| 大江戸ルネッサンス | |
| メーカー | ホクショー (NEO・GETEN) |
| 発売日 | 1995/04 |
| ジャンル | 都市経営SLG |
| 発売機種 | PC-98 SS |
| プレイVer | PC-9801版 |
江戸時代中期、第10代将軍徳川家治の下で老中となった田沼意次となって、幕府の財政を改善するという経営シミュレーション。
こういうちょっとへんてこなゲームは、アートディンクの得意分野な訳よ。実際先日紹介した「天下御免」なんかは実際元禄時代の商人にスポットライトを当てたゲームになっていたし。しかしこの大江戸ルネッサンスはホクショーのゲームなんだよね。なんか凄いよね。ホクショーゲームの進化はこのblogではずっと追いかけているけど、戦国時代とか三国時代とかのバリバリ戦争ゲームではなく、こういうちょっと遊び心入ったゲームを出す余裕も出てきた訳だ。このへん、なんというかメーカーとしての風格が出てきたという感じがする。本当に「素人が作りました」という感じが出ていた初代GE・TENから見ていた身としては、「大きくなったな…」と目頭に熱いものがこみ上げてくる。
では早速、熱いものをこみ上げながらプレイしてみます。
まずは導入部。
初代将軍徳川家康が幕府を開いた時には、蔵に600万両ものお金があったそうだ。しかしその後失政やら浪費やら何やらがあって、現在ではたったの1万両しかない。
そこで新しく老中に就任した田沼意次を操作して、幕府の資産を600万両にするのがゲームの目的となる。
老中に就任した田沼意次に、ゲーム内の登場人物が次々と挨拶する。
まずは幕府の要人である勘定奉行/大目付/町奉行。そして大商人である大國屋/紀州屋/越前屋。そして市中の人物としてこの平賀源内がいる。平賀源内はゲーム内でも最重要人物だ。一番お世話になる。
後はかつて田沼意次の世話になったというねずみの忠吉、そして奥さんであるおかよが紹介される。
ゲームスタート。
整然とした江戸の町が表示される。画面右に全体図がある。案外広くない。まあ色々建物があったり人々が歩いてたりするけど、シムシティのように自分で区画を作って成長させるとかそういうゲームではないので、マップの広さはそんなに関係ない。
それはともかく、このゲームはリアルタイム制となっている。まあちょっと慣れたら多分最高速でガンガン進める感じになると思うけど、最初はそんな事分からなかったので最低速に絞る。私のいつものパターン。
天明元年1月1日にゲームスタートするんだけど、いきなり1月5日には火災が発生した。「火事と喧嘩は江戸の華」とは言うけど、マジで火事は多い。すんげえ多い。ほんと毎日起きてるんじゃないかと思うくらい火事が起きる。
まあそれに対してプレイヤーとしては、町奉行に掛け合って火消しを何人用意するか変更できたりする。ただ火消しというのは火事が起きた後の対処の話なので、そもそも火事が起きないように都市に耐火性を持たせないといけない。それが意次の重要な役割だ。
なお火事だけじゃなく地震もガンガン起きる。まあこっちは…防ぐ事はできない。仕方ないね。令和の現在になっても地震を防止するテクノロジーとか無いから…。
あとは勘定奉行の所に行って、年貢率を少し下げる。年貢率を下げるというのは幕府の収入を下げるという事になってしまうが、ここは江戸の人口を増やすためにグッと我慢する。
ちなみに最初15%まで下げようとしたら勘定奉行が「もうついていけません!!」などと発狂した。仕方ないので段階的に数値を変更し、最終的には勘定奉行も納得する最低の数字である20%に設定した。
蔵を覗いてみる。そこには「イワシ」「キツツキ」「象」「方位磁石」「ロウソク」などがある。なんだこの雑多な蔵は…。どういう基準で集めたんだこれ…。
で、これらのアイテムには、「研究開発する」「普及させる」「見世物小屋に置く」「売る」などの用途がある。
この見世物小屋が重要だ。珍しい物を置く事で客を呼び集める。この見世物小屋は幕府が経営しているらしく、重要な収入源になる。マジで重要。本当に重要。むしろ幕府のメイン商売。だから少し税収を下げて人口を増やし、その増えた人を見世物小屋に集める事で減った収入を補うというのが基本戦略になる。
「えっ、江戸幕府ってこういうものなの…?」ってちょっと思うけど、このゲームにおいてはそうなっている。
そして平賀源内の家に行く。
平賀源内には「長崎に行く」「博覧会を開く」「鉱山に行く」という3つの行動をさせられる。あと蔵のアイテムメニューから「研究開発する」「普及させる」というのを選ぶ事もできる。
で、基本的にはなるべく長崎に行かせたい。往復時間とお金はかかるけど、長崎には江戸にはない珍しい物が売られている。それを買ってきて研究したり、見世物小屋に置いたりするのだ。
