ネモケンも動画で解説して
いるが、公道ワインディン
グロードはクローズドサー
キットのコースとは違う走
り方をする。状況が違うか
ら。安全確保のためにはコ
ースとは別なファクターを
適切に処理しなければなら
ない。操作操縦と走りの組
み立て方はどちらも同じ。
コーナーのRに沿って曲がる
のは最悪。視界確保、路面
のカマボコ断面からくるミ
ュー変化の影響を捨象する
意味からも、奥までコーナ
ーに進入してから、路面を
跨ぎ上がる感じのラインを
取って旋回するのが、安全
で速く円滑に曲がれる方法
だ。
青線が安全走行旋回ライン。
赤線進路は危険。
奥まで行ってからクルンと
曲がるのが公道ワインディ
ングの安全旋回セオリーだ。
多少ハイペースの旋回でも
セオリーは同じ。奥まで行
ってからくるんと回る。
出足と加速のみ最高で突き
放すFw190のようにではな
く、最初は離されてもやが
てフォッケウルフを追い抜
くP-51や自在旋回で優速を
誇るスピットファイアのよ
うな旋回走行をする。
「今まで知った常識とは全く
もう正反対の事をやってる感
じがするので、その正反対の
事をやるとオートバイの動き
も全然変わってきてたので、
なんか、今までのは何だった
んだって。まぁ、絶望してま
す(笑)」
この元白バイちゃんで今は辞
めてライディングインストラ
クターをしている女性は、本
物の乗り師だ。
なぜならば、こうして素直に
現実を見つめて、咀嚼吸収、
客観視できる人が本当本物の
乗り屋だからだ。
この先も強固で着実性のある
本当の二輪ライディングの実
力がどんどん着く事だろう。
この女性のような自分に厳し
い視点を持たず、こういう伸
び代を自分で潰している「載
り屋」さんは多い。
大抵は「気持ちよく風になり
たい」と言っていながら土に
なる。(柳沢YUZOが私に直に
戒めた言葉)
私のオートバイの乗り方、走
らせ方がかなり多くの部分で
ネモケンに近似である(独自の
会得部分もあるので相似では
ない)のは、オートバイの走行
についての考え方、捉え方、
取り組み方がネモケンや片山
さんと共に世界グランプリを
回っていた柳沢YUZO師の教
えというフィルターがあった
からかと思う。
結構、手厳しかった(笑
ちょっとでもほんのわずかで
もヘボやると「(バイク)やめ
ちめえ!」だったから(笑
昭和の師の教えは武術もそう
だが、昭和残侠伝のようだっ
た(笑
ただYUZOが素晴らしかった
のは、あらゆる精神論主義を
排除していた点だった。すべ
ては物理的な事柄とそれへの
取り組み、として走りを考え
る、という最重要な点を絶対
に外さなかった点だ。
上掲動画で情念的な面で走行
を捉えていたのを若きネモケ
ンがWGPで捨てる事ができた
のも、世界チャンピオンのア
ゴスティーニの論理的に走り
を捉える教えによって開眼し
たからだ。