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【コラム05】本作の目指すところ

このコラムは文芸的な意味で『ロックマンを作りたい人』に捧げます。

▼まえおき

今回は下記の記事の続きです。

先に述べた通り、ロックマンシエルもとい、ProjectRCL を作品として成立させるにあたってシエルの存在の有りようがゼロとゼクスシリーズをつなぐ鍵になると確信しました。

しかし、それだけでは物語として成立しません。そのための土台作りの話を今回は致します。

■文:Hi-GO!


▼ゼクス時代におけるシエルについて

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▲少しプレリーに近づいたような気がするアルエット

別件ではありますが、プレリー(アルエット)に関しては木の子(おぎのしん/ささきしん)さんの漫画のアシスタントを偶然引き受けた時に『凄く昔の出来事(数100年以上前)を昨日の事のように思っていて、未だにシエルを探してさ迷っているのかもしれない』と、いう説を聞きました。

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▲こちらの絵はセルパンとシエルが映るZXのイベントCGを意識したものです。

流石にそれは無理があるんじゃ……(周囲がまず引き留める)と感じたので、やはりシエルは一般的なヒューマノイド個体に過ぎないセルパンと面識があることもあり、近年まで、少なくともゼクス1作目の10年前の事件くらいまでは存命だったのではないかと再度思い至りました。

実はセルパンも超寿命が長くて、そのあたりを三賢人のような措置を受けて不正をしているのかもしれませんが……

▼作品を作るための個人的動機の獲得

ここまでで、本作を取り巻く前提条件は揃いましたが、私の中で作品を形作るための『個人的動機』が足りないように感じました。

できればそれは同人という立場でやる意義や、今の自分達の立場や状況を置き換えて感情移入できるものにするべきと考えた次第です。

そこで『偽物』です。

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▲改めて見てもコスプレ感がすごい

今作の変身したシエルはどう見てもゼロのコスプレ、もしくは劣化版か亜種にしか映らないはずです。それこそが『同人的』であると感じ、ならば敵も含めてほぼ『偽物』で構成すればよいのではないかと気付きました。

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▲敵も偽物。自分も偽物。本物不在のストーリー。

それは転じてファンであり、末席ながらクリエイターを生業とする自分達の姿と重なる部分があるのではないかと思ったのです。同時にそれはコピーゼロを主人公とした、かつてのカプコンに対するインティクリエイツの立場とも重なるわけです。

オリジナルのクリエイターを前にしたとき、ライセンスを取得していようがいまいが、いかにその志や技術をトレースしようが我々は『偽物』でしかないわけです。

そしてオリジナルに焦がれた何者にもなれない『偽物』同士が出会ってしまったらどうなるのか。『本物』を求められた者はどうすればよいのか。各々が自らの有りようを自覚した時どこへ落着すればよいのか。

それ自体を一つのテーマとして内包できないかと模索したのが本作品です。

ゼロなき世界で常に中心にゼロがいるという、特殊な構造です。『心の中にいるのに現実にいない』これはフィクションの持つ性質そのものです。

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▲あの後姿を追いかけても、そこに彼はいない……

実際ロックマンを始めとした英雄たちは実在しませんが、その存在は我々の心に刻まれています。この作品はフィクションと向き合い、葛藤する我々自身の物語でもあるのです。故に同人的立場でこそやる意義を非常に強く見出だした次第です。

そんなわけで、本作はシリーズ導入のような優しいコンテンツではなく、シリーズを経由した人へ向けるエンドコンテンツになります。

専門用語や知識は基本的には知っている前提で進みますので初心者お断りになりますがお許しください。そんな方もきっといつかこのような作品を求める日が来るのではないかと思います。

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▲DUAL JUSTICE 偽物を描けば本物を浮き彫りにできると思います。

その時は是非とも全身全霊で見つけた作品を味わって頂けたら幸いです。


▼PrejectRCL ZET REQUIEMはノベライズにて展開中!

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【コラム05】本作の目指すところ|ProjectRCL ZetRequiem
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