ポケモン廃人、知らん学園に入学した。【完結】   作:タク@DMP

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第38話:絆のオーカード

 もう相棒は居ない。何処にもいない。

 だが、それでも──記憶だけは残り続ける。

 膨れ上がっていた怨嗟は、そしてバトルへの恐怖は、他でもない自分が生み出していたものだったのだ、とレモンは思い知る。

 

「転校生君、大丈夫よ。もう私は揺るがない」

 

 イクサに語り掛ける彼女は──しっかりと目の前の”敵”を見据えている。

 

「2人共、此処までよく耐えてくれたわね──こいつは私が倒すわ」

「で、でも、さっきは技が当たらなかったよ!? 倒す算段があるの、レモン先輩!?」

「虚像というのは、実像よりも()()()()()()()()なのよ」

「つまり、さっきのは当たっていなかっただけ? 本体はあの虚像の中に──」

「そうね。麻痺させて動きを止めたいけど、私の推測が正しければ、奴に変化技は厳禁」

「レモンさん、辿り着いたんですね……ッ!」

「ええ。後は一撃で奴を貫くだけよ。もし私の見立てが正しいなら、奴には電気が効果抜群」

 

 オーバングルにカードを翳す。

 巻き起こる紫電が、ハタタカガチを包み込む。

 

「……力を貸してね」

 

 その身体には黄色い鎧が纏われていき、尻尾の先端にはギザギザとした装甲があてがわれる。

 電飾の目が一瞬赤く光り、蛇の咆哮が鏡の部屋に響いた。

 

「……オーライズ完了。此処から反撃開始よ」

 

 虚像は最早なりふり構わぬと言った様子で電撃──に見せかけた念動光線を放つ。

 だが、タイプが変わったハタタカガチを倒すには至らない。

 

「無駄よ。オーライズで()()()()()()()()もの。貴方の正体も凡そつかめた。……今度はこっちの番だから」

 

 全身から電気を放つハタタカガチは──そのままピカチュウの虚像目掛けて、身体全部でぶつかっていく。

 紫電が広範囲に広がり、大きく爆ぜた。

 

 

 

「ハタタカガチッ!! Oワザ──”ボルテッカー”ッ!!」

 

 

 

 それは、相棒の大技。

 己の身体が傷つくことも厭わずにぶつける必殺の一撃。

 幾度となく強敵を叩き潰して来た決め手だ。

 迷宮の奥のぬしポケモンも、かつての先代寮長も、そしてバジルも──この技の前に敗れてきた。

 レモンの手持ちで最も恐れるべきとまで言われたピカチュウが繰り出す捨て身の一撃は、体内に溜め込んだ膨大な電気を一気にぶつける。

 

「──ピカチュウ。貴女に貰ったものは……困難に立ち向かい、戦うための勇気。貴方が居ないからって……臆病になり過ぎてたわ」

 

 爆薬でも炸裂したかのようだった。虚像全部を吹き飛ばすように。

 間もなく死者の幻影は消え失せ、後に残るのは、黒焦げになった鳥のポケモンだった。

 

 

 

「でも、そんな日も今日で終わりよ」

 

 

 

【ぬしポケモンの繝斐き繝√Η繧ヲ に勝利した!!】

 

 

 

【ぬしポケモンのネイティオ に勝利した!!】

 

 

 

「──とぅーとぅー……」

 

 

 

 ごろんごろん、と転がるのはトーテムポールに羽根が生えたようなポケモン・ネイティオだった。そのまま、ぬしは縮んでいき、見えなくなってしまう。

 瞬殺だった。まさに万雷、圧倒的な火力に、イクサもデジーもしばらく呆けてしまっていた。

 

「成程ね。ネイティオの特性はマジックミラー。この部屋の()()()()と共鳴して、虚像を作り上げる能力を持っていたのかもしれないわ。ま、どんなに幻影を纏おうが広範囲・特大威力の攻撃をぶつけてやればイチコロだけど」

