成田空港の新国際物流拠点「最短6時間で輸出可能」 29年開業
不動産準大手のヒューリックと日本航空(JAL)は11月、成田空港(千葉県成田市)の北西約10キロで計画する「WING NRT」の工事を報道公開した。2029年開業をめざす航空上屋(うわや)施設と物流施設が一体化した国内初の国際物流拠点で、両社は「出荷依頼後、最短6時間で成田からの輸出が可能だ」としている。
県道成田安食線に面した約45万平方メートル(東京ドーム10個分)の土地に総事業費1千億円超をかけ、上屋棟と物流棟などを建設。輸出入通関に加え、空港外での動植物検疫が国内で初めて実現する見込みだ。現地では、大型重機が絶え間なく造成をしていた。
JALの事業プロジェクト統括の藤本俊英・グループ長は「最大のセールスポイントはスピード」。成田空港にある同社貨物施設は現在6カ所に分散し、受注から出国まで1日~1日半かかるが、最新設備を導入した「WING NRT」で大幅に短縮をはかる。
28年度末予定の北千葉道路延伸が実現すれば、成田空港まで車で約10分。圏央道の全線開通に向けた工事も進められている。
成田空港は「第2の開港プロジェクト」が進行中で、国際物流拠点は、周辺市町や県の期待が大きい。両社は「(茨城県南部を含めた)広域後背地から人材確保が可能。主要駅からはシャトルバスも運行する」としている。
両社は特設HP(https://wingnrt.jp/)を開設。随時更新していくという。