企業広告や街の裸婦像などに対し「それは性的である」「いいや性的ではない」という議論が目立つようになってからしばらくたつ。大衆により「性的である」とみなされた広告やポスターが公開停止されやすくなった時代である。個人的にはそれをジェンダーの観点から興味深く眺めているわけだが、では私たちの指す「性的である」とは何なのか、そしてそれの何が問題なのかをここまで整理してくれた本はあっただろうか。
『性的であるとはどのようなことか』(難波優輝著・光文社新書・990円)の著者は冒頭で「私は性的なものが好きである」と明確に述べているが、街で見掛ける性的なものは好きではない、つまり「性的なものが好きで、性的なものが嫌い」という自己矛盾を自覚している。
この記事は有料記事です。
残り494文字(全文814文字)
全ての有料記事が読み放題
あわせて読みたい
Recommended by