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ダナ・リバーズ (アメリカ)
【 1955 ~      】



ダナ・リバーズは「デビッド・ウォーフィールド」として生を受けた。

リバーズは子供の頃から自身が女性であると思っており、実際の性別との違いに苦しんでいた。

10代の頃、授業をサボったりドラッグに手を出したり素行の悪さが目立った。

実家を出たリバーズは海軍に入隊し、3年間従軍し、その後、高校の教師として働き始める。

リバーズは8万ドル (約880万円) の助成金を受け、1993年には学校で最も優秀な教師にに贈られる賞を獲得する程であった。

しかし、リバーズは自身は女性であり、その事を公表させて欲しいと話すが、学校側は反対する。


1999年、リバーズはついに女性になる事に決め、手術を受けて性転換し、名前もこの時に「ダナ・リバーズ」に変えた。

しかし、性転換したリバーズは教師を解雇されてしまう。

その事に不満を抱いたリバーズは学校側を相手取り訴訟を起こした。

学校側は個人的問題であるトランスジェンダーについて秘密にするようリバーズに警告していたが、何人かの生徒に話したと主張した。

理事のレイ・ベンダーは解雇に反対したが、他の理事会メンバーが「ニューハーフの教師を望んでいない。生徒を混乱させたくない」として解雇を決定したのだった。

リバーズは番組に出演したり、新聞に取り上げられたりした為、瞬く間に全米に知れ渡り論争を巻き起こした。

数ヶ月に渡る訴訟の末、リバーズは15万ドル (約1650万円) で和解した。


2016年11月11日午前12時21分、警察はカリフォルニア州オークランドのダンバードライブの家で銃声が聞こえたと通報を受ける。

通報者は戸口から大量の血が川のように流れていると述べた。

警察が現場に到着すると家は燃えており、全身血まみれの女性が家の玄関からオートバイに向かって走っている所だった。

警察官は女性を取り押さえ拘束する。

この女性と思われた人物こそがリバーズであった。

リバーズはナイフ、弾薬、金属製のナックルを所持していた。

家の消火活動が行われ、中に入ると陰惨な光景を目の当たりにする。

パトリシア・ライト (57歳♀) とその妻シャーロット・リード (56歳♀) の遺体があり (2人はレズビアンカップルであった) 、2人は複数の銃弾と刺し傷があった。

家の前には2人の息子トト・M・ディアンブ (19歳) が横たわっており、射殺されていた。

警察は事件の動機を発表していないが、財産が関係している可能性があるとサクラメント・ビー紙が掲載した。

リバーズはレズビアンの権利に反対するキャンペーン「キャンプトランス」に積極的に参加していた。

また、リバーズは犠牲者の2人と顔見知りである事がわかった。

リバーズは3件の殺人や放火等の罪で起訴される。

しかし、リバーズの精神状態が問題となり、また、COVID-19によるパンデミックも重なって裁判は遅々として進まなかった。


2021年3月23日、リバーズは狂気を理由に無罪を主張した。

裁判所はリバーズの精神状態について調べる事を反対していたが、メンタルヘルスの専門家を見つけリバーズの診察を行った。

そして、リバーズが裁判に立つ能力があるか報告し、同年3月25日に出廷する予定であったが変更された。

その後、裁判は同年10月4日に予定されていたが、同年10月21日に変更されている。


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                     トト・ディアンブ (中央)

                     パトリシア・ライト ()

                   シャーロット・リード ()



《殺人数》
3人

《犯行期間》
2016年11月11日



∽ 総評 ∽

レズビアンカップルとその息子を殺害したリバーズだが、いまいち動機がはっきりとしない。

一応、財産を巡る争いとされるが、以前より知り合いだった為、財産についてリバーズが知っていたのだろうか。

以前、学校を解雇された事で訴訟を起こし、その時に15万ドル手にしており、単純に散財してお金に困窮し、夫妻を狙ったのか。

または、リバーズはレズビアンの権利について反対するキャンペーンに参加していた事がある為、純粋にレズビアン嫌って犯行に及んだのだろうか。

ただ、そうだとしたら自身もトランスジェンダーの割にレズビアンは許さないというなんと身勝手な考えだろうか。

予定ではリバーズの裁判は先週行われたと思うが、調べてもわからなかった。

もしかしたら再び延期になった可能性が高い。