣味ぶりは枚挙にいとまがない。
そんな親しみやすい一面とは裏腹に、自転車の実績はまさに規格外。GI6冠にグランプリも制覇する“グランプリスラム”という前人未到の偉業を達成したことは記憶に新しい。リオデジャネイロ、東京と2大会連続で五輪に出場したオリンピアンでもあり、20年世界選手権(ドイツ)のケイリンでは銀メダルを獲得。ケイリンでも競輪でも、文句なしのトップ・オブ・トップだ。
しかし今年10月、練習中の事故で大怪我を負い、競輪祭は無念の欠場。SNSでも痛々しいケガの写真を投稿しており、状態を心配する声も少なくない。しかし、脇本はこれまで何度も常識を塗り替えてきた男。
誰しもの想像を超える“何か”が起こっても、不思議ではない。
松岡貴久から「そろそろタイトル取れるぞ」というLINEが届いたのは、寛仁親王牌の約1か月前。その言葉通り、嘉永は本当にタイトルホルダーとなってしまった。
予言はそれだけではない。浅井康太は23年の連載コラムで「次に獲りそうな若手は…多分、あの子だろうな」と記しており、寛仁親王牌後にSNSで“あの子”が嘉永であったことを明かしている。さらには中川誠一郎も22年の時点で「いずれ九州は泰斗の時代がくる」と語っていた。各所から寄せられていた期待が、ついぞ形になった瞬間であった。
名前の“泰斗”はある分野で群を抜く存在を指す“泰山北斗”に由来する。「上を見上げる」という共通点がある中国の名山の「泰山」と北斗七星の「北斗」が合わさった四字熟語だ。その名の通り、嘉永は常に高みを意識し続けてきた。
同年代、同期で意識する存在として挙げるのは眞杉匠と松井宏佑。だがライバルであっても助言は素直に受け取り、貪欲に自分の競輪を磨き続ける。その姿勢こそが、多くの予言を現実へと変えた理由なのだろう。
どんなに厳しい展開でも、わずかな可能性を見出して確定板を逃さない。脅威の車券貢献度を誇り、KEIRINグランプリ2024の覇者・古性優作。競輪選手になる前は日本一のBMXレーサーとして活躍。そこで培われた驚異的なバランス感覚は、落車の少なさや数々の超人技にも繋がっているのだろう。表彰式では“後ろ乗り”を披露したことで大きな話題になった。
一方で本人は「自分は華がない」と語り、レース後のコメントでも「自分は弱い」「脚がとにかくない」など、自分に厳しい言葉が並ぶことが多い。そんな古性が自身の性格を表す言葉は「てきとう」。なお、噂によると少食らしい。また、寝ている時に夢を見ることはあるかと聞かれた際には、グランプリで自転車の前輪がなくなってしまい、「もう、ええか」と諦める夢を見たことを明かしていた。
「強くなりたい気持ちが、天然温泉みたいに湧き続けてくる」と語る古性優作。
強さの原動力を問われても、明確な理由はなく、ただ先を見続けたい。純粋でシンプルな意欲が、今日も古性を突き動かしている。