| アースライト ルナ・ストライク | |
| メーカー | ハドソン (工画堂スタジオ) |
| 発売日 | 1996/07 |
| ジャンル | ウォーSLG |
| 発売機種 | SFC |
| プレイVer | スーファミ版 |
以前紹介した「アースライト」の続編。正式にシリーズと明言されている訳ではないが、ゲームシステムとしてはその前の「ネクタリス」から引き継いでおり、言わば3作目のような扱いになる。
そのネクタリスとアースライトはハドソン社内で作られたが、今回のルナストライクに関しては工画堂スタジオが手掛けている。新しく構成された「くまさんちーむ」らしい。シュヴァルツシルトがねこさんちーむ、パワードールがうさぎさんちーむだから、恐らくそれらのシリーズとは別のスタッフだと思われる。いや工画堂スタジオ頑張ってるよね。
私はアースライトに関しては、その作風というか画風が受け付けない部分があった。そのへんは実際指摘があったのか、今作は結構シリアスな雰囲気になっている。私としては嬉しい。
まあ例によって最初の方しかプレイしていないけど、ちょこっと紹介します。
ええと。まずは…おストーリーざます。
一応、話は前作のアースライトから続いている。だからあのふざけた格好のガルト皇帝アーリマンの話が一応出てくる。ただアースライトの時代から更に200年くらい経過しており、直接的には関係が無い。過去の歴史上そういう事がありましたって程度。
で、200年経過しているけど事情はあまり変わっていない。人類の半分はスペースコロニーを含む宇宙空間で生活しており、半分は地球で生活していた。しかし経済的には地球が圧倒的有利で、宇宙移民達は地球に収奪される状況にあった。
そんな中、反地球連邦を掲げた社会運動家「ヤズィク・ストルーヴェ」が中心となり、宇宙移民達をまとめた自治政府である「統一機構」を作り上げた。ただこのヤズィク・ストルーヴェさんは若干過激派で、その主張は「人類は全て宇宙に移民し、地球を自然の状態に戻すべきだ」というものだった。当然これは地球連邦も反発するし、実際のところ統一機構内部でも「いやそこまでさせなくても良くね…」という意見はあった。
まあそんな感じで、統一機構ができた時点で結構一触即発的な雰囲気になっていた。
第一章、開戦。
まあ上に書いた通り、宇宙移民の自治政府である「統一機構」と、地球連邦はもう戦争間近というところまで来ていた。
そんな中、統一機構側のスペースコロニーが占拠されたという知らせが入る。地球と月の重力均衡点であるラグランジュ点の一つ、ポイントL1にあるコロニー群のセンターコロニーが地球連邦艦隊によって制圧された。統一機構は返還交渉を始めるも、連邦は拒否。もはや武力で奪還するしかないという流れになった。
統一機構もまだ軍隊は構築されたばかりで、まだ体勢が整っていない。そんな中、若い士官がコロニー奪還作戦のために送られてくる。
まずは「アキラ・スドウ」。勝ち気でケンカっぱやいが根は明るい。あれだ。伝統的なロボットアニメの主人公タイプだと思っていい。
続いて女性士官の「ディアナ・コッサ」。美人だがまあまあ強気のおてんばキャラ。ゲーム内では考え無しに突っ込むアキラに対しての制止役にもなっている。
という事で、これも伝統的なロボットアニメのヒロインキャラだと思っていい。
3人目が「テッド・カーティ」。
彼の見た目と、上記2人の立ち位置を考えると、彼は「クールなライバルキャラ」だと思う人が多いだろう。実はテッド本人もそう思っている。しかし実際にはわりと考え方が適当で、しかも女の子を見るとナンパする癖がある。アキラとディアナに関してはまあ良くあるテンプレに沿ったキャラなんだけど、テッドは若干逸脱している。そのギャップが面白い。
彼ら3人は同期入隊の仲で、現在の階級も全員准尉だ。まあなので仲良し3人組みたいな感じだ。
ここまでで、前作「アースライト」と違う部分があるのが分かる。
まずアースライトでは、プレイヤーは地球連邦側だった。スペースコロニー派であるアーリマンがガルト帝国として独立を宣言し、プレイヤーは連邦軍としてそれと戦う事になる。つまり「機動戦士ガンダム」と同じ構図だ。それに対して今作のルナストライクは、プレイヤーが宇宙移民側だ。敵が地球連邦となる。まあ…これも「Zガンダム」と一緒と言われたらそうだね…。
