ポケモン廃人、知らん学園に入学した。【完結】   作:タク@DMP

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第70話:奪えば全部

「そ、そんな、一瞬で全員やられた……!!」

 

 

 

 散々たる光景を前にイクサは愕然とした。圧倒的過ぎる。あまりにも。

 オドリドリのオオワザの威力は、これまでと違って特殊能力寄りではない代わりに、純粋な破壊力に特化させたものとなっていた。

 結果、攻撃を受けた2匹は一撃で沈黙させられてしまっている。

 

「使えば特攻を上げながら敵に大ダメージ。これが”さんぜんせかいのまい”ですわ」

「ッ……”ぼうふう”でミミロップがやられたのは……火力が上がってたから……!? ギガオーライズも、オオワザも強すぎだよ……!!」

「転校生。これでも尚、ギガオーライズには頼らないと言い切れますの?」

 

 笑みを浮かべるマイヅル。

 イクサは──否定できなかった。

 ギガオーライズの力はあまりにも圧倒的過ぎる。

 ぬしポケモンも、そして相性が悪かったとはいえイワツノヅチも倒されてしまった。

 

「くそっ、戻れ──イワツノヅチ!!」

 

 倒れたイワツノヅチをボールに戻すべくボールを掲げるイクサ。

 しかし──ボールビームはイワツノヅチの身体に弾かれてしまった。

 

「なッ……!? 戻らない!? 何で!?」

「少々、遅かったですわね。オオワザを出している間、ミカルゲが何もしていなかったとでも?」

 

 倒れたイワツノヅチの身体の影から──ひょっこりとミカルゲが現れる。

 

「ミカルゲには……そのイワツノヅチにちょっとした細工をして貰いましたわ」

 

 そして次の瞬間、力尽きていたはずのイワツノヅチが再び起き上がり、目を赤く光らせた。

 

 

 

「ごろろろろろろろー……ピピピピピ……!!」

 

 

 

 イワツノヅチの頭部には──赤く光る宝石のようなものが貼り付けられていた。

 宝石から放出されたオシアス磁気はイワツノヅチの身体を駆け巡り、赤い稲光を迸らせていく。

 そして、電飾のようなイワツノヅチの目は、すぐさま真っ赤な光を漏らし始めるのだった。

 暴走とはまた違う。完全にイクサの制御下から離れてしまったかのようであった。

 

「そんな……ウソだろ!? 僕が分からないのか、イワツノヅチ!?」

「これは、対オーデータポケモン用の”がくしゅうそうちO”ですわ。オシアス磁気で動くオーデータポケモン注ぎ……強制的にコントロール奪取する代物ですわよ」

 

 既に装置からは膨大な量のオシアス磁気が流れ込んでいる。それにより、イワツノヅチの頭脳は塗り潰されてしまっており、主人が誰かも忘れてしまっていた。

 怒りに満ちた咆哮を上げ、イクサに向かって敵意を剥き出しにする。

 

「……まさか、イテツムクロも、これで……!?」

「その通りですわ! 今頃、貴女のハタタカガチも……グローリオと仲良くしているでしょうね。この”がくしゅうそうち”によって!」

「く、くそっ! パモ様! あの宝石を──」

 

 

 

「居たぞーッ!! イクサ達だ!!」

「捕まえろーッ!!」

 

 

 

 次の瞬間、雪崩れ込むように勝手口から学生たちが現れる。

 白いブレザーだけではない。赤、青、黄色、全ての色の生徒達が揃っている。

 パーモットを使って応戦しようとしたイクサだったが、此処で戦おうにも数が多すぎる。

 しかも、敵のオドリドリは未だに健在なのだ。

 おまけに──イワツノヅチはオシアス磁気が補充されたことで、完全に復活してしまった。

 

「もうわかったでしょう? 貴方と私の決定的な差が!!」

「……!」

「ギガオーライズが使いたくない? 無礼(ナメ)た事言ってんじゃあないですわよ。弱者は……踏み躙られ、こうして搾り取られる!! 貴方は弱いからこうして奪われた!! デジー相手にも、そして私相手にも!!」

「それは……」

「貴方のような騎士ごっこをしている奴と、私の違い! それは執念ですわ! 欲しいと思ったものは、全て犠牲にしてでも手に入れる。それだけの執念が貴方におあり? 覚悟があっても執念が無ければ、こうして奪われるッ! 傷つけられるッ!! 何も守れない!」

 

 オドリドリが舞えば、霊瘴に塗れた風がデジーに襲い掛かる。

 彼女の小さな体は衝撃で吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。

 肺から空気が押し出され、まともに呼吸する事すら出来ない。

 

「がほっ、がほっ……!!」

「ッ……デジー!! しっかり、しっかりして!!」

 

 何とか抱き起す。霊気を帯びたそれが彼女を蝕み、苦しませる。

 

