Galaxy A25 5G をroot化する(One UI 8)
サムスン製スマホはOne UIという独自カスタマイズが施されたAndroidを搭載している。最近使えるようになったAndroid 16にはOne UI 8で対応しているということだ。ただ、One UIはどうも軽快さに欠ける部分があるので、多少の改造を施すユーザが多い。そこで当然必要になってくるのはMagiskなどによるroot化だ。
日本ではあまり話題になっていないようなのだが、今回のOne UI 8での変更点として「ブートローダーアンロック機能が削除」されるという噂があった。どうやら本当だったようだ。この度、諸事情でOne UI 8がインストールされた状態のA25 5Gが手元に舞い込んだので、これをどうしたのかということを記録しておこうと思う。(つまり、本稿は手順書ではない)
前提として、A25 5G※は低価格帯のMTK機である。(搭載SoCはDimensity 6100+で、MTKClientは使えない。)しかも、サムスン製スマホにありがちな特徴としてfastbootが使えず、代わりにダウンロードモードというのが用意されている。ダウンロードモードでのROM書き込みはOdinというサムスン内部向けのツールやHeimdallなどが使用される。
※ソフトバンク系の場合SM-A253Zの型番が付与されている
Galaxy シリーズのファームウェアは次のグループ毎にTAR書庫形式で統合されている。
アプリケーション・プロセッサ(AP)
OSそのものという感じで、カーネルとユーザランド、例えばboot.img や super.imgなど。ブートローダ(BL)
厳密にはブートローダーではないものも含まれる。セルラー・プロセッサ(CP)
モデムのファームウェアなど。コンシューマ・ソフトウェア・カスタマイゼーション(CSC)
国やキャリア毎の微細な違いを調整するソフトウェアが格納されているとされる。
なお、これらのファイルの入手方法についてはこの記事で触れるつもりはないので、悪しからず。
One UI 8のブートローダー解除
XDAやRedditの投稿を見ていると、これは結論から言うと現状ではできないらしくて、代わりにOne UI 7のブートローダーを流用するということのようだ。つまり、私のようにOne UI 8がインストールされた状態のデバイスを入手したならば、まずはOne UI 7にダウングレードする必要があるというわけだ。そして、One UI 7で開発者向けオプションを有効化し、OEMアンロックを有効化した上で、音量ボタン上下同時押し起動すれば、とりあえずブートローダーの制限は解除される。そして、One UI 7のBLからOne UI 8のBLにブートローダーを移植すれば当面はなんとかなる、という趣旨らしい。XDAの投稿にある「abl.elf.lz4」というファイルはどうもQualcomm系のSoCにおけるLKを指しているようであるから、今回のようにMTK機の場合には「lk-verified-img.lz4」みたいなものに読み替えて移植を進めることになる。この部分が「sboot.bin」になっている機種もあるようだ。なお、不可解なことにA25 5G用One UI 8のファームウェアではvbmetaがAPとBLに重複していた。したがってXDLの投稿ではBLからAPへvbmetaを移植する手順があるが、これは端折ることにする。
APのパッチ
ここに関しては、以前からの手法が使える。要するにAPをデバイスに転送して、Magiskのアプリでパッチを当てるだけのことである。One UI 8はAndroid 16なので、Magiskは一応v30以降を使ったほうがよさそうである。
BLのパッチ
先ほども述べたようにvbmetaがAPとBLで重複しているので、MagiskがAPのvbmetaに当てたパッチが上書きされる危険がある。APとBLを一旦展開してAPのvbmetaをBLにコピーしておいたほうがよかろう。あとはパッチを当てたAPとBLに加えてCPとCSCもOdinで焼きこめばroot化されたOne UI 8環境が出来上がった。
余談
ところで、私が一番やりたいのはLineage OSへの乗り換えだ。その前に、まずはDSUで試してみたいというわけなのだがAndroid 16ベースのものはOne UI 8にしても相変わらず動かなかった。現状で起動が確認できているのは、Mister ZtrのGSI版Lineage OS 22.2(EXT4)だけ。それでもOne UIよりかは快適なことだけは間違いなさそうだ。


コメント