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中村倫也なかむらともや
俳優

中村倫也

1986年生まれ、東京都出身。2005年俳優デビュー。近年の出演作に、映画「宇宙人のあいつ」「沈黙の艦隊」「ミッシング」、ドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」「ハヤブサ消防団」「No Activity シーズン2」、舞台「ケンジトシ」「OUT OF ORDER」「バサラオ」など。NHKでは、大河ドラマ『天地人』『軍師官兵衛』、連続テレビ小説『風のハルカ』『半分、青い。』、土曜ドラマ『ちゃんぽん食べたか』、『岸辺露伴は動かない』などに出演。『ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪』では、案内人としてナレーションを担当。土曜ドラマ『Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―』では、主人公で精神科医の弱井幸之助を演じた。

出身地
東京都

 

 変な言い方になるかもしれませんが、僕は主演だけれど主演ではないドラマだと思っています。僕が演じる弱井幸之助は精神科開業医で、物語の中心は病や、それに向き合う患者さんとその家族。オファーをいただいた時に原作の漫画を読んで、さまざまな精神疾患を取り上げているこの作品を多くの人に知ってもらいたいし、そのために実写化するというのは、すごく意義のあることだと思いました。

人物録_中村倫也さん_Shrink(シュリンク)_1
弱井幸之助は、精神科開業医。「ひだまりクリニック」を経営する。優秀だが、どこか抜けている

 

 全3話で「パニック症」「双極症」「パーソナリティ症」の精神疾患を取り上げています。それぞれの症状を持つ患者さんを演じるのはすごく難しくて、エネルギーが必要。それを患者さん役の夏帆さん(第1話)、松浦慎一郎さん(第2話)、白石聖さん(第3話)がしっかり準備をしてモチベーションを持って挑んでくれたのが、僕としてはすごくうれしくて。ご覧いただけたら、きっと伝わるものがある作品になっているんじゃないかなと思います。

人物録_中村倫也さん_Shrink(シュリンク)_2
電車の中で突然パニック発作に襲われた雪村葵(夏帆)を助ける弱井

 

 僕は基本的に、台本以外で活字をそんなに読まない人間なのですが、今回は精神医療に関する分厚い本を10冊くらい読みました。精神科医という役なので、リアリティーを言葉に乗せられるように関連することについても勉強したんですけど、きりがなくて…。途中から今回取り上げる3つの疾患に絞りました。精神科医は、短い時間での初診で、なんらかの病名をつけて治療していかなければいけない。誤った治療をすると命に関わる場合もあるので、疾患の見極めというのは、すごく責任が重大で、とても難しいと感じました。ドラマを観てくださる方の中には、実際に悩んでいる方もいらっしゃるかもしれないので、中途半端な準備はできません。医者側の大変さを少しだけかいま見られたように思います。

人物録_中村倫也さん_Shrink(シュリンク)_3

 

 すごく難しかったのは、医者としての患者さんとの距離感や居方(いかた)。弱井先生は病院の外に出てまで、患者さんをサポートしますが、実際はそういった先生はなかなかいないんです。僕個人としても、目の前で辛そうにしていたり、心境を打ち明けている人がいるとやっぱり心が引き寄せられてしまうけれど、精神科医としては距離を置かないといけない。一方で、弱井先生としてはどうなんだろうということもすごく考えながら撮影していて、そのバランスを常に探していた気がします。

人物録_中村倫也さん_Shrink(シュリンク)_4
時にはクリニックを出て、患者さんをサポート
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 『ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪』は、博物館や美術館などの裏側に潜入する番組です。幅広い年代の方に楽しんでいただけますし、見れば学びになります。「沼津港深海水族館」は、プライベートで3回ほど行ったことがありましたが、バックヤードがどうなっているのかは知りませんでした。この番組を見ていると、より深くまで知りたくなり、知的好奇心をくすぐられます。まさにタイトル通り、いつの間にか“知の迷宮”に入り込んでしまっています。

中村倫也 ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪 インタビュー
中村倫也さんは案内人としてナレーションを務め、奥深いウラの世界へいざなう

 「福井県立恐竜博物館 迫力満点!巨大恐竜の世界」では、鈴木福くんが新種恐竜が発見された発掘現場で化石の採取に挑戦していましたね。去年の春、高知県で映画の撮影があり、その合間に美術品のレプリカを展示している「大塚国際美術館」にすごく行きたくて、場所や時間を調べました。結局は行けませんでしたね。「国立科学博物館 巨大クジラと植物の不思議」のときの、滝藤賢一パイセンの楽しそうな笑顔は忘れられないですね。振り返ってみると、これまでいろいろなバックヤードを放送していたんですね。ナレーションしながら、現地でロケをする方のコメントのうまさにいつも感動しています。みなさん、さすがですよね。

中村倫也 ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪 インタビュー
国立科学博物館の巨大クジラの展示に驚く、滝藤賢一さん