プレイ中好きな場所を見てていいんだけど、私は大体見世物小屋周辺にカメラを固定していた。マップ右側の紅白の幕で囲まれているのがそれ。ここにどれだけ行列ができているかで、今の展示物が人気なのかどうかが分かる。
多分大体の人がこの見世物小屋を見ながらプレイしてたんじゃないかな…。
ちなみに見世物小屋の西側では、今打ち壊しが起きている。暴徒が襲ってきて家を破壊している。
画面右側で点滅する打ち壊しのアイコンがなんか小銃持った兵士のように見えるし、効果音もまるで機関銃撃ってるように聞こえるので、「これ戦争始まった!?」とか思ったけど全然違った。
この打ち壊しは、貧乏な農民が腹いせに裕福そうな家をぶち壊すというイベントで、実際江戸時代には頻繁に起きていたらしい。一種のお祭りなんだろうね。やったれやったれ、みたいな。
私はなんでこの打ち壊しが起きているのか、プレイ中良く分かっていなかった。後から調べると、農民の数が武家・商家より多いと発生しやすいらしい。なるほどね。そういう事か。私は初手で年貢率を下げたので、農民が増えやすい状況にあった訳だ。
この打ち壊しがある事を考えると、年貢率下げて農民増やすのも考えものかもしれんな…。
画面下のアイコンから色々データを見てみる。一応出納帳なんかも見てみる。まだ1か月しかプレイしていないから良く分からないけど、とりあえず最初の1か月は黒字で切り抜ける事ができたようだ。やっぱり見世物小屋の収入が大きい。幕府は見世物で食っている。
ちょっとずつゲームの仕組みが分かってきた。
そうすると時間の進みがやや遅いかなって気持ちになったので、少し上げる。速度は5段階あって、この時は一番下の最低速から2段階上げて「普通」の段階にした。
源内が長崎に着くと、何を買えばいいか手紙で相談してくる。何を売っているかはその時によって全然違う。この時はパイナップルだった。パイナップルかあ…。うーん…。買ってもなあ…。でも見世物小屋に置いたら珍しがるかもしれない。長崎まで行って手ぶらで返すのもあれだから、買ってこさせる事に。
なお、ごくまれにだが長崎からの帰路で購入品を奪われる事もある。気になるならここでセーブしといた方がいい。
源内が戻ってきたので、パイナップルを見世物小屋に並べてみる。
んん…。なんか行列ができてる…。つまりこれは人気なのか…? 直前に置いていたのが象なので、さすがに象に比べるとパイナップルは地味だろ…と思って期待していなかったのだが…。
長崎から戻ってきたので、源内に方位磁石の研究開発をさせる。
研究開発は、お金と時間を使ってアイテムを上位の物にアップグレードさせる。ただアップグレード先があるかどうかはアイテムによって決まっている。特にアップグレード先が無いアイテムもある。それは何度もプレイしてみないと分からない。
見世物小屋によって財政基盤が安定してきたので、勘定奉行に掛け合って商人地への援助金を増やす。武士/商人/町人のそれぞれに対して毎月どれくらいの援助をするか決められる。援助が多いほど人が増えやすくなる。人が増えると税収も上がるし、見世物小屋の客も増える。
現在方位磁石の研究を源内にやらせているが、追加の研究資金をせびってきた。まあ断る理由もないので出してやる。
平賀源内は見積もりがいつも少ない。研究開発の時に「これくらい必要です」と言うのはたいてい全然足りない。そして資金が尽きるたびに田沼意次を探してまたちょっとせびる。そのせびった資金も足りないので、これを数回繰り返す。
これは時間の無駄なので、最初にガバッと渡してしまうと楽になる。予算が余るとその分は源内が「ご祝儀」と言ってもらってしまうが、まあそれくらいは別にいいやって感じで。
そこまで何度も研究資金をせびってきたのにも関わらず、失敗した。
恐らくこれは、そのアイテムにアップグレード品が無い事を示していると思われる。この場合方位磁石だが、それの上位版がゲーム内に存在しないという事だ。存在する場合は作れる。存在するのに平賀源内が研究開発に失敗するという事はない…と思う。
いや分からない。もしかしたらアップグレード版が存在するのに研究開発が失敗する事があるのかもしれない。ただどのみち、一度研究開発したものに関しては、それが成功だろうと失敗だろうと源内は「一度研究開発したものです」と言って断る。だからアップグレード版があるのに研究開発に失敗した場合は、新規ゲームでやり直すまで作れない事になる。さすがにそんな鬼畜な仕様になっているとは思えないので、多分平賀源内が無いと言ったら無い。
パイナップルは本当に市井の人にウケてるのか…と懐疑的に思っていたが、飲み屋の女将さんと話したら「私びっくりしちゃったぁ!」などと言っている。意外に江戸の人にはパイナップルがウケるものなのかもしれない。
江戸っ子の気持ちは良く分からない…。
方位磁石の研究開発が失敗した後、平賀源内にはロウソクの普及をやらせていた。普及は失敗という概念がなく、1か月くらいすると源内が江戸内に普及させる。