「……良い気味ですわ、デジー。すっかり牙が抜けてしまった人食いウサギに……もう用はありませんの」

「お前……ッ!! デジーまで……ッ!!」

「皆の衆!! かかりなさいな!! 全員まだ手持ちが残ってますわ!! 数で蹂躙しますわよ!!」

 

 学生たちがポケモンを繰り出し、迫ってくる。

 デジーがレモンを彼らから遠ざけながら、後ずさる。

 逃げる事しか出来ない。数があまりにも多すぎる。

 そして、こちらの最大戦力も奪われてしまった。

 

「ゴォァアアアアアアーッッッ!! ピピピピピ」

 

 野太い咆哮が書庫を揺さぶる。赤い目は既に敵意に満ち溢れている。

 さっきまで最も頼れるポケモンだったそれは、最悪の敵として反転した。

 

「なぁ、ウソだろ……? イワツノヅチ……!!」

 

 イクサの脳に──黒い影が落ちる。

 呼びかけてももう、応えることはない。

 無機質な見た目に反し、生物的で愛嬌すらあった大蛇は──完全に兵器としてイクサに牙を剥こうとする。

 

「ッ……そんなウソでしょ」

 

 イクサは──レモンの方を振り返る。

 敵に回ったイワツノヅチ。ギガオーライズしたオドリドリ。倒れて動かないぬしポケモン。そして、傷ついて意識が無いデジー。

 それを一度に見せられた彼女は、これまでにない程に絶望した顔を浮かべていた。

 

「ッ……」

 

 

 

 ──取り返しましょう、奪われたものを全部ッ!!

 

 ──必ず強くなって……アトム会長を倒してみせます!

 

 

 

(何が騎士(ナイト)だ……何が、ギガオーライズなんて使いたくない、だ)

 

 

 

 恐怖に揺れる彼女の瞳を見て──イクサは拳を握り締める。

 胸には、黒い物が棘を刺すように染みこんでいく。

 

「イクサさん!! デジーさんを!!」

「ッ……!!」

 

 トトの声でイクサは我に返った。

 ぐったりとした彼女を背中に負ぶう。

 軽い。あまりにも軽い。

 背負った彼女の体温。そして、重み。

 あまりにも脆く、そして儚く。

 こんなに小さな体で勇気を出して戦ってたのか、と胸が痛くなる。

 

「デジー、しっかり!!」

「……」

 

 意識が無い。

 揺さぶっても返事がない。

 完全に今の一撃で昏倒させられてしまったのだろう。

 イクサの胸には、更に黒い物が蝕んでいく。

 

「こっちに、奥に逃げてください3人共!!」

 

 

 

(僕が守らなきゃいけないのに……レモンさんに、怯えた顔をさせたかったんじゃないのに……デジーに気遣わせたかったんじゃないのに……僕が弱い所為で……!!)

 

 

 

 デジーを背負ったまま通路の奥へ逃げ込むイクサ達。

 迫るポケモンの群れは全てバリヤードが展開した障壁によって阻まれる。だが、どちらにせよ長くはもたない。

 

「3人共、すぐに逃がしますよ」

 

 言ったのはトトだった。

 最後までイクサ達の逃走に協力してくれるようだった。

 

「……ごめんなさい、書庫を荒らしてしまったわ」

 

 レモンは申し訳なさそうにトトに謝る。しかし、謝罪は要らない、と彼女は微笑んでみせた。

 

「貴方達の紡ぐ物語、私は楽しみにしていますので。気に病むことはありません。落ち着いたらまた来て下さいな」

「……イクサさんも。己の本心と向き合う事を、恐れないで……ね?」

「ッ……はい」

 

 トトはボールを投げる。その中から現れたのは宙に浮かぶ狐のようなポケモン・ケーシィだった。

 イクサはデジーを負ぶったまま、レモンと手を繋ぐ。こうすることで、3人一緒に転移することが出来るらしい。

 その背中に手を置くと──彼女は念じるように言った。

 

 

 

「──ケーシィ……”テレポート”で3人を飛ばしてくださいッ!」

 

 

 

 次の瞬間には、3人は消えていた。

 それを確認したマイヅルは──舌打ちすると叫ぶ。

 

 

 

「止まりなさい止まりなさい!! 標的が逃げましたわ!! この図書館にもう用はありませんの!!」

 

 

 

 その号令で、生徒達は止まる。対象が居なくなったならば、此処に長居する意味もない。

 

「……さっさと別の所を探しなさいな!! 手柄を取られても知りませんわよ!!」

「ちっ! 折角来たのに骨折り損だぜ!」

「何処に行った!? テレポートだろありゃあ!」

「町の外まで逃げたんじゃないの!?」

 

 出て行く生徒達を横目に──トトは溜息を吐く。

 後に残ったのは、全ての元凶のマイヅルだけだった。

 

