昇龍三國志攻略第2回。今回でおしまい。
前回のラストに書いたが、このゲームのスクロール方法は「画面端を掴んでドラッグ」だ。THE ATLASと同じで、私はあまり好きじゃない。
古今東西、SLGの画面スクロール方法と言えば色々ある。
・カーソルやキャラが画面端に到達するとスクロール
・全体マップをクリックするとそこにカメラ移動
・画面端にマウスを近づけるとその方向にスクロール
・画面端をクリックするとその方向にスクロール
・テンキー/カーソルキーでスクロール
・スクロール用矢印ボタンをクリックする
・地面を掴んでドラッグ
・画面端を掴んでドラッグ
なんか他にも色々ある気がするけど、とにかく色々な方法がある。これらの手法を複数使っているタイトルもある。
このうち、私が嫌いなのは「画面端を掴んでドラッグ」と、「画面端にマウスを近づけるとその方向にスクロール」だ。逆に好きなのは「地面を掴んでドラッグ」だ。今は信長にしろ三國志にしろ、大体がその「地面を掴んでドラッグ」が基本になってるんじゃないかなあ。
で、その「画面端を掴んでドラッグ」と「地面を掴んでドラッグ」って、良く考えたらそんなに手の動き変わらないのになんで私の好き嫌いが両極端なのか考えてみた。まあ画面端までマウスを持っていくのがめんどくさいとか、誤爆しやすいってのもあるけど、ATLASや昇龍三國志はそれだけじゃない。実はドラッグを確定するまで画面が動かないという特徴がある。ドラッグ中に表示されるのは枠だけで、指を離して初めてスクロールする。多分リアルタイムで描画するほどPC-9801のスペックがなかったからだろう。それに対して私の好きな「地面を掴んでドラッグ」を採用する最近のソフトは、ドラッグ中に実際に画面が動く。だから問題なのはドラッグかどうかよりも、リアルタイムで画面更新するかどうかの方が好き嫌いに対する影響が強いのかもしれない。
さて、と。
ひとまず軍団を編成して空き城を奪う事ができた。そこから先、分からない事があって四苦八苦した。具体的には以下の2つだ。
(1)現在の自領地の金・米・石高・兵士数・民忠誠度等のパラメータを見る方法
(2)首都以外にいる軍団への命令の出し方
まず(1)だが、普通SLGって米だの金だのという国力を示す数値があって、それをどう増やすかとかどう配分するかを考えるゲームじゃないですか。だからそれを知りたいんだが、良く分からない。
まあ一応、普通に全体マップで城をクリックして情報を見たら、治安と兵力については分かった。ただ金とか石高とか、その他については全然分からない。
色々調べたんだが、結局このゲームはそれらの概念が無いか、あるいはあっても見る事ができないんじゃないかという結論に達した。内政府とかなんか色々な組織があるんだから、何かしら国力は上がってると思うんだけど、その数値を直接見れたりはしないんじゃないかと。最終的にはここに書いてある人口/治安/城兵力の3つの上がりやすさとか下がりにくさみたいなのに結びつくんだろうけど、プレイヤーには分からないようになっている気がする。
(2)についてはマジで困る。今右下の臨淄に軍団を派遣しているが、それを更に先の沛まで進めたい。首都からは出発できたので、では派遣先の臨淄の画面を開けばいいのかな…と思ったが開く方法がない。軍団をクリックしたら何か出るのかな…と思ったけど特にメニューがない。全然分からない…。
臨淄の先にはまだ行けないけど、首都から新しく編成させた軍団は出発できる。左上の涿が劉備の領地なんだけど、ここが手薄そうだ。沮授を都督とし、先ほど敗れて戻ってきた文醜と顔良を加えた贅沢軍団を出発させる。
しかしその軍団が到着する前に、韓馥が使者を送ってきた。同盟を組みたいらしい。どうすべか。
こういう時、「朝議」というコマンドが使用できる。先日取り上げた「鳳凰の如く」とちょっと似ているが、配下武将がそれぞれ意見を述べる。
が、この時は全員中立だった。色々ぐだぐだ言うんだけど、結局「お前が決めろや」みたいな事しか言ってない。もうちょっとこう、自分の意見みたいなのを述べてくれや…。
まあ良く分からんのでここは同盟を拒否した。
そうこうしているうちに涿に軍団が到着した。もうめんどくさいからずっと参軍一任で戦闘する。
よし。今度は画面スクロールの仕方が分かったから、ちゃんと戦闘の経緯を見られる。相変わらずどの部隊がどいつだか良く分からないけど、少なくとも戦っているシーンは見られる。
よし、劉備倒した。
明らかに向こうの兵力よりこっちのが上回っていたから、これは当然の結果。
