ワイ、コブラ部隊に入隊できたけど追い出された 作:ワイやて!?
爆弾処理班の活躍により格納庫は爆破されたがシャゴホッドには大したダメージは入っていなかった。
もちろん、中身も無事である以上は動くことが可能。
そしてスネークとEVAが乗るバイクを追いかけることも可能であった。
「何で生きてるのよ、あいつ!」
「ザ・ボスが死んだといってなかったか!?」
「正確にはザ・ワイがショットガンを撃ったのよ、4発も。私もそれで死んだと思ってたけど、しぶとすぎるわ」
「あいつが見逃すものか?」
「現に見逃したからこうなってるんでしょ!」
バイクのアクセルを全開にしてスネークと共に走りぬく。
いくらなんでもシャゴホッドほどの大きさに潰されるわけにはいかない。
任務は生きて帰らなければ達成はできないのだから。
恨みマシマシ、粘着ネチネチと執拗に巨体を駆使しながら追い詰めようとするヴォルギンであったが、重傷ゆえか操作が緩慢であり回避自体は簡単であった。
ただ、施設の被害は一切考えられていない。
味方の兵士や鎮座している戦車もろとも吹き飛ばしながら敵を殺すために進んでいく。
『ふははははは!逃げ回っているだけか!』
「EVA、あの爆発を耐えたという事はロケットランチャーもロクに効かんぞ!」
「私に考えがあるわ!まずは鉄橋に向かうわよ!」
「鉄橋?そうか!」
EVAの言わんとすることを即座に理解したスネークは集まってくるソ連兵をアサルトライフルで撃ちぬいていく。
まずは雑兵を追い払いつつ、滑走路へと向かう。
もちろんヴォルギンの絶え間ない妨害が続くが、そこはEVAの卓越したテクニックによって華麗に回避していく。
そしてサイドカーには歴戦の戦士であるスネークが乗っているためソ連兵は近づくことさえ許されない。
基地内を散々走り回りかく乱して、ようやく二人は滑走路へと躍り出る。
一直線であるため視界は開けているものの、人間の足では追いつけない速度でかっ飛ばす。
追跡者は二人一組のバイク数台とシャゴホッド。
『追いつけんと思ったかぁ!』
シャゴホッドのキャタピラが滑走路へ着いた途端、滑走路を破壊しながら突き進む。
その速度はバイクに軽く追いつけるほどであった。
そして追いかける者はシャゴホッドだけではない。
スネークとの決闘に敗れ倒れていたオセロットは、C3爆弾が爆発する前に山猫部隊に救助されていたのだ。
少しの休憩の後にバイクにまたがり爆速で追いかけてきたのだ。
「奴が来たぞ!」
「掴まって、かっとばすわよ!」
それを黙って追いかけられるだけではない二人は銃器を駆使してミサイルや銃撃をいなし、徐々に鉄橋へと近づいていく。
『ちぃっ!これならどうだぁ!』
追いつけないことに苛立つヴォルギンは、本来なら核発射の為に使用するブースターを使用、飛躍的に速度を上げたシャゴホッドがソ連兵を轢き潰しながら進んでいく。
その際にオセロットがロケットの点火に若干巻き込まれて軽度の熱傷を負ったことを記す。
それでもスネーク達は抵抗を続けた。
この時、唯一の弱点であるキャタピラにロケットランチャーを撃ち込んで僅かに速度を落とさせつつ、鉄橋まで繋がる道の前で急カーブを切り、シャゴホッドとの距離を一気に離した。
ロケットブースターを吹かせたシャゴホッドは急には止まれず、またヴォルギンの負傷により鈍った判断力が対応が遅らせ、ほぼ全速力でぶつかった。
『ぐおおおおおっ!?おのれぇ!』
その衝撃でさらにダメージを負うが、執念はさらに増すばかり。
衝突によりシャゴホッドが深く埋まり、抜け出すのに苦労している間にスネーク達は鉄橋の対面まで逃げ込んだ。
「私が追ってくる兵士を撃つわ。あなたは橋に仕掛けてるC3を狙って!」
EVAも
合計5つ、体勢を立て直したシャゴホッドがこちらへ向かってくることを確認し、一つずつ的確に狙う。