「……レモンさん。さっきのってピカチュウの──」

「お守り代わりに持ってたのよ。本当はもう二度とバトルで使う気は無かった。バトルで死んだあの子を、どうして……またバトルに出せるの、ってね」

 

 しかし──結果的に助けられることになった。

 彼女の心が前に一歩進めた証だった。

 

「あの子との思い出は、辛いものばかりじゃない。むしろ、私にとっては輝かしい思い出ばかりよ」

 

 何処か吹っ切れたようにレモンは言った。

 ハタタカガチに、近付き──慈しむように手を伸ばした。

 オーライズの鎧が解けていく。磁気は粒子となり、カードの姿へと戻る。そのはずだった。

 

「えっ──」

 

 レモンの目の前で。そして、イクサとデジーの目の前で。

 粒子は──ピカチュウの姿を象っていく。

 

 

 

 ──ぴーかちゅう

 

 

 

 最後に鳴き声が聞こえた気がした。

 しかし、瞬きした時には、もうピカチュウの姿は無かった。

 気が付けばオーカードは、レモンの手元に戻っていた。

 

「ねえ、転校生。今の……見た?」

「……うん。確かに見えた」

「ずぅっと、見てくれてるのね。会えなくても」

 

 何処か寂しそうに、しかし満足そうに彼女は言った。

 

「あの子はもう居ない。でも……こうして遺ったものは沢山あるわ。怯えてたら、怒られちゃう」

 

 鏡を新しいものに置き換える。

 そして、鏡張りの部屋を出る前に、レモンはもう一度オーカードに向かって微笑んだ。

 

 

 

「ありがとう……私の相棒」

 

 

 

 シトラス海岸の迷宮最深部の試練の間──またの名を”鏡の間”。

 この部屋は、入った者の最も恐れているものを映し出す。

 そして、それに共鳴したぬしポケモンが審判者として、来た者の心を試すのだという。恐怖に打ち克つ心があるか、死の誘惑に打ち克つ覚悟があるか──と。

 

 

 

 ※※※

 

 

 

「──最後ね、いつものバトルみたいに気分が悪くならなかったの」

 

 

 

 ──迷宮を抜けた後、レモンは全員にそう語った。

 

「……あの子が背を押してくれたみたいだったわ。バトルは好きじゃないけど……貴方達の為なら、戦える気がする」

「少しずつ、頑張っていきましょう、レモンさん」

「……良かった」

「ふえええん、レモンーッ! 一時はどうなるかとーッ!!」

「泣かないで頂戴、バジル。私が悪かったわ。そして皆もありがとう」

 

 こうして、試練は達成された。 

 相棒の幻影を乗り越え──何処かすっきりとした顔のレモンは全員に頭を下げて礼を言う。

 

(良かった、レモンさん。すっかり憑き物が落ちたみたいだ)

 

 その後は、ピカチュウの話を彼女はずっとしていた。

 懐かしむように。そして、彼の姿を知らないイクサとデジーには、その勇姿を伝えるように。

 そうして一頻り思い出話に花を咲かせた後、レモンは言い出した。

 

「さて、相棒に背中も押されちゃったし……物は試しよ。1人ずつ、私と手合わせしてほしい」

「……レモン」

「きっと腕が鈍ってるわ。鍛え直して頂戴」

 

 しんみりとした空気が漂う中、皆は頷く。断る理由は無かった。

 そう、この時まではしんみりとしていたのだ。この時までは。

 

 

 

「──な、なにこれ……」

 

 

 

 ──結果。

 数十分後には死屍累々。

 倒れたポケモン達と、膝をつくイクサ達の姿があった。

 誰一人としてレモンとハタタカガチに勝つことができなかったのである。

 相手を確実に”捻じ伏せる”為の戦術。 

 そして、補助技と遠近両方に対応した万能なハタタカガチの性能。

 生半可な物理攻撃が通用しない堅牢さ。

 弱点はオーライズで掻き消され、こちらがオーライズすればすぐさま”オーラジャミング”で打ち消される。

 かと言ってこちらがオーラジャミングを放とうにも麻痺が邪魔で動けない。

 

