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なぜ中央特快は吉祥寺を通過するのか(前編)

東京都の中心を東西に走る中央快速線。東京駅から高尾駅までを結ぶ当路線には様々な種別の列車が走っています。

今回は前編として、中央快速線を走る種別の説明を簡単にまとめていきたいと思います。

中央快速線には主にE233系の車両が使用されています

 

中央快速線には、普通、快速、通勤快速、中央特快、青梅特快、通勤特快という種別の列車が走っています。また東京と信州を結ぶ路線の一部でもある為、特急「あずさ」や「かいじ」、「富士回遊」も当路線を走っている他、八王子~大宮駅間を結ぶ「むさしの号」という列車も運転されています。

また三鷹御茶ノ水駅間は中央総武各駅停車が並走しており、遠近分離がなされています。

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中央快速線には多くの種別が設定されている

種別の紹介

①各駅停車

中央快速線を走る列車は中野駅以東では快速運転を行っています。

それと並行する形で三鷹以東では各駅停車が運転され、御茶ノ水駅まで並走します。各駅停車しか止まらない各駅を利用する際は途中駅での乗り換えが必須です。また東京メトロ東西線が直通運転を行っております。

数年前までは早朝と深夜帯に快速列車が各駅停車として運転され、三鷹駅御茶ノ水駅手前まで中央総武各駅停車線の線路を走行しておりましたが、中央快速線グリーン車連結を行う計画の関係もあり、現在は行われておりません。

※ただし下り列車の三鷹駅以西は快速列車の通過駅がないこともあり、便宜上各駅停車と案内されています。

 

②普通

この列車は立川以西で運行される列車で、中央快速線の西端である高尾駅より先の大月・甲府方面へ直通する列車の種別です。停車駅は各駅停車と同様ですべての駅に停車します。ほとんどは高尾駅を始発として運行されているのですが、一部列車が立川や豊田駅始発で運行されています。

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高尾以西で活躍中の211系電車 最長6両編成で運用されており、一部は立川まで足を延ばす ※画像:レイルラボ

③快速

中央快速線で一番多く運行されている種別です。この快速は平日と土休日で停車駅が変化するのが大きな特徴です。平日は中野駅以西は各駅に停車し、その先新宿、四ツ谷御茶ノ水、神田、東京の順に停車します。

しかし、土休日ダイヤで運行される日は三鷹中野駅間でも快速運転を実施しており、西荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺の3駅を通過します。

このように複雑になった背景には「杉並3駅問題」があります。

 

※杉並3駅問題とは・・・

1960年代に中野~三鷹間の複々線化工事が行われ、当時の国鉄西荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺を通過させる予定でした。しかし複々線化工事の用地提供をした、杉並区民や杉並3駅の地元住民から反対意見が上がり、杉並3駅にも快速列車を停車させることが決まりました。50年以上がたった今現在も、その決まりに基づき快速列車駅となっており(土休日ダイヤ時を除く)、快速列車の速達性が十分に活かされない結果になっています。

 

④通勤快速

通勤快速は平日の帰宅ラッシュ時間帯の下り列車のみで運行される種別で、中野を出ると、荻窪吉祥寺駅に停車し(杉並3駅である高円寺、阿佐ヶ谷、西荻窪駅を通過)、三鷹国分寺、立川(立川以遠は各駅に停車)の順に停車します。後述する中央特快よりもこまめに停車するのが特徴的です。

 

通勤特快

通勤特快は平日の通勤ラッシュ時間帯の上り列車のみで運行される種別で、高尾発の列車は八王子、立川、国分寺の順に停車、国分寺を出ると新宿まで止まらない種別です。国分寺新宿駅間の12駅を連続通過する停車駅が究極的に少ない種別ですが、通過する駅をかなり低速で通過する為、所要時間は日中の中央特快よりも長い列車です。

列車はかなりの混雑具合かつ長時間停車しない為、国分寺駅到着前の放送では「体調の優れない方は後続の快速列車に乗り換えてください」といった趣旨の放送がされる程です。

 

⑥中央特快・青梅特快

 今回の主役ともいうべき種別です。まず中央特快と青梅特快の違いは、立川駅より先、中央線の高尾駅まで向かう列車が中央特快、青梅線に乗り入れて青梅駅まで向かう列車が青梅特快という違いです。停車駅等には違いはありません(以前は青梅特快のみ国分寺駅を通過していた時期もありました)。

両種別の停車駅は立川までの各駅と、国分寺三鷹、中野、新宿、四ツ谷御茶ノ水、神田、東京です。基本的には国分寺駅三鷹駅で先行の快速列車と接続するダイヤが組まれています。

 

⑦特急「あずさ」「かいじ」「富士回遊」

JR東日本の特急列車の中でも知名度の高い列車で、あずさは長野県の松本駅まで、かいじは山梨県甲府駅(一部は竜王駅)まで運行されています。一部列車は東京駅発着であり、その他には千葉駅発着の列車や南小谷駅まで直通する列車も存在します。

特急列車は新宿を出ると立川、八王子と停車し大月方面へ直通して運行されています。※以前はかいじ号三鷹駅に停車していましたが、現在は全列車が通過しています。

 

また近年富士山観光がブームとなっていることもあり、富士回遊という列車も運行されています。こちらはあずさかかいじに連結される形で大月駅まで運行され、大月駅からは富士急行線に直通、河口湖駅まで運行します。

成田エクスプレスが直通している時期もありましたが、利用率が芳しくなく現在は乗り入れ廃止となっています。

 

⑧むさしの号

「むさしの号」は一日に数本しか運転されていない列車で中央快速線の列車と分類していいか迷いましたが面白い列車なので紹介したいと思います。

この列車は「快速むさしの号」が定期列車化されたもので、八王子駅が始発・終点になります。停車駅は豊田、日野、立川、国立と停車し、その後は武蔵野線を経由して大宮駅へ至ります。

この列車は特徴のある列車の一つなので別の機会で詳しく紹介したいと思います。

 

このように中央快速線には様々な種別、行先の列車が運行されており、バラエティに富んだ路線となっています。

次回は後編として、中央特快がなぜ吉祥寺駅を通過するのかを考察してみたいと思います。

 

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