ワイ、コブラ部隊に入隊できたけど追い出された   作:ワイやて!?

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メタルギアソリッドデルタ、ザ・ペイン以外は各々の格に合った強さ(シャゴホッド以外)でいいと思います(個人的感想)。

ザ・ペインなんだお前、高難易度でお前毎回何時間かかると思ってんだ。コンテニューさせるなFOXHOUNDの称号取らせろ(個人的感想)。


4

 

 スネークイーター作戦、ザ・ボス最後の弟子が失敗したバーチャスミッションの尻拭いという形で与えられた最後のチャンス。

 

 潜入の為に降り立ったドローンが待ち伏せしていたザ・ボスに破壊されるというアクシデントがあったものの、ネイキッド・スネークは持ち前のサバイバル技術と潜入術でかつてソコロフを救出したラスヴィエットと呼ばれる廃墟に到着した。

 

 そこで本来であるならばADAM(アダム)EVA(エヴァ)と呼ばれる先んじて潜入していたスパイと合流する手はずだったが、やって来たのは女スパイであるEVAのみであった。

 

 初手からアクシデントがあったスネークはEVAの厚意で装備を取り戻し一晩熟睡するが、オセロット少佐率いる山猫部隊に囲まれてしまう。

 

Move(行け)!」

 

 床下から山猫部隊の掛け声を聞いているスネークは、EVAから渡された麻酔銃を握りしめて匍匐前進していた。

 

 ゆっくりと這いながら、床下から外を見られる隙間を見つけ麻酔銃を構える。

 

 サイレンサーがついているため正確な位置を知られることは無い。

 

 山猫部隊の一人が見えた瞬間、ためらいなく引き金を引いた。

 

 空気の抜けた小さな音がスネークの耳に入るが他の人間には聞こえない。

 

 小さな麻酔針が刺さった山猫部隊員は小さな痛みはあれど、任務を優先し許容できるほどであったためその感覚を無視することにした。

 

 それが油断であるとも知らずに。

 

 時間が経てば眠るだろうとスネークはゆっくりと這いながら外を目指す。

 

 近くに山猫部隊員が来ていたのを確認し、再度麻酔銃を放ちしばらくは起きない眠りへと強制的に向かわせる。

 

 匍匐からしゃがみ歩きへと見つからないよう草むらへ移動し、周囲に山猫部隊員が居ないか確認する。

 

「居ないぞ!」

 

「どこへ行った、周囲を探せ!」

 

 先ほどまで居た部屋からスネークを発見できなかった山猫部隊員の声が聞こえる。

 

 足音からして中には3人、そして足音から外にもいる。

 

 よく見ると屋根上にキラリと光るものがあり、スナイパーライフルのスコープが太陽の光で反射しているのだということを瞬時に理解した。

 

 幸いなことに、今スネークが居る場所はスナイパーの死角となっている。先に眠らせておけば上を心配する必要がなくなる。

 

 草むらから麻酔銃を構え、弾道が落ちることを予測しつつ引き金を引く。

 

「うっ、おぉ…………」

 

 当たりどころがよかったのか、いや山猫部隊員からすれば悪かったのか即座に眠りについた。

 

「あとは…………」

 

 残る山猫部隊員を排除しようとスネークが動き出したその時だった。

 

 パァン!パァン!

 

「ぐわぁ!?」

 

「ぎゃああ!?」

 

「何だ!?」

 

「狙撃だと!どこからだ!」

 

 スネークが居る方向とは別の方角から銃声が響き、二人の山猫部隊員が排除されたことに彼らは動揺する。

 

「…………好都合だ」

 

 先んじて潜んでいたEVAが手を貸してくれた、そう思ったスネークの動きは素早かった。

 

 卓越したスニーキングで散開しながら狙撃手を探す山猫部隊員に的確に麻酔銃を放ちあっという間にこん睡させた。

 

 その直後だった。

 

 ダン!ダンダン!ダン!ダン!ダン!

