連日の手前味噌になりますが、「夏」「青春映画」といったらこの映画に触れない訳にはいきません。
1995年の夏に撮影した「渚のシンドバット」。。。
監督の橋口亮輔さんとの出会いは17歳の時。
演じるってことだけではなく、表現をする、伝えるってことの意味で、橋口さんとの出会いから得たものはとてつもなく大きい。
自分が出演しているからではなく、僕は橋口さんの映画の中の登場人物達が好きだ。
十代の頃「二十才の微熱」は劇場で何回も観たし、自主制作時代の「夕辺の秘密」も然り。
登場人物のそれぞれが発する言葉や表情に共感したり、くっつきながらも離れている微妙な距離感に胸を締めつけられたり、ストーリーはあくまで虚構なんだけど、嘘では片付けられない本当が、橋口さんの映画にはいつも隠されているような気がしていた。
だから、その夏の撮影のことは上手く語れない。「自分の本当ってなんなんだろう?」登場人物と同じ悩みの前で、演技以前に悶々としたりもした。
嘘ではなくて、僕は本当に恋をしていたような気がするし……
誰という訳でなく、監督に、素晴らしき共演者に、熱いスタッフに……映画という祭りに……
僕もサンフランシスコでの映画祭には参加させてもらったが、ロッテルダムではグランプリを獲得したり、その後の海外での公開も大盛況だったと伝え聞く。洋題は「LIKE GRAINS OF SAND」~砂粒のような僕ら~そういう意味なのだそう。
クライマックスの浜辺のシーンで砂まみれになった後、その砂を洗い流す為に深夜の海に飛び込んだ。台風が迫っていたせいか、深夜の海の中は生温かくて心地良かった。7月22日。長崎での夜ー
海も汗も涙も、舐めてみればしょっぱいことを知ったのがこの夏のこと。
そして、そんな17歳の夏(撮影時は20歳)は一生に一度しかないことを大人になって知った。
だから青春で、だから永遠で、だから映画なんだろうと思う。
まるで甲子園の砂のような話しだが、僕の実家にはまだ、この時の砂粒がペットボトルの中に詰まっている。。。しょっぱい思い出をぎっしり詰めて。。。
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撮影時の草野さんは演技の大切さや楽しさを学んでいる真っ最中だったんですね。私ももっと色々な事を吸収しなくてわ!と、思いました。
伝えたくても中々伝わらない想い…
伝えたけどうまく行かない想いに、胸がツンとしました。
その後「渚のシンドバット」も見に行って・・・私も橋口さんの映画はとても好きです。
伊藤くん、吉田くん、相原さん、三人の想いがぶつかりあって、浜辺のシーンは胸が苦しくなったのを覚えています。
久しぶりに、見返してみたいと思いました。夏のうちに・・・
当時、すでに「青春」と胸を張って言えるような年代ではありませんでしたが、
それでも自分の学生時代と修司を重ね合わせて観たのを覚えています。
草野さんの「撮影中は恋をしていた」というような言葉を
かなり前にどこかで拝読したのですが、
それがサイトなのか雑誌なのか書籍なのか、ずっと思い出せないでいました。
「それほど凄い監督・映画だったんだなぁ」と感じたこともあって
もう一度きちんと読みたいのに…と思っていましたが、
ここで思いがけなくその言葉に再会できて、うれしかったです。
僕が好きなシーンは
浜崎さんと岡田さんがかわらで
あーとかうーとか言うシーンです
俺ももう一回みよう
コメント、どうもありがとうございます。
自身の出演作品回顧録はまたの機会に。。。