誰かを入れる予定など後にも先にも無かった。此処は所詮、取り込んだ呪霊の試し撃ちをする場でしかなく。誰かを招くことも入室を許すことも本来は必要ないんだ。
だからこうもだだ広く、申し訳程度に一人掛け用のチェアが2脚と丸テーブルしかない。
そこに君と私。端であれば僅かに響く声が空気を震わせる。
教団の地下の隠し部屋。
………何方かが死ぬとするなら、…まぁ相応かもな。そう思わないでもない。
さて。君は何と返すだろうか。
ねぇ。10年前の問いかけを、君は覚えてる?
………今だからだと言う。子供だったあの頃からの此処までだと。
君は一体あの日へと何度思いを巡らせたんだろうな。“僕”と言い、柔らかな口調で話すようになっても、私の前では以前の言葉が滲む。
「駄目じゃないか」と思う。何処か脳裏で。薄く。
殺し合うと分かっていながら、覆らない盤の上で理解や寄り添いなんて求めて一体何になる。そんなのは君なら分かっているだろう?
君なら。君だから。
後できることなんて知れている。いっそただ殺し合っていれば。
親友だった、と思っている。少なくとも私は。
それが10年間泳がされた理由になるとは考えていないが。思う所のあった彼なりの答えが今なんだろうと。
君を待つこの時間で腑に落ちるような、いいや…もしくは異物を肚に落とし込むような?覚えのある感覚なのか。
─────…私を殺しにくるだろうと願っていた。それは意味があるのだからと教え込んで。
確かに殺そうとしたんじゃなかったのか。止めてしまった選択肢を実行するのは今じゃないのか。
では……何故?
その目に問いたい。意味があるのならば。
基本は教師 ???内if
主だっての動きは観測者