ワイ、コブラ部隊に入隊できたけど追い出された   作:ワイやて!?

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ザ・ボスとザ・ワイの戦いは漫画や動画でなら映えると思うが、文字だと塩試合と爆発しかない為泣く泣くカットしました。非力な私を許してくれ。


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『スネーク!牢屋の周波数がわかったわ!「ネタバレの為秘匿」よ!』

 

「助かる。今なら看守はトイレに篭りきりだ」

 

 牢屋に入れられたスネークはEVAの助けの下、扉を開く周波数を入手して独房から脱出した。

 

 看守はアメリカを知るいい奴ではあったが、スネークが脱走したことをヴォルギンに知られたら処刑されるだろう。

 

 そこだけは残念だが、スネークには人が死ぬことを割り切れるだけの任務があった。

 

 こっそりと独房から外へと出たスネークは何か異変を感じた。

 

「巡回している兵士が少ない?」

 

 昼間も警備が厳重となっていたグロズニィグラードだが、夜は全くしないのかと言われたら当然する、のだが想定しているよりも少ない。

 

 独房の周りを巡回している兵士も足音からして4人程度だ。

 

「あーあ、俺も見たかったな、ザ・ボスが戦ってる姿」

 

「おい、ばかを言うんじゃない。あれの巻き添えで結構怪我人が出たって話だぞ」

 

 今は暇なのか、兵士同士で雑談をしているのをスネークは注意して耳を傾ける。

 

「ザ・ボスはともかく侵入者の方はメチャクチャに弾をばら撒いたんだって?」

 

「みたいだな、しかも爆弾まで使ってたらしいぜ」

 

「爆弾?そんなのここまで聞こえなかったぞ」

 

「最小で最大に爆発させたとか何とか?いや、まあおかしいっちゃおかしいが」

 

「全く、明日に掃除しなきゃいけないんだよなぁ」

 

「ドラム缶も爆発させまくったって話もある。それに、奴は指向性対人地雷(クレイモア)を仕掛けてる」

 

「うげ、地雷処理班が出るのか…………」

 

「だから警備も薄くなってるわけだ。ったく、余計な事しやがって…………」

 

「しかも逃げたって言うんだ、こんな時に警備を減らしてもなぁ」

 

「どこに地雷があるか分かったもんじゃないからな。お前も気を付けろよ」

 

 そう言いながら雑談していた兵士たちは解散していく。

 

 地雷を置いてあるのはいただけない。しかし、相手もなりふり構わず敵対するようになっているようだ。

 

 そして、ザ・ボスから逃げきれたという事実も無視できない。

 

 現状で一番基地内に詳しそうなEVAに通信をかけたら何かわかるだろうか。

 

「EVA、牢屋を出たのはいいが、この騒ぎは…………」

 

『ザ・ワイとザ・ボスの決闘騒ぎね。私はヴォルギンに付き合ってたから見られなかったけど、相当激しい戦いだったみたい』

 

「そんなにか?」

 

『ええ、私も又聞きになるけど一進一退の攻防だったらしいわ。彼もまたザ・ボスの弟子ということね』

 

「……………………」

 

『その決闘を見た兵士が言うには、場所が悪かった、らしいわ』

 

「場所が?」

 

『ええ、ザ・ワイがもっと手段を選べる場所に居たらザ・ボスに勝ってたかもしれないって。敵地でなくて、自分の場所で戦えていたら、なんて言っている』

 

「そんなことがあるはずがない」

 

『ええ、私もそう思うわ。だけど注意して、彼はどこかに隠れている。地雷も存在しているから注意して。もし、地雷を回収できたら利用できるかもしれないわ』

 

 何とも言えない感情を抱きながら、スネークは警備に見つからないようにしゃがみ歩きや匍匐を駆使して何とか切り抜けていく。

 

 途中で段ボールを手に入れたことで快適にスニーキングできるようになり、EVAが抜け道として用意していた下水道へ進んでいく。

 

 だが、スネークの脱走は必ず知られる。

 

 そして追手を下水道に向けられたのだ。

 

『急げスネーク!EVAの言う通りの場所へ向かうんだ!』

 

 ゼロ少佐の声にかまわず脱出のためにスネークは走る。

 

 そして…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『戦士の魂は、君と共にある』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………んごっ」

 

 ザ・ワイは眠っていた。

 

 ザ・ボスとの決闘により大量のガジェットを使い、結局は決着はつかなかった。

 

 流石は自分を育てた師だと思い、そして結局決着はつかなかった。

 

 スパーッツァを食して以降は一睡もしていないザ・ワイの体力はそこそこ減っていたため疲れ自体は隠せない。

 

 およそ数日を眠らず活動しておきながらそこそこと言っている時点でこの男の体力は尋常ならざるものと言えた。

 