 

 銃声、それも六発も自身の存在を誇示するように鳴り響いた。

 

 ゆっくりと歩きながら進んでいくと、廃墟でむき出しとなった階段の上に1人の男と拘束されたEVAが居たのだ。

 

「会いたかったぞ、貴様に」

 

 不敵に笑うオセロット少佐がEVAの首元にナイフを突きつけ、新調したシングルアクションアーミー(SAA)をスネークに向けて構える。

 

「もうあの時のように弾詰まり(アクシデント)はない。それにジュードーもごめんだ」

 

 完全に利を得たと確信したかのように自慢げに言うが、スネークは苦言を呈する。

 

「あれがアクシデントだと?あれは貴様の虚栄心が産んだ必然だ」

 

「なに?」

 

「確かにいい銃だがな、観賞用の紋様は何の戦術的(タクティカル)優位性(アドバンテージ)もない。実用と観賞用は違う」

 

 冷静に、的確に物事を言うスネークにオセロット少佐は悪態をつく。

 

 人質が殺されるかもしれないというのに余裕をもっているスネークは続ける。

 

「それとお前はもう一つ根本的な誤解をしている」

 

 スネークは銃を降ろし手を広げて告げる。

 

「お前に俺は殺せない」

 

 明らかな挑発、その言葉に怒りを込めてオセロット少佐はスネークに銃を向けた。

 

 引き金を引けば目の前の男は絶命する。

 

 だが、鳴ったのは銃声ではなく空撃ちの音。何度もシリンダーを回転させ引き金を引いても一向に弾丸は飛び出さない。

 

 その隙を拘束されていたEVAがオセロット少佐の顔面を蹴りあげ、よろけた隙に階段から蹴り落とす。

 

 落ちたのを確認したEVAは飛び降りてあらかじめ置いてあったバイクに飛び乗った。

 

 エンジンをかけ、アクセルを吹かしている間にオセロット少佐は立ちあがりナイフを向けるが、バイクの突進には敵わず一回転するように轢き飛ばされる。

 

 吹き飛んだ際にナイフを手放してしまい、宙を舞うナイフはEVAの手の中に納まる。

 

 SAAは弾丸が6発しか打てない、だが元々オセロット少佐は別の銃を使用していたため数え間違えてしまったのだ。

 

 形勢は不利と察したオセロット少佐は拾い上げたSAAをしまうと悪態をつきながら撤退する。

 

「また会おう!」

 

 全力で走り去る背中にEVAは銃を向けるが、スネークは片手で静止した。

 

「後悔するわよ?」

 

「やめろ、奴はまだ若い」

 

 そうしてスネークは未来ある軍人に情けを掛けた。

 

 その時だった。

 

 ダァン!

 

「なんだ!」

 

「きゃ!?」

 

「うおお!?」

 

 上からスネーク、EVA、オセロット少佐の順に声を上げた。

 

 先ほど山猫部隊員を排除した狙撃音である。

 

 どうやら2人ではなくオセロット少佐を狙ったものらしく、幸運にも当たることはなく辛うじてオセロット少佐は森の中へと消えていった。

 

 だが残された二人は廃墟に隠れる。

 

「今の何!?誰か他に潜入してるの!?」

 

「あの狙撃は君じゃなかったのか!」

 

「拳銃で狙撃は流石に無理よ!」

 

「じゃあなんだ、ADAMか?」

 

「彼は来れないはず。つまり別の誰かがあの男を狙った…………」

 

 沈黙、遮蔽に隠れても見える方向は警戒を怠らず、遮蔽の向こうから誰かが来ないかも注意する。

 

 緊張は高まるが、2人の中には『疑問(why)』が渦巻き続ける。

 

「誰だ、GRUでなければKGBのエージェントか?」

 

「少なくとも覚えは…………いえ、一つ心当たりがあるわ」

 

 スネークが口に出した『疑問(why)』にEVAは答える。

 

「コブラ部隊には幻の隊員がいると聞いたことはある?」

 

「…………いや、ない」

 

「ザ・ボス最後の弟子でも実態は知らないの?」

 

