小豆島のイノシシ、瀬戸内海を泳いで四国から侵入か…福山大などのグループがDNA解析
広島県の福山大などの研究グループは、香川県の小豆島に生息するイノシシが四国から侵入したことを突き止めたと発表した。瀬戸内海を泳いで渡ったとみられ、研究成果は11月、国際学術誌「ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ワイルドライフ・リサーチ」(電子版)に公開された。 【写真】イノシシと遭遇した際に推奨される防御姿勢
離島へ外から生物が入り込むと、農林水産業への被害や生態系破壊を引き起こし、全国的に問題となっている。研究グループはイノシシが小豆島へ侵入した経路を調べるため、島や四国、本州それぞれにすむイノシシのDNAを解析した。
その結果、小豆島と四国のイノシシはDNAの組成が似ており、本州のイノシシとは大きく異なっていた。さらに、島のイノシシは、遺伝的に異なる2系統であることも特定した。
小豆島では、イノシシは絶滅したとされていたが、2010年頃から再び目撃されるようになり、農作物への被害も増えているという。福山大生命工学部の石塚真太郎講師は「研究成果は、四国からのイノシシの侵入を防ぐ対策に役立つだろう」としている。