【新人が伸びない職場の正体】
「最近の新人は使えない」
そう感じているなら、まず職場の構造を疑うべきです。
新人メカ設計者が伸びない最大の理由は、 判断基準を教えられていないのに、判断を求められていることにあります。
よくあるのが、こんな場面です。
新人が前例通りの図面を描き、無事に承認される。
しかし組立段階で
「工具が入らない」「手が届かない」
と現場からクレームが来る。
上司は新人に向かって
「現場を考えて設計しろ」と言う。
だが新人は、その観点を一度も教わっていない。
・チェック項目は渡されない
・過去トラも共有されない
・現場確認の機会もない
・それでも結果だけで評価される
これは教育ではありません。
設計者に“後から正解を要求しているだけ”です。
新人が伸びる職場では、
設計前に「現場で何が困るか」を共有し、
失敗はクレームではなく教材として残し、
次の設計で再発しない仕組みを作ります。
一方で
「見て覚えろ」「前例通り」「黙って描け」
が多い職場は、設計者を育てていません。
作図者を消耗品として使っているだけです。
新人が育たないのは、本人の問題ではありません。
育成を設計していない職場の実力が、そのまま表れているだけです。