あと、ネクタリスにしてもアースライトにしても、プレイヤー側の指揮官については全く言及が無かった。まあ誰かは部隊を指揮してるんだろうけど、その姿は明らかにされない。アースライトではそれなのに敵であるアーリマン皇帝の姿ばかり描かれるので、「主人公を出せよ」と思っていた。今度のルナストライクはちゃんと主人公も含めた人物がグラフィック付きで出てくる。しかもアースライトと違い、真面目な画風だ。良かった…。
司令官能力というメニューを選ぶと、各キャラの能力が分かる。試しにディアナちゃんでも見てみるか。あら、スタイルいいですね…。
上の画面でも分かるように、各司令官には経験値とレベルがある。戦闘を重ねるごとにレベルアップし、能力が上がっていく。
このへんの仕組みも、ネクタリス系だとちょっと異色かな。
ネクタリスには、ユニットの生産という概念が無い。前の面から何かを引き継ぐという要素も無い。各ステージに最初から用意してある兵器で戦うしかない。誰がやってもその面の戦力は一緒になる。この事から、ネクタリスは「詰め将棋」と表現される事もあった。アースライトもほぼそれに準じたシステムになっている。
今回のルナストライクもユニット生産の仕組みはないんだけど、このように司令官がレベルアップする。つまり前の面から引き継ぐ要素がある。そこが違いになっている。
話を進める前に、演習面に行ってみようか。
Xボタンを押す事で、この演習面メニューに切り替える事ができる。ここはいつでも何度でも挑戦できる。なので司令官のレベル上げが可能になる。
ただ、最初はレベル1しかオープンしていない。レベル2以降の面はメインストーリーを進める事でアンロックされていく。
演習面レベル1は、2部隊vs2部隊の戦いとなる。従って司令官を2人指名できる。
この面の背景を見ると、演習面はなんかコンピュータ上の仮想空間とかでやってるって雰囲気なのかな。
各ユニットの性能を見てみようか。これは「マイア」というHU(ハードユニット)。HUは、この世界における「モビルスーツ」みたいな意味合いかな。パイロットが搭乗可能なロボット兵器みたいな意味合い。
で、見てすぐ気付いた人がいるかもしれないけど、今回のメカデザインは大河原邦男が務めている。ガンダムやダグラムのデザインをした人。なんか言われてみるとそれっぽいでしょ。なんとなくガワラ立ちっぽいし。マイアの場合左足が外に開きすぎてるように見えるけど、これはドット化する時左右反転したからだと思うw
「アースライト」の記事を見ていただければ分かるように、前作はコロコロ・ボンボン系というか、なんかこう子供向けのデザインだった。丸っこくて、オレンジやピンクなどのパステルカラーを多用していた。
正直私は、アースライトのデザインは好みではない。子供向けだから自分向きじゃないってのもあるけど、子供の視点で見たとしても「いやこれはカッコ悪いな」って感じだった。大河原邦男のデザインも好き嫌いはあるだろうけど、少なくともシリアスな世界観を壊さない、ゲームシステムやストーリーに合ったデザインだと思う。
では実際に戦ってみようか。
全体的な操作は前作と一緒かな。ユニットを指定して移動させ、攻撃する。攻撃方法は機動/艦船/白兵/爆撃の4種類になる。ただ爆撃は恐らく戦艦級のユニットしか持っていない気がする。私がプレイした範囲では見なかった。また、艦船は相手が艦船だった時専用の攻撃になる。だから、通常ユニット同士の戦いでは機動か白兵かどちらかを選ぶ事になる。
で、これも前作同様なんだけど、機動(※前作では射撃)と白兵は、攻撃側が選んだ方でしか反撃できない。攻撃側が機動を選択したら、防御側も機動で反撃をする事になる。白兵なら白兵だ。このシステムを頭に入れながら戦うといい。相手が白兵戦に強いユニットなら、こちらは機動が強いユニットをぶつければいい。飛行機や車タイプのユニットは最初っから白兵を持っていないので、HU兵器で殴れば反撃できない。
これが戦闘画面。
ネクタリスやアースライトと異なり、1ユニットが1機体という表現になっている。その代わり、各機体にはHPが設定されている。実はこのHPは前作までの機体数と同じ意味合いを持っていて、HPが減った場合は如実に攻撃力も減る。だから見た目が変わっただけで、ゲームシステム上は同じ作りになっている。
まあ、この方が分かりやすいけどね。ネクタリスは各ユニットの攻撃力や防御力が、残り機数分加算されて表示される仕組みだった。だからその機種そのものの素の強さが分かりづらかった。アースライトは防御力に関しては1機体あたりの数値を表示するようになったものの、攻撃力は残り機数分合算になっている。