一つ、また一つと爆破していくが、ヴォルギンは橋が崩れる前に行けばいいと思ったのか突撃してくる。
「来るわよ!急いで!」
EVAは慎重になってシャゴホッドが到着するタイミングを計る。
ここでシャゴホッドを落とさなければ倒す手段はない。
森に逃げ込んだとしても圧倒的質量を誇る戦車が木々を薙ぎ倒して進んでくるのだ。
その先に隠されている脱出のための飛行機を破壊されてはたまったものではない。
「今よ!」
EVAの合図とともにスネークは最後のC3爆弾を撃ち抜いた。
爆発と共に崩れ落ちる橋、落ちるソ連兵。
シャゴホッドもキャタピラを全力で稼働させるも徐々にずり落ちて…………
『まだだぁぁぁぁぁぁぁ!』
後ろを切り離し身軽になった前部だけのシャゴホッドが、崩れて傾いた鉄橋から勢いよく飛び出した。
「ほんっとうにしつこいわね!」
彼女の言う通りヴォルギンのしつこさは群を抜いている。普通橋が落ちたら一緒に落ちるものだろう。
巨体から多少小さくなっても質量は十分ある、下手に手出しすれば危険だろう。
「見て、接続部から煙が出てるわ」
「接続部が破損したから弱いわけだな」
奇跡的に出来た弱点にスネークはほくそ笑む。
「EVA、運転は任せた」
「ほんと?」
「ああ、信じている。そのかわり、攻撃は俺に任せろ」
「そうね、逃げるのにはもう飽きたわ」
「2人で戦おう」
緊迫した雰囲気の中、2人はそっと手を重ねる。
命を預け合うからこそ生まれる感情が2人を包み込む。
そして口づけ…………
命を預け合う二人は、向かい合うシャゴホッドへ挑む。
「さあ、行くぞ!」
その遠く後方、空飛ぶ筒みたいな謎の乗り物に乗っている男が居た。
「何故、これは飛ぶように設計されている?いや、確かに地上を見下ろすような偵察に使えるかもしれないが、前方以外はまるっきり無防備…………どういう意図で作られたんだ?」
そう、ザ・ワイである。
もしかしたらヴォルギンが自分の方に来るかもしれないという考えからひっそりと武器を鹵獲しつつ鹵獲した謎の乗り物に乗っていたのだ。
だが、ヴォルギンの目の前に居たのはスネークたちであり、他の兵士たちもザ・ワイが死んだと知らされているため彼のことを警戒していなかったのだ。
「何故、あそこまで動ける?バイクを追うためにブースターなど吹かせて、鉄橋を爆破してもなお動くとは、動力はどうなっている?」
恐らくエンジン等を積んでいる後車両を切り離したことにより稼働時間は大きく削れただろう。
それでもスネークをしつこく追うのは、ネチネチしている性格だからなのか。
だからと言って逃がすわけにはいかない。
「何故、あれで生きていた?」
事実、ショットガンを4発も浴びせておいて言うのも何だが絶対に死んだことを確信していた。
一応、死亡確認として心臓が止まっているのも確認した。
だが、こうして生きている。
本当に
「再び地獄へ戻されたいようだな…………」
ザ・ボスが死ぬための任務となるきっかけを作った男を再び葬るために、彼もまたロケットランチャーを小脇に抱えながら謎の乗り物を操作する。
「ジャック!」
びゅんと飛んでくるそれに気づいたスネークは、やはり生きていたかという顔をしてからヴォルギンへロケットランチャーを構える。
「俺の不始末だ、奴を仕留める!」
「ああ、あんたの援護があると心強い」
同じくザ・ボスの弟子でありコブラ部隊の一人である男が加われば怖いものはない。
『貴様らぁ…………!まとめて地獄に送ってやる!」
「いい加減、地獄で皆に詫びてこい」
陸に2人、空に1人。世界の命運を分ける兵器との戦いが始まる。
なお、びっくりするくらいヌルゲーな模様。
何故ならワイが空からロケランで的確にキャタピラを狙って動きを止めてくるから。
もはや何もさせずに全部終わらせる(戦闘全カット予告)