【コラム06】Xからゼロシリーズへの分岐を考える
このコラムは文芸的な意味で『ロックマンを作りたい人』に捧げます。
以前もコラムで書きましたが、当企画の時系列は以下を想定しております。
▼時系列
初代→X→ゼロ→本作→ZX→DASH
※DASHシリーズをシリーズ全体のエンドマークとする解釈です。
※ゼロシリーズのSequelシ―クエルに相当し、
ZXシリーズのprequelプリクエルにもなります。
追加情報として、私がXシリーズからゼロシリーズへの分岐をどのように考えているかを今回は下記に記します。
※色々パターンはあるのですが、自分の中で一番高い可能性のものを、様々な根拠を引用して解説しております。
大前提として『Xシリーズの正史はゼロシリーズに繋がらない』というものを掲げておきます。(あくまでパラレルであるという事を尊重します。今だとジークアクスのようなものです。)
■文:Hi-GO!
▼ゼロシリーズへ分岐する
・X6(ゼロED)→ゼロ→ZX→DASH
こちらはストレートな解釈です。ただし、X6におけるゼロEDの時代がいつかは定かではありません。妖精戦争へ突入する場合はΣとの決着はX8とは違う形であることは予想されます。
制作背景的に、X6の存在を前提として、ゼロシリーズが世に出たことは確度が高いでしょう。ユーザーが地続きで楽しめるような仕掛けなっていると思います。
その後、ゼロ1の反響を受けて、ゼロシリーズが3までの開発が決定したことで、妖精戦争などの追加設定がなされたので、当事者としては特に深い考えはなく、封印されたゼロが復活したお話をスピンオフとしてやりたかったのだと思います。
ゼロが封印された理由としては、後付けかつゼロシリーズの設定を踏まえますが、そもそも彼がΣ(ゼロ)ウイルスのキャリアであることが判明し、世界中にばらまいてしまった事が問題視された点でしょう。
封印の措置は人間政府によるものです。そうすることでウイルスの発生源を押さえるのが第一目的でしょう。
ボディと人格を分離する措置は秘密裏に行われたようで、我々の知る『ゼロという人格』を隔離して保管しておくことで、コピーボディが開発された暁には人格を移せる状態となっておりました。更に人格を解析したことでサイバーエルフの始祖であるマザーエルフを生み出す結果にもつながりました。
一方でボディはどのような研究がなされていたかは不明ですが、オメガという形で兵器利用されたことだけは確かです。
封印といっても後世に幾重にも保険を掛ける状態を維持した措置なのだと思われます。
上記の封印のために眠りにつくタイミングを描写したのがX6のゼロEDになると思われます。(封印時期は定かではありません。ウイルス問題を克服できない場合、このようなルートに入るのでしょう)
▼分岐しない(Xにおける正史)
・X6→X7→X8→CM(AD2200へ)→DASH
上記になった場合はゼロシリーズの歴史に接続せず、DASHまで移行する。
(間にZXに近い時代はあったと仮定)
これは、X5のEDでも描写されている『DASHのヘブンはエックスがつくったもの』という、当時のスタッフの証言を信じることで成立します。申し訳ないですが、それ以外の根拠はありません。しかし、ゼロがパラレルであればDASHへ行きつくしか選択肢はありません。消去法です。
更に、ゼロシリーズがパラレルとして作られた背景も加味しています。(インティが元々DASH3の開発を希望していたこともあり、ネオ・アルカディアの概念自体がエックスの作った楽園=ヘブンの比喩と捉えています。)
つまり、ゼロシリーズは要所にDASHを彷彿とさせるような要素をはらんでおり、メタ的な部分でDASHのパラレル的な側面も見受けられます。DASHのような未来になる世界観を過去の時代で先に描いている感じでしょうか。
故に正史足り得ないというか、DASH的な要素の発生時期が早すぎるという印象ですね。(要するにディストピア的管理社会の台頭が早すぎる)
これはすなわち、エックスが急進的に社会に英雄視され、台頭して消えていったともいえます。Xシリーズとの最大の違いは現時点ではここになりそうですね。
※軌道エレベータ(エリアX)が複数存在したり、衛星も相当数打ち上げられているとのことで、ヘブンの雛形はもう存在しているのかもしれません。
▼特異点はアクセル
レンズがシャッターのようになっているのがカッコイイ。
こちらを踏まえると、X7におけるアクセル(新世代レプリロイド)の出現が分岐ポイントと当時から私は考えておりました。