言いたい事は分からないでもないけど…でもマジでその機種の素の攻撃力/防御力が分からないと困るので、どうしても1機体あたりの数値を出すのが嫌なら最初から1ユニット=1機体でいいと思う。私としては、普通に1機体あたりの数値を書けやってずっと思ってたけど…w
先程も書いたが、戦闘を重ねるごとに各部隊の司令官は経験値を獲得する。
上のスクショだと、青い機体がプレイヤー側の部隊。右下に書いてある数値が、第何部隊なのかを示している。1なのはアキラが指揮する第1部隊。で、数字の横に黄色の三角形が描いてあるのがアキラ本人が乗っている機体。第1部隊に所属していればどのユニットが戦闘してもアキラに経験値が入るが、本人の乗機だと更に上乗せされる。
また、ネクタリスシリーズおなじみの「支援効果」もちゃんとある。
こちらが攻撃した相手に隣接した味方がいた場合、その味方ユニットの攻撃力の一部が今から攻撃するユニットに加算される。これを「攻撃支援」と言う。また相手から攻撃された時、その相手に隣接した味方がいた場合、同じようにその味方ユニットの防御力の一部が加算される。これを「防御支援」と言う。
そのためできるだけ敵を囲んだ方がいいし、また不用意な攻撃を受けないためにもユニットはいつも隣接させておいた方がいい。
また、「包囲効果」も健在だ。
敵に隣接する6マス(ZOC)を、こちらのユニットのZOCで埋め尽くすと、「包囲」が完成する。この場合、包囲されたユニットの攻撃力と防御力が激減する。だから非常に強力。ただし6マスきっちり埋めないといけない。相手の周囲5マスを埋めたからちょっと減る…などという事は無い。
なお今作では、包囲が完成した場合、上のスクショのように相手の周囲にZマークが6個表示される。非常に分かりやすい。
よし、アキラがレベルアップする。
上のスクショのように、「○○修正」という能力値がそれぞれアップする。これは名前の通り、乗機の各性能を補正する効果がある。それだけではなく、司令官の周囲にいるユニットの性能も補正する。これが今回結構強い。各部隊は司令官に隣接させながら戦うといい。
ところで、このゲームの納得行かないところ。
攻撃手段に「機動」を選択した場合、まず攻撃を仕掛けた側が弾を撃つ。その後仕掛けられた側が撃ち返す。しかしながら、上のスクショのように仕掛けられた側がHPゼロになっても、なぜか反撃はしてくる。反撃した後に爆発する。物凄く納得行かない。
これは恐らく、内部的には同時に攻撃しているからだと思われる。
一般的なSLG/SRPGの場合、まず先制側が攻撃し、その後反撃が行われる。その際先制攻撃で機体数が減った状態での反撃になるので、先制側が非常に有利になる。
しかしネクタリスや大戦略2など、一部のゲームでは同時に攻撃が行われる。その場合先制側が特に有利にならない。撃った弾が空中ですれ違うので、お互いの部隊が全滅するという事も有り得る。
このどちらにするかはゲームデザイン次第であり、別にどちらが優れているとかはない。このゲームはネクタリスの系統なので、同時攻撃を採用しているのだろう。
だからまあ理屈的にはいいんだけど、見た目が全然納得行かない。なーんで体力ゼロの機体が撃ち返してくるんだよ、と。同時攻撃を採用するなら、機動攻撃でも普通に同時に撃ち合えばいいじゃん。なんで時間差つけるねん…。
もうちょっと見た目の納得感を重視して欲しい…。
よしクリア。
この演習面だと、中央にある「司令塔」というユニットを破壊するか、それ以外のユニットを全部破壊するとクリアになる。実戦の方の面も大体こんなようなクリア条件になっている。
演習面は経験値稼ぎが目的なので、敵全滅の方でクリアさせてもらっている。
では実戦の方行こうか。
第一章は非常に簡単で、マップが2つしかない。上のスクショで言うと、三角形の下側がプレイヤーの所属する「アルテミス艦隊」の現在位置。その上に、地球連邦が哨戒活動を行っている「哨戒線」がある。また右上には、この戦いの発端となった「コロニー1」がある。現在地球連邦に占領させているコロニー1を奪回するのが任務だ。
で、上の画面でも分かるように、いきなりコロニー1に行く事もできる。その場合すぐ章クリアになるんだと思う。ただ経験値稼ぎとかあるからさ、普通はマップを飛ばしたりしない。という事で上の哨戒線に行く。
戦闘スタート。