「ボスは昨日と1週間前以前に5年以上会えてない。コブラ部隊も接点自体は全く無い。そもそもコブラ部隊は欺瞞情報ばかりで基本的に噂は当てにならん」

 

「そう…………私も殆ど聞いたことがなかったけど、その幻の隊員があの時、貴方が任務に失敗した日から潜んでるの」

 

「バーチャスミッションの時から?」

 

 ザ・ボスのヘリしか見ていなかったスネークは知らなかった。

 

 だが、EVAは直接見ていた。

 

「実力は少なくともオセロットよりも上。下手したらヴォルギンよりも上かもしれない。目立つようで目立たない、太ったような服を着込んでてなお動きは鋭い」

 

 同じくソコロフの愛人として潜入して同席していたからこそ奇抜で奇妙で、そして不気味な彼を見た。

 

「ザ・ワイ、永遠の疑問をコードネームにしている男よ」

 

「ザ・ワイ…………」

 

 情報もない謎の存在を、スネークは知る。

 

 どこから狙撃したのか、何故手助けするような真似をしたのか。

 

 スネークイーター作戦において障害になるのだろうか?

 

 疑問は尽きないが、スネークは進むしかない。

 

 気配が無いこと、当たらないように進むようEVAに進言されながらバイクで撃たれるよりも早く逃走するという荒技で現場を離れていった。

 

 遅れてスネークはゆっくりと遮蔽に隠れながら森を進む。

 

 心に引っかかる疑問を残しながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故だ(why)、何故外した?いや、外れたと言うべきか」

 

 ラスヴィエットを一望できる位置、高台の木の上にザ・ワイは居た。

 

 その手にはソ連兵から鹵獲したライフルに自前で持ち込んだ8倍スコープを装着して構え続けていたのだ。

 

 普通なら拾ったライフルと自前のスコープは合わないと思われるが、長年の技術で寸分の狂いなく狙えるようにしていた、筈だった。

 

「オセロット、何故あの男は生かされた?何故調整したはずの武器で当てられなかった?何故?」

 

 ザ・ワイは問う。武器が悪かったのか、己の腕が悪くなったのか、オセロットの運が良かったのか。

 

 他にも疑問はあるが、彼は何故山猫部隊とオセロットを狙撃したのかという謎には理由があった。

 

「…………ジャック、ザ・ボス最後の弟子。お前は何故ここに戻ってきた?」

 

 スネークを守るということはいつかザ・ボスに辿り着けるということ。

 

 ザ・ワイが置いていかれ、そしてあの時に撃たれたということは完全に敵になるという宣言に等しい。

 

 何故敵になるのかは1週間考えたが答えは出ず、なんならずっと森の中を彷徨っていた。

 

 たまたま巡回していたソ連兵を捕えては尋問してささやかに地形は把握できたが、ザ・ボスがいる場所までは掴めていなかったのだ。

 

 事が動いたのは前夜、突如立ち上る煙と灯りを見つけ行ってみるとアメリカ製のドローンが破壊されていたのだ。

 

 ドローンに残された銃跡からザ・ボスが愛用しているアサルトライフルと断定したザ・ワイは追跡を開始、そこでスネークを見つけたのだ。

 

「ジャック、お前を追えば答えはあるのか?」

 

 ザ・ワイはスネークイーター作戦の内容を知らない。

 

 それでもスネークがザ・ボスに関わるミッションを遂行しようとしているのではないかと疑問に思っているのだ。

 

 もしかしたら別の任務での潜入かもしれないが、それでもザ・ボスと関係があるスネークがそのような任務に投入されるはずがない。

 

何故(why)、お前がここに来るのか?何故、何故、何故…………」

 

 木から降りたザ・ワイは速やかに匍匐してスネークを尾行すべく進んでいく。

 

 全ては己の中に渦巻く疑問の答えを見つけるために。

 

 ザ・ワイ、本格的にスネークイーター作戦に乱入開始。

 





なお、潜伏中のザ・ワイは常に毒物と戦っていた模様。ソ連兵は敵とも思われてないのでソ連兵は泣いてもいい。

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