「ぜ、全滅デース……ッ!!」

「ちょっと!! 手加減してよ!! ミミロップが丸焦げなんだけどーッ!!」

「……無念」

「レモンさん、こんなに強かったなんて……!?」

「やれやれ……どうやら腕は衰えてなかったみたいね、我ながら」

 

 そして、その行動はレモンが這う這うで戦っていた直近の2戦とは比べ物にならない。

 

(ナーフされていた精神面が克服されて、パーフェクト・寮長になっちゃったってコトォ!?)

 

 デジーはげんなり。恋愛はさておき、バトルでは彼女に勝てるビジョンが全く浮かばない。

 

「さて、合宿はまだ期間があるわ。集団行動のフォーメーション、各戦力の底上げ、ばっちり鍛えさせてもらうわよ」

「ト、トレーニング? レモン先輩、トレーニングメニュー組めたの……?」

「そもそも、()()()()()()()()()()()、きっと思い知ることになるデスよ」

「あ”ッ……」

 

 デジーは硬直する。

 あの異様に強いパモットのことを思い出した。

 それをトレーニングしたのはレモンだ。

 

「受けて立ちます、レモンさん! 僕、何処までもついていきますから!」

「転校生のアホーッ! これ以上先輩を焚きつけるなーッ!!」

「あら、良い覚悟ね。それじゃあ先ずは──」

 

 後に──この夏、振り返ってみても肉体的に一番きつかったのはこの合宿だった、と(色々慣れているゼラ以外の)全員は振り返る。

 ポケモンはおろか、トレーナーをも鍛える訓練の数々。

 どうやら、1日目と2日目で慣らして3日目以降は地獄の特訓を始めるというのが規定路線だったらしい。

 恐ろしく負荷が高く、生かさず殺さずのトレーニングの数々。そして、それをあっさりと自らは突破してみせるレモンに全員は驚愕する。

 だが、よくよく考えてみれば2年までは風紀委員として学園の治安を直接守っていたことを考えれば納得のいくものだった。

 彼女は、自ら身体を張って前線で重機や不良共のポケモンと野良試合を繰り返していたのである。ポケモンだけでなく本人のフィジカルも高くて当然であった。

 

「風紀委員は毎年、夏休みに強化合宿を行うの。貴方達に課しているのは、それと同じメニューよ」

 

(レモンさんって、身体能力もすごかったのか……)

(ほらあ、転校生が煽るからーっ!! ボク運動苦手ーッ!!)

 

 無論、これ以上浮ついた話などあるわけがない。全てが終わったころには、すっかり合宿が始まる前の彼らの姿は無く。

 

「……」

「……」

「……」

「あら、すっかり大人しくなっちゃったわね」

「レモン、こいつら……死んでる」

「少しはゼラを見習いなさいな。ピンピンしてるじゃない、彼」

 

(ゼラ先輩と比べだしたら、オシマイじゃないですか、レモンさぁん……)

 

(レモンのアホ、鬼畜、ド外道……そも何でこの子も平気な顔してるデース!?)

 

(もう無理ぃ、たっぷりわからされちゃったぁ……)

 

 ──見事に調()()は完了したのだった。

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 ──最終日。

 全ての特訓を終えた彼は、レモンにピカチュウの墓がある岩壁に案内してもらった。

 その魂の安らぎを祈った後、彼女は安心したように言った。

 

「……私ね、イクサ君にはすごく感謝してるのよ」

 

