「下請け」は"NGワード" 法改正で消える暗黙の上下関係 フリーランスも保護【2026年から変わること】
■何が変わる?(2)フリーランスも「守られる側」に 今回の改正の大きなポイントは、副業やフリーランス(個人事業主)を守る「法の網」が広がったことです。 「口約束だけで契約書がない」 「一方的に報酬を減額された」 これまで泣き寝入りするしかなかった個人の働き手も、これからは企業と「対等」な立場で交渉できるよう、法律が強力な盾となります。 ※なお、フリーランス新法と今回の法律、どっちも当てはまる場合は、より専門的な「フリーランス新法」が優先して適用されます。 ■何が変わる?(3)物流(トラック)の「タダ働き」を禁止 「送料無料」の実態にも光を もう一つの大きな変更点は、「運送(物流)」が明確に対象に追加されたことです。 トラックドライバーが荷積み・荷下ろしのために長時間待機させられたり、契約にない作業を無償でさせられたりする問題。これまでは独占禁止法などで対応してきましたが、これからは「取適法」の対象として明確に禁止されます。 「送料無料」「即日配送」の裏で泣いていた物流の現場にも、適正な取引の光が当たることになります。 ■「手数料引いとくね」は違法! 立場の強い発注側(委託事業者)は、以下の行為が新たに禁止されます。 ▶一方的な価格決定:話し合いに応じず、低い価格を押し付けること。 ▶手形払いの禁止: 現金化に時間がかかる手形での支払いを禁止し、迅速な入金を促す。 ▶振り込む手数料の負担: 受注側に手数料を負担させることも「減額」として禁止されます。 発注元に「支払分から手数料引いとくね」と言われても言い返せなかった人も、これからは明確に法律に違反していると訴えることができます。 ■「共存共栄」できない企業は淘汰される 物価高でコストが上がる中、弱い立場の事業者にだけ負担を強いるやり方に厳しい目が向けられることになります。 新しい法律が目指すのは、サプライチェーン全体で利益を分かち合う「共存共栄」。「下請け」という言葉とともに、古い上下関係や価値観を捨て去ることができるか、企業モラルがさらに問われていく年になりそうです。
長崎放送