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鹿児島県内で2024年度、介護施設職員による高齢者虐待が前年度比2倍の27件に上ったことが26日、県のまとめで分かった。06年度の調査開始以来、最多を更新した。家族や親族による家庭内の虐待は158件、市町村が受けた相談・通報の総数も最多の692件だった。
施設内の虐待被害者は57人(男18人、女38人、不明1人)。日常の見守りが必要な認知症者が50人に上る。頭をたたくなどの身体的虐待が20人、脅しや無視の心理的虐待は17人、無断で預貯金を引き出すといった経済的虐待は16人だった。
虐待をしたのは26人。介護職16人、看護職3人のほか、施設長や経営者など役職者も計6人いた。虐待に対する職員の認識不足が主な要因に挙がった。
家庭内の被害者は159人(男31人、女128人)で、半数が認知症者。身体的虐待が最多の107人で、心理的虐待71人、経済的虐待34人だった。
虐待したのは168人で、息子71人、夫38人、娘24人と続いた。要因は介護疲れや知識不足が多く、家族が複数で1人を虐待した例もあった。
相談・通報は前年度から64件増えた。県高齢者生き生き推進課の永江裕之課長は「虐待から高齢者を守る意識が浸透している。早期発見や未然防止に努める」と話した。