2026年は変化の時代が終わり、すべてが変わり、「ついにAIが資本主義を滅ぼす年」になる
■外部が消失、資本主義が終焉するのは必然だった この過程で何が起きたのか。世界の、「アメリカ的なもの」への同化である。世界はアメリカナイズされた。アメリカは軍事、経済だけでなく文化も支配し、覇権を握ってきたのである。 しかし、この帰結は、「アメリカ的なもの」の価値を失わせる。アメリカ的なものはどこにでもある。だから、価値はなくなる。仕方ないから、目先がほんのわずかに異なる、目新しいものを次々繰り出すしかなくなる。しかし、この「目新しいもの」にも飽きてくる。「目新しいものを次々に繰り出す」というのが、アメリカ的なマーケティングであるが、それもどこにでもあふれ、飽きられてくるのである。
だから、21世紀、アジアに経済の中心が移ると同時に、1492年から始まった欧州の時代が1914年に終わり、その後のアメリカの時代が終わると同時に、資本主義的なもの、新しいものが価値を持つ、ということが終わりかけているのである。 別の言い方をすると、世界はすべてアメリカ化され、完全に1つの世界として閉じてしまったのである。究極のグローバル化が実現したのである。欧州によるグローバル化の帰結の1914年には、植民地という外部もあったし、アメリカ合衆国という大物の外部があった。2025年、今は、外部が存在しない。となれば、外部の存在を前提にし、その外部をフロンティアとして食いつぶしていく資本主義が終焉するのは必然なのである。
このフロンティアを食いつぶすメカニズムとは、資本主義における「差で儲ける」メカニズムである。これが資本主義の根底の本質である。 その結果が、搾取となる。これは古代から常に存在するが(その意味で資本主義は常に存在するが)、このメカニズムが加速したのが「近代資本主義」だ。 この搾取メカニズムは複数ある。近代資本主義において登場した時系列順にいうと、第1に、大量生産による分業の利益である。産業資本による搾取だ。岩井克人東京大学名誉教授は、労働生産性と賃金の差額が儲けになると説明するが、それは結果論であって、より本質的な差は、従来の製品と新しい製品との価格差のほうである。