アサヒグループホールディングス(以下、アサヒGHD)は2025年11月27日、同年9月に受けたサイバー攻撃を巡り初めてとなる記者会見を開いた。同社の勝木敦志社長と﨑田薫取締役兼執行役GroupCFO(最高財務責任者)、アサヒグループジャパンの濱田賢司社長の3人が登壇し、サイバー攻撃の詳細や被害状況を説明した(図1図2)。

図1●アサヒグループホールディングスの勝木敦志社長
図1●アサヒグループホールディングスの勝木敦志社長
2025年11月27日に開いた会見で報道陣の質問に答えた。
図2●アサヒグループホールディングスの﨑田薫取締役兼執行役GroupCFO(最高財務責任者)
図2●アサヒグループホールディングスの﨑田薫取締役兼執行役GroupCFO(最高財務責任者)
勝木社長とともに会見に臨んだ。

 会見からは今回のサイバー攻撃について、技術的観点から重要な3つの盲点が明らかになった。それらから浮かび上がるのは、万全を期していてもなお不正侵入の糸口を完全にふさぐのは容易でなく、アサヒGHDの対策をすり抜ける攻撃者の巧妙さも相まって、結果として大きな被害につながってしまった構図だ。

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【盲点1】VPN経由の侵入を示唆

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