X7のゼロEDでゼロシリーズを示唆するものもありますが、ファンサービス程度に捉えています。ZXAのモデルAはどう説明するのか、という意見もあると思いますが、彼自体は存在していて、歴史の表舞台に上がらなかったものと解釈しています。(そもそもモデルAはアルバートが開発したもので、厳密にはアクセルではないので)
後付けでの結果論ではありますが、X8ではΣウイルスは既に克服されており、新世代レプリロイドとの種の存続をかけた闘争へテーマが変化します。
(ゼロシリーズではΣウイルスとほぼ同一存在であるサイバーエルフの象徴、『マザーエルフ』がいないとΣウイルスが克服できません。)
既にこの時代にゼロが封印される理由は特に見出だせなくなっています。(別の理由で退場することはありえます)
その場合、アクセルもまた天使の系譜になりますね。
また、その象徴として、シグマはルミネに足蹴にされる演出もあります。これはワイリーやライトの代理戦争といった因縁のテーマは終わったことを意味します。個人的にも私は開発者の北林Pとも一時期親交があり、会話を思い返すとおそらく同様の事を考えていたと思われます。
北林P曰く、イレギュラーハンターX(以降IHX)は取っ散らかったXシリーズの歴史や設定を舗装しなおすつもりだったとのことで、その構想があるならば、時期的にX8は実はIHXの系譜の世界線と取ることもできます。
(過去の出来事などがなぜか異なるのはこれが原因で、北林Pの頭の中にIHXシリーズの設定や歴史が存在するのでしょう)
ウイルス設定がどちらも希薄である故に、X8の新世代レプリロイドと、IHXのシグマは同次元の思考領域ではないかと私は解釈しています。(自らの意思でイレギュラーになれるという点)
シグマのDNAを取り込んだことで思考領域もコピーされ、種としてもシグマと同次元になったのでしょう。(ウイルスとは違うイレギュラー因子を取り込んでしまった)
そしてコマンドミッションはいわば、IHXやX8の試金石として、自由に制約のない状態で『ヒーローとしてのエックスを再定義』すべく生み出された側面もあるのでしょうね。
※ちなみに北林Pはインティの會津社長とは親交があり、カプコン時代の同期のご様子です。(寮が同じだったとか)
余談ですが、コマンドミッションの年号がAD22XX年なこともあり、ロックマンXのAD21XX年から100年後(ロックマンゼロの時代)と思われがちです。しかし、極端な例を出せばX8がAD2199年であり、コマンドミッションがAD2201年なこともありうるのです。
そもそもロックマンXの起点がAD21XX年のどれくらいかは分かっていません。AD2101年かもしれないし、AD2170年あたりかもしれません。この辺りは3桁目にくれぐれも惑わされないようにしたいですね。
ちなみに、本企画における妖精戦争の解釈は下記をご覧ください。
▼まとめ
初代→X→X6→X7→X8→CM→→→→→DASH
↓(分岐・ゼロED) ↑
ゼロ→→→→ゼクス→→→→
・分岐する(パラレル)→ゼロの封印とサイバーエルフの発明
※ゼロのウイルスキャリアが問題視される(きっかけ)
※ゼロが消失、エックスが急進的に英雄視され、現役時代が短い(結果)
※上記により、DASH世界に一気に近づく
※エックスが直接ヘブンを作っていない可能性
・分岐しない(正史)→新世代レプリロイドの台頭
※ゼロのウイルスキャリアが問題視されない(きっかけ)
※ゼロが現存、エックスは過度に英雄視されず、現役時代が長い(結果)
※上記により、DASH世界にゆっくり近づく
※エックスが直接ヘブンを作っている可能性
要するにΣウイルスをどうやって対策するかの違いですね。
ゼロが封印されないとサイバーエルフおよびウイルスを根絶したとされるマザーエルフは生まれません。
一方、アクセルら新世代レプリロイドが出現すると、シグマのDNAを取り込んでいるため、ウイルス性のイレギュラー化は発生しません。その代わり、エックス達を旧世代レプリロイドとし、淘汰しようと試みます。この時点でゼロシリーズとは全く違う世界線です。
要はウイルス対策のアプローチが違うんですね。なので、分岐ついてはアクセル(新世代レプリロイド)が登場した時点でゼロシリーズへ分岐する必然性が消えてしまいます。
なので彼が特異点になるわけです。
そして、ゼロが封印される前にウイルスの問題が片付くと、どのみちゼロシリーズ世界線へは行かなさそうです。
とりあえず以上です。本来は単独記事ではなかったのですが、あまりにも行が長くなったので切り離しました。多分に独自の解釈を含みますが、お楽しみいただければ幸いです。
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