「……随分と騒がしくしてくれましたね。出禁ですよ、スカッシュ・アカデミアの()()()は」

「あら私達だけ?」

「元はと言えば貴女達が扇動したんでしょう。困るんですよね、そういうことされると」

「構いませんわぁ、生憎本に困る身分ではありませんの」

「……それに、人のポケモンを奪うだなんて」

「全てのオーデータポケモンは、我々が掌握する事になっていますの」

 

 手を大きく振ったマイヅルは勝手口から出て行く。

 その様を見ていたトトは嘆息した。

 

 

 

(これが、オシアスを蝕む悪意……でも、もっと根深いものがあるはず……)

 

 

 

(ギガオーライズ……きずなリンクを遥かに上回る出力……己の本心を解放できなければ、ポケモンと本能レベルで通じ合うなど不可能……)

 

 

 

(あの心根が優しい少年には……一番難しい事かもしれませんね……)

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 ──イクサ達は、気が付けば何処かの道路沿いに倒れていた。

 砂嵐が吹き荒れている。何処なのかも分からない。

 失意のままイクサは起き上がり、空のモンスターボールを握り締める。

 

(……奪われた……守ってやれなかった……怖がらせてしまった)

 

 デジーを抱き起こす。

 彼女はまだ、目が覚めない。

 その様を、レモンは黙って見つめているだけだった。

 イクサの顔は、これまでにない程に強張っていた。

 

「……ごめんなさい、レモンさん。僕、何にも出来ませんでした」

「ッ……何で謝るの。何も出来なかったのは私。ギガオーライズの前に……本気でダメかもしれない、って諦めかけた」

 

 ぐっ、とレモンは拳を強く握り締める。

 このオシアスでは、ポケモンを調達することもできない。

 ボックスは既に凍結されており、今レモンが頼る事が出来るポケモンは居ない。

 故に、後輩たちに、明らかに格上である生徒会の相手をさせなければならないことを歯痒く感じていた。

 だが、そんなことはイクサからすれば分かり切っていたことだった。

 その上でレモンたちを守り、勝たなければならないのだ。

 

(ギガオーライズが無いと……あいつらに勝てない……。だけど、僕は……僕の中に眠る本能は、僕自身で御するにはあまりにも大きすぎる。だけど)

 

 彼女達にも、手持ち達にも知られたくない、汚くて醜い自分。

 だが──皆が傷つけられるより、奪われるよりも遥かにマシだった。

 

(僕は自分の事ばっかりだった……でも、もう、取り繕ってる場合じゃないんだ)

 

 彼は地面を殴りつける。

 何度も、何度も何度も──殴りつける。

 

 

 

(皆の為にも……いち早く、ギガオーライズを手に入れなきゃいけなかったんだ……ッ!!)

 

 

 

 一瞬だけ、彼の瞳に黒い稲光が走った。

 

 

 

(抗わなきゃ、奪われる、傷つけられる……ポケモン達だけじゃない。レモンさんも、デジーも、バジル先輩も、ゼラ先輩も……ッ!!)

 

 

 

(ギガオーライズがどうこうだとか、言ってる場合じゃなかったんだ……ッ!!)

 

 

 

 己の甘さに反吐が出そうになった。

 甘さも、優しさも、倫理観も──彼らの前では、何の役にも立たない。

 

(このまま黙っていられるかよ!! 寮も、学園生活も、ポケモンも奪われて……皆を傷つけられて!! 冗談じゃない!! これ以上、好き勝手にされて堪るか!)

 

 フーッ、フーッ、と口から、息が勢いよく漏れる。

 一番許せなかったのは、情けない己自身だった。

 今のままではギガオーライズを使いこなせないとまで言われ、それならば使えなくて良いと啖呵を切った挙句、マイヅルに手も足も出ずに敗北した。

 イワツノヅチはあっさりと奪われ、数の暴力を前にキャプテンの手を借りなければ脱する事すら出来なかった。

 自分がどれだけ甘っちょろかったかを思い知らされる。

 頭の中ではずっと、マイヅルの言葉が反響し続けていた。

 レモンやオーデータの奪取に尋常ではない執念を燃やす彼らに対し、自分は──本気でレモンを、手持ちのポケモンを守ろうとしていたのか? 

 ただ、格好いい所だけを見せたかっただけで、そこに覚悟も執念も無かったのではないか?