 ピカチュウが死んで、父も死んで、残ったのはパモだけ。

 決闘をバジルに任せ、自分は全てを忘れるかのように多忙な環境に身を置いた。

 仕事だけが全てを忘れさせてくれた。 

 そんな折に、ラズが決闘を挑み、同時期にバジルも熱を出して倒れ──あわや、自らが決闘に出ねばならない危機に陥った時、レモンは半ば全てを諦めていた。

 心の支えは友人だけ。そんな中、全てを知る親友は倒れ大ピンチ。最早打つ手はないと思われていた。

 

「正直、あのままラズの前で発作起こして、全部全部お終いにしてやろうかと思ってたの。そんな折、貴方が来て……」

「……ドンピシャだったんですね、タイミング」

「ええ。でも今思えばラズも悪気があったんじゃなくて、表に出てこない私を引きずりだして発破を掛けたかったんでしょうね」

「……何だかんだで認めてるんですね」

「本人には内緒よ」

 

 くすくす、と悪戯っ子のように笑うと──レモンは続けた。

 

「パモ様が何故か懐いた貴方の存在は、私にとっては救いで……新しい楽しみだったのよ。そして、貴方がトラウマを超えてイワツノヅチに立ち向かったのを見て、私もこのままじゃダメだと思って」

「……レモンさんが背中を押してくれたからですよ」

「じゃあお互い様ね」

 

 灯台に照らされた海が見える。

 自分を信じられなかった。周りの誰も信じられなかった。ポケモンしか信じられなかった。

 そんな彼女は、”父の形見であるポケモンが信じた少年”を信じた。

 

「ねえ、イクサ君。1つワガママを聞いて貰ってもいいかしら」

「レモンさんのワガママなら聞きますよ、いくらでも」

「……ありがとう」

 

 少女は──目の前の少年に向き合う。

 自分を恐怖と絶望の淵から引き揚げて、新たな光となってくれた彼に手を差し出した。

 

「貴方は私の騎士(ナイト)。それはこれからも変わらない。だけど……いつか、この私に刃を向けてほしいの」

「それって……」

「私が卒業する前に……この私を倒しに来なさい、イクサ君」

 

 少女は期待している。

 この地獄の合宿を乗り越えた彼ならば、そしてこれまでいくつもの壁を乗り越えてきた彼ならば──やってのけるのではないか、と。

 

「──この私に見初められたのよ。先ずは誇りに思う事。返事は?」

 

 その問いかけに、イクサの答えは1つしかない。

 

「……はいっ! 強くなって、レモンさんを倒してみせます!!」

「あら、あれだけ実力差を見せつけられたのに即答してくれるのね」

「ええ。今は届かなくても──必ず。レモンさんは、僕にこの世界での居場所をくれたから──それが恩返しだと思うんです」

「……貴方なら出来る気がするわ」

 

 イクサはその手を取る。

 海がさざめく音が鳴り響く中、いつかの決闘を誓って──二人は共に笑い合うのだった。

 

 

 

 

 

 

「よがっだでぇぇぇす……」

「あまりデカい声で泣くと聞こえるよー?」

「私、レモンの親友やってて良かったデース……」

 

 ……尚、ネズミは居た。

 どばどばと滝のような涙を流すバジル。その横で呆れるデジー。二人とも後ろの方で見守っているのだった。

 

「私、いっつもレモンの事を心配してて……」

「はいはい、泣かないのー」

「……でも、今のは絶対に告白する流れだったデース……」

「はァ!?」

 

 ぼそり、とバジルが呟くとデジーの顔が蒼褪めた。

 

「えええっ!? ヤ、ヤバヤバのヤバじゃん!! このままじゃ先越されちゃう……ッ! やっぱり、さくっと誘惑するしか……!」

「この試合は一先ずレモンの勝利デスね……今後に期待デス」

「バジル先輩はどっちの味方なのっ!」

「私はYou達両方を焚きつけて行く末を見守る事にしてるのデス。人の恋愛程見ていて面白いものはないのデース!」

「最低だよッ!! ボクも大概最低だけど、先輩はもっと最低だよッ!!」

 

 

 