戦闘が終わってしばらくすると、敵の君主が首都に連れてこられる。そこで斬首か放逐を決められる。雑誌を見ると「君主は必ず斬首しろ」と書いてあったからする。なんでだかは良く分かっていない。
ゲームを進めていると、たまーに仕官を願い出てくる時がある。これで武将が増える。
しかし劉備の勢力を倒したんだから、そこの武将は手に入ったりしないのかな…。関羽とか張飛とかいたと思うんだけど…。何か方法があるのかなと思って色々やったけど分からない。相変わらず首都以外の都市を開く方法は分からないし、首都の参謀府とか外交府とか色々見たけど他国の武将をスカウトする方法が分からない。そもそもどこの省庁に帰属する仕事なんだろこれ。
おっ。7月になったら徴兵が行われた。「これどうやって兵士増やすんだろう…」と思って悩んでいたが、勝手に増えた。どうも1月と7月に増えるらしい。
多分、こういう部分に軍部とか参謀府とかにいる武将の能力が関わってくるんだろうなあ…とは思うけど良く分からない。
さて…。
相変わらず派遣済みの軍団を動かす方法が分からない。普通に考えると軍団そのものを動かすコマンドは軍団にあるはず…。しかし軍団をクリックしても情報っぽいものしか出ない。命令がない。
マジで困る。首都からなら出発させられるので、もしかしたら毎回遷都してそこから出し直せって事かもしれない。でもそんな訳ないよねえ。こんだけ都市の数があるんだもの。維持するためにはそれなりの数の軍団が必要で、それを1回動かすたびにそこに遷都するとかそんなゲームになっているはずがない…。
もうこのまま分からなければゲームやめようかな…と諦めたんだけどあったよ! ついに発見! 軍団を動かす方法を見つけた!!
上のスクショは南皮の全体図だが、この下側に軍部がある。ここをクリックすると「軍部」の画面が開く。しかしよーく見ると、その中に旗を持った馬が何頭かいる。ここをクリックすると「早馬」を走らせる事ができる。これで首都から離れた軍団に命令を出すのだ。
いやー、これは気付かない。まず馬をクリック可能な範囲が小さい。このエリア全体は軍部なので、馬からちょっとでも離れた位置をクリックすると軍部になる。だから普通の人は「このエリア一帯は軍部なんだな」と判断すると思う。この小さい馬がクリック可能だなんてなかなか気付かない。
それからね、他の内政府だとか参謀府だとか、首都の中でクリック可能な施設は右クリックにショートカットメニューがあるのよ。早馬だけない。他にもこういう「都市クリックのみで起動する施設」がないかどうか隅々まで調べたけど、なさそう。つまり早馬だけショートカットがない。これは分からんよ…。
まあ早馬だけ別扱いな理由は分からなくもない。早馬は実際に移動するとそこからいなくなるので、段々数が減っていく。戻って来るまではその早馬は出せない。早馬の数=同時に伝達可能な指令の数になる。他の内政府だの参謀府はなくなったりしないので、早馬は扱いが別なのだろう。
しかしそれはそれとして、存在を知らせるためにもメニュー内にあっても良くない? 馬が足りなかったらグレーにするとかなんとかすればいい訳で。そのへん考慮が足りてない。
まあとりあえず臨淄に駐屯している荀彧軍団に、沛攻めを指示した。
到着したので本陣を設置し、戦闘を開始したら「本日分の食料の到着が遅れております」と言われた。
んんん…? これはどうすればいいんだ…。そもそも食料がいくつあるとかも分かってないんだが…。分かってないというか多分見られない。食料総監とかそういうポジションの働きっぷり次第なんだと思う。だからちゃんと人を割り当てておいたのに遅れた。何が悪いのか…。
そして次々と部隊が全滅!
ううむ…。戦力足りなかったかもしれない…。臨淄を攻めた後ずっと待機させていたので、兵力補充できてないしなあ。毎回首都に戻して再編成するべきなのかしれない。
このまま前線部隊が崩壊したので、荀彧軍には退却をさせた。なお張郃達は戻ってこなかった。死んだか、そのまま捕虜にされたか…。
退却した部隊は首都まで戻ってくるらしい。そこで兵士を補充した上で、「野戦訓練」というのを始める。今度は負ける訳にはいかない。
訓練をすると適正値というのが上がっていく。ただ疲労も溜まるので、時々休息を選んで回復させる。多分2日くらい放置すれば疲労は抜けると思う。
ただ訓練するのは野戦でいいのだろうか…。城攻めも野戦に入るのかな? でも他が山岳戦と水上戦なので、上げるとしたらこの野戦しかないんだよなあ…。
よし、今度は万全だ。もう一回沛を攻める。
勝ったあああ!!