 地雷を仕掛けたりエロ本で足止めをしたりとしているうちに、偶然使われていなさそうな地下へ続く道を見つけ、そこで休息していた。

 

 この地下道は、どこかしらの滝の裏からでられるようになっており、誰かが居たような形跡が残っている。

 

 焚火の跡、自分ではない誰かの足跡、そして謎の袋。

 

 即席麵と書かれた袋は既に空となっており、少し匂いを嗅ぐとまだ香りが残っている。

 

 誰かがうまいものを食べたのだと思いながら、彼はカロリーメイトの箱を開ける。

 

 

 カロリーメイトの味を占めてこっそりかき集めていた為、それらを貪るように食い荒らし、そして横になったのだ。

 

 気づけば瞼が落ちて眠りについていた。

 

 想像以上に精神的に来ていたのか分からないが、夢の中でザ・ソローが出てきた気がする。

 

 そして、過去の悪夢も。

 

「ぬぐぐ…………ぐぐ…………」

 

 それは、上手くいくはずの作戦だった。

 

 しかし、運が悪く敵の哨戒とかち合ってしまい戦闘、後に泥沼となる戦いの始まりでもあった。

 

 妊婦でありながら戦場に立っていたザ・ボスの後ろを名もなき衛生兵がついていた。

 

 地獄となり始めた戦場、それを仲間と共に切り抜けることだけを彼は考えていた。

 

 運命とは残酷であった。

 

 このタイミングで産気づくとは。

 

 未だに銃弾が飛び交う中、他についてきていた彼よりベテランの衛生兵は既に斃れていた。

 

 出産せねばザ・ボスはろくに動けない。

 

 無理矢理にでも産むしかなかった、時間が無くともやるしかない。

 

 彼は懸命に知恵を絞り、最短で出産を手伝った。

 

 逆子だった。

 

 これでは赤子の命どころかザ・ボスの命すら危うい。彼は決断するしかなかった。

 

 未だに銃弾は飛び交っている、仲間は戦い続けている。

 

 やるしかない、母体から赤子へ臍の緒から薬物が回り切る前に帝王切開を行う決断。

 

 知識はある、切開も縫合も戦場へ行くたびに経験してきた。

 

 それでも一度で二人の命を預かるオペを戦場でするのは初めてだった。

 

 必死に頑張った。汗が垂れそうになるところを必死に落とさないように耐え、麻酔が効いた母体に素早くメスを入れた瞬間だった。

 

『グレネード!』

 

 彼の近くに爆発物が投げ込まれた。

 

 このまま爆発させてしまえば彼はもちろん巻き込まれる。

 

 そしてメスが身体の中腹まで来ているタイミングでメスを離してしまえば、ザ・ボスと赤子の命を救えるのは誰も居なくなる。

 

 だから、仲間はグレネードに覆いかぶさった。

 

 爆発をその体で受け止め、彼らに被害が無いように命を張ったのだ。

 

 誤算だったのは、爆発の衝撃で身体が飛びあがり、名もなき衛生兵の身体にぶつかった。

 

 メスを持っていた手は大きく狂い、ザ・ボスに不要な傷を付けてしまった。

 

 無駄に傷付けた事実に愕然とし、そして仲間の死で我に返った彼は自身の命を懸けて帝王切開を続けた。

 

 ここで死を無駄にしたら顔向けができない、必ず救う。

 

 仲間が彼とザ・ボスを守って戦う中、赤子の鳴き声が響き渡った。

 

 何とか確保していた清潔な布で赤子をくるみ、ザ・ボスの切開後の傷を縫合し彼女と赤子を抱えて離脱。

 

 こうして彼は仲間を犠牲にしつつ英雄を守りきった。

 

 英雄だけを守りきった(・・・・・・・・・・)

 

「はぁっ!?はぁ…………はぁ…………」

 

 うなされて飛び起きたザ・ワイは、夢が夢だったことに気づき安堵のため息を吐く。

 

 思ってたよりも眠っていたし、かなりのストレスを溜め込んでいたことを自覚させられた。

 

 そして。

 

「動くな」

 

「…………ジャック」

 

 死の淵から戻ってきたスネークにフォークを突きつけられた。

 

「待て、何故(why)、フォークを?」

 

細かいことを気にしてはいけない(動くなと言っただろう)

 

「おい、何だ今の」

 

 ボケとボケの邂逅である。

 




大幅カットされる脱出編とザ・ボスVSザ・ワイ。主な被害はソ連兵士達とヴォルギンの懐。ヴォルギンはキレた。

そして色々改変したせいでSAA無しで脱出したので格好がつかないフォークでついさっきまでうなされていた脅すという。
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