毎回最初に敵と遭遇した時や、司令機を破壊した時にはセリフが発生する。アキラくんのセリフは…ガンダム系というよりは、ダンクーガ系のノリ。
このマップはすげえ簡単。ちょっと戦うだけで勝てる。演習面より簡単かもしれない。
そして演習とは異なり、実戦で勝つと昇進する。
更に、「メダル」がもらえる。メダルは種類によって乗機の攻撃力や防御力が上がったりする。これは誰にあげてもいい。「ドラゴンフォース」と違い、あげなかったら相手がすねる…というような事はないと思うw
では2番目のマップ行こうか。地球連邦が占領した、ラグランジュ1のセンターコロニーにある統合司令部を破壊するのが目的。ただ向こうも3つの小隊を配置しているので、それを撃破しないと先に進めない。
アースライトでもおなじみの、矢印を使った作戦説明。敵がこう来るから、こう撃退しようみたいな事を図で説明してくれる。
しかしなぜか分からないけど、私はこれが全然頭に入らない。丁寧に図解してくれているのに、いつも良く分からない。「まあ…じゃあ適当にやるか!」って毎回なってるw
アキラは「なんでラグランジュ1に攻めてくるんだよ!」と憤る。それに対して、ディアナやテッドは地球連邦にとっての政治的、軍事的メリットなどを答える。しかしそういう事じゃないらしい。アキラは軍務の無い時はレーサーをしており、そのマシンがラグランジュ1のコロニーに置いてあった。それで怒っていた。ディアナは呆れるが、「女にゃハシりにかける男の情熱なんてわかりゃしねぇよ」とアキラは言う。そういう問題だろうか…。
では普通に進めようか。
ちなみに上のスクショが白兵戦の画面。ぶつかってビームサーベルで斬り合う。これは同時攻撃なので、お互いダメージを与えあった結果片方が破壊される事もある。これは納得感ある。むしろ映画「椿三十郎」のラストみたいでその方がカッコいい。
じゃあなんで機動兵器の時は同時に撃ち合うアニメにしなかったのか…。
この面も楽勝だった。特に詰まる部分もなくスイスイ撃破できてしまったので、スクショもほとんど撮ってない。
なのでサクッとクリアという事で。
さて、これでラグランジュ1のコロニー群の領有権は取り戻せた。
しかしこれが、地球連邦側の宣戦布告の口実を作ってしまった。と言ってもコロニー1の占領自体武力行使なので、もう事実上戦争は始まってるけどね…。
これで第一章クリア。次は第二章、「火星」。
もうこのルナストライクの時代には、惑星開拓については火星や金星に対しても行われていた。当然、「統一機構」は宇宙移民達の政府なので、火星や金星もその勢力圏になる。
そしてその火星にあるドーム都市「オリュンポス」から、地球連邦軍の攻撃を受けているとの報告が入った。
第二章スタートと同時に、月にある統一機構軍本部から、新たな士官「オットー・ゲッツ」が派遣されてきた。
なんかこう…目付きが怖いから、この人は悪者だと勝手に思っていた。なんか信用しちゃいけない空気を醸し出している。
ただ、私は最後までプレイしていないから分からないけど、別に裏切ったりはしないようだw なんか顔でそう思っただけ。このルナストライクは統一的な攻略サイトが全然見つからないから、私も良くは分かっていないけど…。
と、話を進める前に…。演習面のレベル2が解放されたから、それをやってみようか。
この面は、レベル1と違い自軍側にも司令塔がある。これを相手に破壊されたら敗北だ。なのでこれを守りつつ、相手を倒さなければいけない。
が、案外難しい…。
自軍側司令塔を守るのはまあできるんだけど、攻撃側がきつい。向こうのユニット数がかなり多いので苦戦する。当然このゲームもネクタリス同様ユニットの生産はできないので、今いるユニットで頑張るしかない。
ダメだ、大損害が出てとても敵を倒せそうにない。おまけに敵の一部の小隊はひたすら逃げ回るし…。負けないかもしれないけど勝てそうにないので、作戦中止を選んだ。ちょっと細かく調べていないが、恐らく作戦中止をした場合経験値が開始前の状態に戻る。なのでまるまる無駄になる。
今これ書いてて思ったけど、敵全滅によるクリアを目指したのがダメだったかもしれない。それは置いといて、敵の司令塔をいきなり壊しに行けば良かったのかも。演習面だから敵を倒して終わりたかったけど、クリアできないくらいなら司令塔を破壊した方がいい。クリアする事による報酬もあるので。
(続く)
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