やはり訓練をしといた方が強いらしい。それよりも兵士を補充したのが大きかったかもしれないけど。
まあ一応、大体は分かったので攻略はこれくらいにしとくか。
うーん…。なんかこう、地味だな…。地味というか、楽しさが伝わってこない。
色々な官職に人を割り当て、自動的に内政や外交をさせるというのは為政者の雰囲気が味わえて良いような気がする。やりたい事は分かる。ただ「その結果何が起きるか」がさっぱり分からなくて、ゲームとしての面白さが味わえない。
例えば信長の野望だの三國志だの他のSLGで言えば、開墾をすると国の石高が増える。そして秋に収穫できる米の量が増え、その結果金銭収入が上がったりより多くの兵士を養えるようになる。だから戦力が上がる。だから戦闘に勝てるようになる。という風に、プレイヤーが行った事のフィードバックが複数のステップに渡って行われるので、自分が上手くやっているのか、何かが足りないのかが分かるようになっている。
それに対してこの昇龍三國志はフィードバックが少ない。そこのステップをかなりすっ飛ばしているし、内部的にパラメータ変化があったとしても見えないから分からない。大司農という官職に人を割り当てた場合と割り当てない場合で何が違うんだろうか。そこに荀彧を配置した場合と董昭を配置した場合は違いがあるのか。そういう事が全く分からない。最終的には何かの違いに結びつくんだろうけど。
これちょこちょこアートディンクのゲームについても批判してるけどね。例えば先日取り上げた「天下御免」とかさ。その時何を選んだかで結果が変わっているんだろうけど、あまりにも目に見えなさすぎて手応えがない。そういう因果関係がおぼろげなゲームだと、結果として何かが起きたとしても、「説明書や攻略サイトにこうするといいと書いてあったから、多分あれが良かったんだろうなあ…」とかそういう推測ベースのふんわりとした印象になってしまう。
いやリアリティを求めた時に、「そんななんでもかんでも数値化して見えるのはおかしい」って考え方もあるかもしれない。しかしこれはゲームだからね。パワーアップアイテムを取ったらショットが太くなる。新しい武器を装備したらダメージが増える。アクセルを踏んだら加速する。そういうプレイヤーの操作とそのフィードバックがあって初めて「手応え」を感じる訳じゃない。モニタの向こうの仮想世界なんだし。あんまりにも手応えがなくふわふわとしたゲームだと、やってても楽しいのかどうか分からなくなる。
まあこのゲームは龍[RON]というブランドの初タイトルでもあるので、作り慣れてなさがあるのかもしれない。この後も龍[RON]のゲームはいくつか取り上げる予定なので、そのあたりがどう変化していくかは見届けたい。
(終わり)
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Comments
>天舞は敵がまともに攻めてこない、バグがひどい等の問題が多く、残念だったので、昇龍は敵がわりと攻めてくる、バグがないだけでも結構満足しましたね(ハードル、低ッ!)。
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まあウルフチームのゲームはバグ多かったですよね。バグなのか仕様通りなのか良く分からない挙動も結構ありましたし。
>総じて、説明書を読みこみ、細かいところはやってくうちに慣れていけ的な、今の時代にまったく合ってない作品ではありますし、試みはわかるがゲームとして面白いのか?とかフィードバックが少ないというのは僕も考えてしまったところです。
そうなんですよねー。システムが分かってくればその一歩先の楽しみ方も分かるかもしれませんが、そのシステム理解の結構時間がかかるタイプのゲームなんですよね。ヒントが少なくて…。
>人口の増加は城内の建物のグラでも示されるといった感じです。
あ、そうなんですね!
じゃあ国のパラメータは見れなくても、都市内の建物の数とかを数えていれば何となくは分かる…って感じなんですね。それは知りませんでした。
しかし確かにそれはそれで分かりづらいですね…w
なんでも数値で簡単に表現したくない…という気持ちがあったんでしょうけど、もう少しプレイヤーに分かる情報を多くしても良かったんじゃないかな、という気がします。
プレイヤーが内政や戦場での采配、外交すべてのシーンで指示を与えることができるというゲームデザインは好きじゃないので(プレイヤーは何者なんだ?神か?)、君主の最大の仕事は人事であるということを表現する任官制は好みなのです。
金・兵糧の物資輸送なんかをしなくていいのも好みです。兵士は安全地帯から首都に移動させる必要がありますが(軍は首都からしか出陣できないので)。早馬システム(戦場での指示も早馬を使う)も作戦の伝達の時間差を表現していて悪くないと思います。
総じて、説明書を読みこみ、細かいところはやってくうちに慣れていけ的な、今の時代にまったく合ってない作品ではありますし、試みはわかるがゲームとして面白いのか?とかフィードバックが少ないというのは僕も考えてしまったところです。
ちなみに、食糧が届かないのは丞相・大司農・食料総監の能力が足りてない、人口の増加は城内の建物のグラでも示されるといった感じです。当時のSLGは数値の羅列でない、別な表現が模索されてましたが、余計わかりにくいよ!ということもありましたね。
プレイしやすさが何より求められる現代においては、コーエーも三國志VIのようなマニアックさは極力避けるので、「これがリアルなんだ!ゲーム?いや、これはゲームじゃないホントのことさ~♪」みたいな無駄なアツさがあった時代が懐かしくもなります。