家族で遺影を撮ってもらった話
久々にnote書いてるのに全然旅行記じゃなくてヤバい。
旅行記目当ての方はまた今後書くつもりなので読み飛ばしてください。
2年ほど前になりますが、プロのフォトグラファーにおうちで家族の写真を撮ってもらったら超よかったヨ、というお話です。
遺影どうするか問題
私は病院で医師として働いていて、若くして突然重い病気にかかる方や、突然亡くなる方を多く見てきました。仕事柄かもしれませんが、自分や家族が明日死んだら、ということをちょくちょく考えます。
特に祖母はもう80を超えており、犬の散歩に出かけたり時々ヤフオクで何かを競り落としたりする元気はあるようですが、いつどうなってもおかしくない年齢です。ちなみに最近はドローンが欲しいらしい。何をする気なんだ。
自分は自分で、今はすこぶる元気でもいつ突然死するかわかりません。(この7日間でなぜか当直が6回ある)
そんなことを考えていた時にふと、遺影がないな…と思い立ったわけです。
そもそも私は写真が苦手なのですが、働き始めてからちゃんとした写真を撮る機会が激減しました。
というか学生時代ですらあんまりちゃんとした写真ってない。上半身がしっかり写ったピンの写真となると、なぜか使徒の姿をしています。
私の写真すらないんだから、いわんや祖母をや。
いつ死ぬかわからない高齢者、今のうちに写真を残しておかねば。
写真ウマ太郎
そこでふと思い浮かんだのが、プロのフォトグラファーであり友人でもある宮本七生氏です。
前々からななちゃんの写真が大好きだったので、撮ってもらうならななちゃんしかない。そして、どうせ撮ってもらうなら親戚も含めておうちで撮ってもらおう。そう思って写真ウマ太郎ことななちゃんにお願いしました。
おうちの写真
重たい機材を持って九州に到着したななちゃんを迎え、ド田舎にある祖母の家に向かいます。
ウワー、いつものおばあちゃんちなのに、良い。
プロの腕、すごい。特にこちらからお願いしたわけではないけれど、台所に立つおばあちゃんを撮ってもらったのすごく良かった気がします。
ピッ!とおすまししている写真だけではなく、こういう日常の風景を撮ってもらえるのはとても良いなあと思いました。
そしておばあちゃんちの2階でななちゃんに「何これ?!コワイよ!!」と言われたのがこちら。
確かに。
言われてみれば一般家庭向け処刑場にも見える。
30ウン年疑問を抱いたことがなかったけど、人が来ることでこういう新しい発見もあります。
そして、当初の目的が遺影を取りたい、だったのでななちゃんがこんな機材まで持ってきてくれました。
なんかそれっぽい綺麗な写真がありゃ良いぐらいに思っていたので、こんなものまで用意してもらえるとは。
写真館じゃん‼️
祖母、母、私、モモチャンの家族写真に続き、おのおのの写真も撮ってもらいます。
こんな良い遺影ある?!
あまりに遺影すぎる、と撮ってる横で爆笑する母と私。
人の遺影を笑うな。でもどう考えてもこれしかない。もうおばあちゃんがいつ死んでも遺影に悩むことはありません。
おばあちゃんも当初は写真なんて…ともじもじしていましたが、写真を見て大満足。本当に良い写真だね〜。
親戚のお店へ
そして我々は親戚のやっているお蕎麦屋さんへ。
ここのおじちゃんおばちゃんはおばあちゃんの従姉妹夫婦に当たるのですが(つまり何?)、私の第二の両親のような人たちなので、一緒に写真を撮ってもらうことに。
見た目でわかると思いますが、ここの蕎麦メチャ美味いんだよ〜。
おじちゃんおばちゃん夫婦二人でやっているお店なので、こういうお仕事風景を撮ってもらうこともなかなかないもんねえ、と嬉しそうでよかった。
そして写真を撮っていると聞きつけた近所に住む別の親戚もジョイン。
築200年ぐらい?のお店の中と外で家族写真ならぬ親族写真を撮り、
おじちゃんとおばちゃんも遺影が欲しい!とのことで遺影撮影に。みんな遺影が欲しいらしい。
いや〜メチャクチャ良い。なんかオシャレ。
最初は恥ずかしそうにしていたおじちゃんとおばちゃんも夫婦のツーショットをたくさん撮ってもらい、ニコニコ良い笑顔でした。
うちの親族は九州の中でもまあまあな田舎に住んでいるので、周りに写真館もなく(あってもとうに潰れている)、こうやって家族写真を撮る機会などなかなかないのでみんな照れつつも大喜び。みんなでおめかしして写真を撮ってもらって、とても素敵な思い出になりました。
そして思いの外みんな、遺影がない…という危機感を抱いていたようです。小さい子供がいる家庭じゃないとあんまり家族の写真なんてなかなか撮らないもんなあ。
遺影を撮るというと縁起でもない感じがしますが、個人的には誰しも元気なうちに少し死について考える時間があった方がいいんじゃないかと思っています。
どういう風に死にたいか、どんな風に見送られたいか、見送りたいか、そういうことを家族で話すきっかけにもなりました。
ちなみに、このあとななちゃんにはさらにお付き合い頂き、諸事情により一度も一緒に写真を撮ったことがなかった生物学的父親との写真も撮ってもらいました。
生物学的父親、母親、祖母、私、モモチャンのフルメンバーで写真を撮ることなんてもう二度とないと思う。面白すぎてずっと爆笑してた。
そしてこの時はすっかり忘れていましたが、東京にいる戸籍上の現父親ともいつか撮ってもらおうと思います。
あとこの時から10kg近く痩せたので撮りなおしたい。
切実に。
みんなで旅行に行くのもいいけど、なかなか外に出られない高齢者がいる人はこうやって時間を取って家族写真を撮ってもらうものも良いかもしれません。
今回は便宜上「家族写真」と言っていますが、血縁に関わらず大切な人たちと日常の写真を撮ってもらうと思わぬ楽しさがあると思います。
写真ウマ太郎ことななちゃんの作品をもっと見たい方はコチラ。次も誰かと写真を撮るなら絶対ななちゃんにお願いしたいと思っているので、みなさんも是非。
(おしまい)


コメント
1うちも父親が突然死したので遺影がなくてクソ焦りました!!結局自分が趣味で撮った写真を加工して使ったので、何かの折にこういう機会があるのってめちゃくちゃ大丈夫だと痛感しております。。。そして実行するO次郎先生も最高