2026年は変化の時代が終わり、すべてが変わり、「ついにAIが資本主義を滅ぼす年」になる
労働生産性が高いから、新しい製品は従来の製品よりも安く作られる。賃金を抑えて労働者を搾取しているのではなく、労働者には、従来と同じ時給、賃金を払っている。変わらない。変わったのは手工業から工場制機械工業になったこと。これにより変わったのは、資本および経営者の取り分と、消費者が購入する製品だ。手作りから大量生産品に変わったのに、同じような衣服ということで、同じ水準の価格を消費者に払わせている。つまり、搾取は消費者からなされているのである。
とりわけ、これを海外の消費者からの搾取として行われると大規模になり、かつより深刻な打撃を経済社会に与える。これは労働者の搾取ではなく、実は消費者の搾取なのである。とりわけ、海外の消費者からの搾取なのだ。 ■資本による搾取の本質は「時間差による搾取」 第2段階は、金融による搾取である。金融資本による搾取である。資本が利用可能な経済主体は一部に限られているから、つまり、資本は希少であるから、資本を貸し付けることによって儲かる。
しかし、これの本質は、資本による搾取ではなく、時間差による搾取なのだ。先に資本を蓄積したものが、まだ資本を蓄積していないが、資本を利用したい企業家に貸し付ける。先行者利益なのである。 しかし、これがもっと派手に行われるのが、大陸間の時間差、文明間の時間差である。先に工業化を実現し、本質的には質が劣るが、見栄えが良く、コストが安いモノを大量生産し、後進国の消費者に売りつける。 自宅で飼っていた鶏よりもコストの安いブロイラーの肉とレイヤー(卵量産用の鶏)の卵を売りつけるように、毛織物、綿織物、そしてコカ・コーラ、マクドナルドと押し付けていったのである。それはただのモノから文化(より先に堕落した“ススンダ”文化)まで広がり、エンタメ、スマホ、AIへと無限にその領域を拡大し続けている。
これが、第3段階の資本主義における搾取である。それは、イノベーションという名による搾取だ。私は、今回、これを「“起業家資本”による搾取」あるいは「イノベーションによる搾取」と名付けたい。 つまり、目新しい、刺激的な、見たことないものを、値段、相場観のわからない、初見の異国の消費者たちに売りつけるのである。直接的な価値の搾取である。 欧米的な価値観、文化の下では遅れている社会に赴き、彼らが目新しい(目くらましの)製品・サービスに驚き、刹那的で短期的な刺激により、正確な価値の判断ができなくなっているときに、興奮に乗じて高い価格をつけて売り抜ける、価値と価格のギャップによる価値搾取である。このプロセスにより、本質的には価値があるが、市場価格には反映されない伝統的な文化を奪っていくのである。