 ナレーションで気をつけていることは、台本をかまずに読むこと。あと、無意識に情報の伝え方や、構成の中で声のトーンの起伏は気をつけているかもしれません。以前、NHKのドキュメンタリーのナレーションをさせていただきました。シリアスな内容だからといって淡々としすぎると番組全体の印象が変わってしまい、調整が難しかったですね。でも、この番組でナレーションをやっていると、どんどん楽しくなってくるので特別に気にしていることはなくて、感動したままに読んでいる感じですね。知的好奇心に身を任せています。現地に行かれた方や、ガイドを担当する職員さんがおしゃべりな方だと僕のナレーション原稿が減るんですよ。これが「ザ・バックヤード」のまさにバックヤードなお話です(笑)。

中村倫也 ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪 インタビュー
沼津港深海水族館では、幻の古代魚・シーラカンスが冷凍保存され展示されている

 ガイドを担当する職員の方は、美術品であったり植物であったり、所蔵している分野のものが好きでそこで働かれていると思うんです。だから、きっと誰かに自分が好きなものを教えたいと思っているはず。この番組で、放送を重ねていくうちに、取材を依頼した際、「“ザ・バックヤード”がついに来ましたか!」と思ってもらえたら楽しいですよね。さらには、それまではほとんど表に出さなかったものを「“ザ・バックヤード”さんならいいですよ」と言ってくださるところがどんどん増えたらうれしいですよね。そして、番組をきっかけに足を運んだり、後継者としてそこで働いたりする方が増えたら最高です。

中村倫也 ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪 インタビュー
美術品のレプリカを展示している「大塚国際美術館」では、展示の裏側に潜入
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 主人公の漫画家・岸辺露伴(高橋一生)の担当編集者・泉京香(飯豊まりえ)の恋人・平井太郎を演じました。第1話から少し出演はしていますが、3話目でやっと正体がわかるので、最初は「この人、きっと何かあるな」と思ってもらえるように意識していたと思います。彼は、捉えどころのないミステリアスさがあり、ふんわりとした雰囲気を持ったキャラクターです。NHKでの出演作を振り返ると、割とおっとりした役が多いですね(笑)。

中村倫也 岸辺露伴は動かないインタビュ-
「撮りたいような気もするけど、でも何を撮りたいのかはあんまり」 平井太郎は写真家。6年前に交通事故にあい、一命は取り留めたが、社会復帰できずにいた

 この作品は、「ジョジョの奇妙な冒険」からスピンオフした漫画が原作なので、注目する方も多いと思っていました。でも衣装合わせのときに、スタッフの皆さんの原作への愛があふれているのを実感して、実写化は素敵なものになると確信しました。

中村倫也 岸辺露伴は動かないインタビュ-
中村倫也 岸辺露伴は動かないインタビュ-
「わ(は)ちにんこ」 片平真央(北平妃璃愛)は言葉を全て逆さまに発する不思議な少女。なぜか赤の他人である太郎のそばにいたがり、太郎もそんな真央を優しく受け入れる

 撮影現場では、不思議な少女・片平真央を演じる北平妃璃愛さんをいかに楽しませるか、色々奮闘していた思い出があります。撮影時期は夏だったので、すごく暑くて…。まりえちゃんの衣装は素敵だったけれど、暑そうで体調が心配でしたね。

中村倫也 岸辺露伴は動かないインタビュ-
太郎の恋人・泉京香(飯豊まりえ)は漫画家・岸部露伴(高橋一生)の担当編集者。京香は露伴が“催眠術”を使えると思いこみ、太郎の記憶喪失を探るよう一緒に依頼しに行く途中で、たまたま外出中の露伴を見つける
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 主人公・楡野鈴愛(にれの すずめ/永野芽郁)の幼なじみ、萩尾律(佐藤健)の大学の友人、朝井正人を演じました。彼は、女の子と遊び慣れていて、女性を敵に回すようなセリフもありました。「別れ際はよく切れるナイフでスパッと」というセリフは覚えていますね。付き合っている女性をペットに例えたり、彼の持論は周りには理解しがたい部分があって、生きていくのに苦労するキャラクターだなと思いながら演じていました。

中村倫也 連続テレビ小説 半分、青い。インタビュー
朝井正人は、主人公・楡野鈴愛(永野芽郁)の幼なじみ、萩尾律が住むマンションの隣人。女の子を次々と恋人にしてしまうモテ体質
中村倫也 連続テレビ小説 半分、青い。インタビュー
正人は、漫画家を目指し奮闘する鈴愛を優しく励ます。安心感を与えてくれる正人に鈴愛は、好意を寄せる

 最初は学生として出演していましたが、それから20年を経て鈴愛や律に再会します。二人は離婚や挫折を経験し、正人もドラマでは描かれていないけれども色々と経験してきているので、それを想像しながら二人に絡んでいくお芝居は、考えることがいっぱいありました。また、3人でいる時は学生時代と変わらないなつかしさが感じられるような雰囲気も意識していました。