「そこに居るのは分かってるわよ探偵部共」

「何の話してんのさ二人とも……」

「ゲェッ!! 見つかったのデース!!」

 

 

 

 ──台無しである。

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 ──イクサ達が合宿に励む中、オーデータ・ロワイヤルの予選は終わりつつあった。

 普段はサバイバル科が訓練に用いる3つの演習場にて無慈悲な蟲毒が繰り広げられた末に生き残りが確定していく。

 

 ──A会場。学園演習場森林ビオトープ。

 フリーザー寮予選会場となっているこの場では、死屍累々、倒れ伏すポケモンと生徒達の山の上。

 少女は木刀を背中に差し、好戦的に微笑む。

 

「──あーあ、どいつもこいつも斬り応えがないっていうの? ナマクラばっか」

 

【フリーザー寮2年トレーナー科”剣道部エース”カンザキ】

 

【パートナー:キリキザン】

 

「他の寮には居るかなあ? あたしと対等に斬り合える奴。斬ってみたいなぁ、オーデータポケモンッ!!」

 

 

 

 所変わり、人工湖の麓。

 しかし、湖は既に凍り付いてしまっており、氷像と化したポケモン達、そして、氷像と化した生徒達が倒れている。

 その中央で巨漢の大男が座り込み、豪快に笑う。

 

「ダッハハハハハ!! 此処は暑すぎて敵わない。テメェらもそうだろが」

 

【フリーザー寮2年サバイバル科”登山部”ブローディア】

 

【パートナー:オニゴーリ】

 

「だから──()()()()()()()()()()。全員まとめて、ダッハハハハハ!!」

 

 

 

 ──B会場。学園演習場廃墟エリア。

 ファイヤー寮予選会場の一角には団子のようにまとめて固められたポケモン達の姿があった。

 サイコパワーによってまとめて縛り上げられてしまったのである。

 白衣をブレザーの上に纏った下手人の少女は高笑いした。

 

「はっはっは、数人掛かりならこの私に勝てると思っていたのかねえ? まさに、猿知恵!!」

 

【ファイヤー寮3年技術科”科学部部長”ズオウ】

 

【パートナー:オーベム】

 

「獲りたいねぇ、オーデータポケモンのデータ!! アーッハッハッハ!!」

 

 少女は嗤う。白衣を翻し、己が野望を語りながら。

 

 

 

 所は変わり、開けた広場。

 少女はあまりにも凡庸。普通。しかし、背後に連れているポケモンは、その全てを蹂躙しつくした。

 

「ひ、ひぃ、何なんだコイツ……!! 何で、こんなガキが勝ち抜いてやがるッ……!?」

「別に私に何か取柄だとか、能力とかがあるわけじゃないけど……」

 

【ファイヤー寮1年”帰宅部”ササ】

 

「──フツーに……()()()()()、クーちゃんが強かった。それだけだよ」

「や、やめてくれよ、降参、降──」

 

 ぐしゃっ、と音を立て、最後の犠牲者の顔面にその拳がめり込む。

 その瞬間にブザーが鳴り、決勝への進出者が確定した。

 

「……いこっ、クーちゃん」

「ぶもぉ」

 

【パートナー:キテルグマ<NN:クーちゃん>】

 

 

 

 ──C会場。学園演習場人工遺跡エリアはサンダー寮の予選会場だ。阿鼻叫喚、負けたら終わりのバトルロイヤルが巻き起こる中、建物の影に陣取り、息を潜める少年の影。

 

「何とか勝ち上がったで……イクサ!!」

 

【サンダー寮1年トレーナー科”広報同好会部長”ハッカ】

 

【パートナー:オクタン】

 

(まあ……芋スナしとっただけやけどなッ!! ぶっちゃけ運が良かっただけな気ィする!!)

 

 と、このように、怪我人続出(いつものこと)、阿鼻叫喚のバトルロイヤル蟲毒の末、各寮30人の精鋭が揃ったのである。

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