 もう一度拳を叩きつけ、自問する。

 

 この怒りは何だ。

 

 簒奪者への怒りだけではない。

 

 「自分のモノ」をみすみすと為す術無く奪われた情けない自分への怒りだ。

 

 「自分のモノ」をみすみすと為す術無く傷つけられた情けない自分への怒りだ。

 

 怒りの根源は──「奪われる」ことであった、のだと。

 倫理観や今までの価値観で塗り固めてきた自分の善悪の価値観は、上辺だけのものだったのだ、と。

 自らの本質は──「強欲」。

 己の理想とする自分とは、真逆の性質。

 奪われて初めて思い知った黒い怒りだった。

 

(ああ、そっか、()()()()()

 

 取り繕うのも、我慢するのも、もう馬鹿馬鹿しかった。

 あれだけ敵が好き勝手をしているのに、どうして自分だけ我慢をしなければならないのか分からなかった。

 

(それで、全部取り戻せるなら……もう、それで良い)

 

 

 

「──奪い返します。必ず」

 

 

 

 その声は、イクサ自身が驚くほどに──冷え切っていた。

 

「ギガオーライズを、一刻でも早く手に入れなきゃ」

 

 ──黒い黒い執念を滲ませたような声だった。

 生徒会だけではなく、己自身への強い怒りと憎しみだった。

 

「あいつらから、逆に全部奪ってやるつもりじゃなきゃ……勝てないんです、きっと」

「……今日はもう休みましょう」

 

 幸い、此処は大河沿いの道路。

 クエスターから大分遠いところまで飛ばされたらしい。

 しばらく行けばモーテル(車の旅行者向けの簡易宿泊所)がある、と彼女は言う。

 

「イクサ君……悔しいのは分かる。私も同じだったから。自分を責めてしまう気持ちも分かる。きっと私が同じ言葉を掛けられたなら……気休めを言うなって怒ると思う」

「ッ……」

「でも……絶対に、取り返しましょう」

 

 レモンに言われると──情けなさで、どうにかなってしまいそうだった。

 彼女はもっと辛いはずなのに。自分は勝手に打ちひしがれているような気分だった。

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 デジーを負ぶったまま、イクサはモーテルのある場所まで向かう。

 レモンは何も言わなかった。

 イクサも──何も言えなかった。

 暗い気持ちが沈殿していく中、漸く宿泊所らしき建物に辿り着く。

 他にアカデミアの客が泊まっていないであろうことは、部屋の空きっぷりからも確認できた。

 

「素泊まりで良いの──良いだろうか。料金は3人分、前払いで良いか? ちょっとワケアリで……」

「構いませんよ」

 

 変装したまま、慣れない男言葉で受付と話すレモン。

 何時追手がやってくるかは分からない。真の意味で心が休まる時は無い。

 だがそれでも今は──休むしかない。

 男女で部屋を分け、イクサは1人、レモンは未だに目を覚まさないデジーと共に泊まる。

 

「それじゃあ、私はデジーを見ているから。何かあったらいつでも声を掛けて頂戴」

「……はい」

 

 疲れ、そして失意に塗れたままシャワーを浴びる。

 もう今日は誰とも喋りたくなかった。

 しかし、ベッドに転がると──ポンポン、と音を立ててポケモン達が現れる。

 

「ぱもー……」

「りーるぅ?」

「きーりり」

「キャイキャイ……」

「ボウ……」

 

 小柄な面々が多いイクサの手持ちの中でも、大柄であるが故に皆の支柱のような存在だったイワツノヅチが居なくなり──彼らも不安に感じているのだろう。

 彼らがベッドに上がってくると──イクサは思わずパーモットを抱きしめた。

 

「ごめん……僕の所為で……ごめん」

「ぱもぉ……」

「僕は最低のトレーナーだ」

 

 他の手持ち達も心配そうにイクサを眺める。

 結局その日は──全員、ボールに戻ることなく、団子のように固まって眠るのだった。

 

 

 

(それでも僕と一緒に居てくれるんだ……皆……僕と一緒に居たら、これからも辛い戦いが待ってるのに)

 

 

 

「やっぱり僕……君達を……ゲームのデータや道具みたいには見れないよ……」

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 デジーをベッドに寝かせ、シャワーを済ませたレモンは、バジルと連絡を取っていた。

 

「そうなの。だから、そっとしておいてあげて。……彼の気持ちは痛い程分かるから」

『レモンこそ大丈夫なんデスか?』

「例え離れていても、あの子達が生きてるなら、私は平気よ。それよりも……そっちの首尾は?」

『空振りデース!! キャプテンは不在、仕事でどうやら、モイスシティの方に向かってるみたいデス』

「モイス?」

 

 バジルとの通話の最中、レモンは思わず地図を見る。

 この宿の位置は丁度、モイスシティへ向かう道路の途中だ。

 

(ッ……とんだ偶然だわ! いや、トトさんの事だから偶然じゃない?)

 

 真偽は分からない。何処までが彼女の能力なのかは不明である。しかし、それでも僥倖だ。二人目のキャプテンは、近くにいる。

 

 

 

「丁度良いわ! バジル、そのままソルタウンから先にサースドシティへ向かって頂戴! ……私達が二人目のキャプテンに会ってくる」

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