中村倫也 連続テレビ小説 半分、青い。インタビュー
鈴愛からの告白を断った正人は、鈴愛と律(佐藤健)の前から姿を消していたが、律が東京に転勤してきたことをきっかけに再開する

 北川悦吏子さんの脚本はユーモアにあふれていて、演じるうえでどう乗りこなすべきか悩んでしまうこともありましたが、佐藤健とだったらどうにでも面白くできるなという気持ちがありましたね。なので、学生時代よりも大人になってからの場面の方が印象深いですね。

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 この作品では、織田信長(江口洋介)の嫡男・信忠役を演じました。演じるにあたり、信忠のことをとにかく色々調べて、お芝居にのぞんでいたのを覚えています。常に一緒のシーンでお芝居をしていた江口さんとは、その後、映画『孤狼の血』で共演しました。その際に、この作品でご一緒したことを覚えてくださっていましたね。

中村倫也 大河ドラマ 軍師官兵衛インタビュー
「毛利ごとき、父上の手を煩わす敵ではない!わしが参る」 信長に毛利討伐の出陣を依頼した秀吉を一喝

 出演シーンもそこまで多くなく、あっという間にクランクアップになってしまいました。なので、僕としては不完全燃焼というか、少ししこりが残った作品でした。大河ドラマは出演者が多く、作品の中で取り上げるキャラクターは限られていますからね。

中村倫也 大河ドラマ 軍師官兵衛インタビュー
「上月には秀吉と村重で行け!」 毛利軍に囲まれた上月城への援軍を依頼する秀吉に対し、総大将である信忠は戦略的により重要な三木城に主力を割く下知を下す

 でも、『風のハルカ』の演出の一人で、この作品のプロデューサーだった勝田夏子さんが、僕のことをあまり深掘りできなかったことを心残りに思ってくださったようで、その後連続テレビ小説『半分、青い。』に呼んでくださいました。出演場面は少ない中で、気にかけていただけてうれしかったですね。

中村倫也 大河ドラマ 軍師官兵衛インタビュー
中村倫也 大河ドラマ 軍師官兵衛インタビュー
「女子どもであろうが見逃すわけにはいかん」
「それがしの妻も身ごもっております。それがしに免じて、何卒女子どもだけでもお許しくださいますよう」 裏切った荒木村重への見せしめに一族皆殺しを命じる信長(江口洋介)に対し、慈悲を強く求める信忠
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 『風のハルカ』を撮影していた頃は、デビューして半年。当時、18歳でした。僕は、主人公・水野(猿丸)ハルカ(村川絵梨)の従兄弟、神崎由紀夫を演じました。由紀夫は、マイペースでおっとりとしたキャラクター。たまに抜けたことを言うこともありますが、憎めないヤツと思ってもらえるように演じていたと思います。

中村倫也 連続テレビ小説 風のハルカインタビュー
神崎由紀夫は、主人公・水野(猿丸)ハルカ(村川絵梨)の従兄弟。父・一二三(升毅)に似てのんびり屋

 ハルカの父・水野陽介役の渡辺いっけいさんとは、僕のデビュー作で親子役で共演させていただき、僕のことを「友」と呼んでくださいます。今でも交流があり、いっけいさんが『風のハルカ』の撮影当時を振り返って、「友が作ってきた由紀夫は想像以上にマイペースで、最初は演出陣を困惑させていたけれども、最後までそれをやり通したことが友のすごいところだ」と言っていただいたことがありました。僕は特に何も考えずに演じていただけだったと思いますが、僕のデビュー当時から知るいっけいさんに、そう言っていただいてうれしかったですね。

中村倫也 連続テレビ小説 風のハルカインタビュー
由紀夫は女の子にモテたい一心で、ハルカの父・陽介(渡辺いっけい)からトランペットを教わる

 この作品で、初めて湯布院に行きました。「牛食い絶叫大会」という地元のお祭りがあって、そこに行かせてもらいましたね。広い草原で焼き肉を食べて、その後、大自然に向かって大声で叫んで、声の大きさを競いました。18歳の僕も絶叫したのを覚えています。

中村倫也 連続テレビ小説 風のハルカインタビュー
大阪でのハルカの友人・東山亜矢(MEGUMI)と恋仲になる

 撮影が終わった後も、何回か出演者のみんなで集まったことがあります。由紀夫と恋仲になる東山亜矢役のMEGUMIさんとは、その後も夫婦か兄弟役で何度かご一緒させていただきましたし、由紀夫の母・光代役の宮崎美子さんとも親子の役で再会しました。『風のハルカ』で共演した方と、お仕事するとあったかい気持ちになります。

中村倫也 連続テレビ小説 風のハルカインタビュー
由紀夫は、父・一二三と母・光代(宮崎美子)と一緒に、ハルカと猿丸啓太郎(松岡充)の結婚式に出席する
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