しかしその結果火事が起こった…。
まず、何かを普及させると江戸の技術レベルが上がる事がある。具体的には耐火/自給/建築/医療のどれかが上がる。例えばレンガを普及させると耐火技術が上がり、鉄骨を普及させると建築技術が上がる。それによって災害や疫病などマイナスの影響を抑える事ができる。
しかし、その4種類の技術に入らないものは普及させても意味がない。例えばロウソクなんかは、普及させたら「うーん、夜中に本を読めるようになって学力が上がるかもしれない」とか思うじゃないですか。シヴィライゼーションの技術ツリーとかそういうのを見ているとそう考えてしまう。しかしこの大江戸ルネッサンスでは、耐火/自給/建築/医療のどれかに結びつかない物は普及させても意味がない。学力なんて概念はないから、夜中に本が読めても仕方ない。
意味がないどころか、ロウソクは火災の原因になるという意味合いで普及させると損をする。実際普及時に1回火災が起きる。これがこの1回だけのペナルティなのか、それとも恒久的に火災発生率が上がっているかは良く分からない。理論的には後者だけど、だとしたら初見殺しゲー過ぎるよね。
私はこの仕組みを良く知らなくて、とにかくなんでもかんでも普及させていた。そもそもさ、何を普及させるとどの技術が上がるか良く分からないからさ。ある意味仕方ないんだけどね。
そのようなマイナス要素を持つアイテムを普及させた場合、商人からお礼として賄賂をもらう。家が燃えれば建て直す訳だから材木屋や大工は儲かる。だから老中が意図的に火災を起こしたとすれば、商人はお礼をしにくる訳だ。
いや違うんだよ…。知らなかったんだ…ロウソクがマイナス効果しかないなんて…。と心の中で思ったけど、仕方ないね。田沼意次と言えば賄賂だからね。こういうゲームなんだよ。
平賀源内には、方位磁石の普及をさせていた。その結果、江戸の建築技術が1つ上がった。こういうのは正しく普及させる意味合いがあるアイテムだ。
建築技術が上がると何が良くなるのかいまいち分かっていないけど、家を建てるのが早くなったり、地震に強くなったりするのだろう。
(続く)
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Comments
このゲーム、なかなかすごい視点で作られたものですね!賄賂が公然として存在するのはなかなかないのでは。幕府というよりは私腹をこやすため江戸の町を牛耳るというようにみえる点が今でも新しいように思います。(^-^)
この後の展開も楽しみです。
>ちょっと思い出したので、先日遊んだアプリを紹介します。
>「ハイパー江戸博」
おお、これはマニアックなアプリを…。バーチャル江戸ですね。
元々となる江戸東京博物館を知らなかったのでググってみましたが、2年前くらいから建て替え工事のために休館してるみたいですね。
>ところでメーカーの成長を見るにはタグにメーカーが入っているといいと思うのですが、今からだと大変ですね。
いやこれはもう常々思っていて…。
最初「光栄日記」だった頃は「どうせ信長とか三國志とかシリーズばかりだからいいか」と思っていたのですが、歴ゲー日記になってからもうタグが意味をなしてなくて…。もう今のタグは全部削除してメーカータグに置き換えた方がいいかなあと考えています。
近い内にやります。
>賄賂が公然として存在するのはなかなかないのでは。
そうなんですよねw
もうそれをやりたかったから主人公が田沼意次だったのでは…と思います。
一応賄賂を断れる場面もあるのですが、無理矢理押し付けられたり、差出人不明で家にお金だけ置いていかれたり、向こうもあの手この手で渡してくるんですよね…w
でも、ゲーム名のリストも欲しいんですよね(わがまま)。度忘れがひどくなってきていて、ゲーム名覚えてないと検索もできませんし。
2099年日付なんかで固定化した枠を作成して、そこに索引としてそれぞれの初日にリンクしたゲーム名一覧を乗せて、ゲームが増えるたびに名前を追加するようなことはどうでしょうか(わがまま)。
もちろん聞き流していただいてもOKです。
>そこに索引としてそれぞれの初日にリンクしたゲーム名一覧を乗せて、ゲームが増えるたびに名前を追加するようなことはどうでしょう
あれ…。これは右側にある「インデックス」が対応してますね。
https://saitamat.blog.fc2.com/blog-entry-212.html
これです。毎回手で更新しています。
でもこれ、スマホ版だと探せないですね…。ちょっとスマホ版でもインデックスが見やすい位置に来るように検討してみます。
「ハイパー江戸博」
https://hyper.edohaku.jp/
確かに見世物小屋でゾウやラクダを見せてました。北斎や源内も出てきます。iPadくらいがいいと思います。
ところでメーカーの成長を見るにはタグにメーカーが入っているといいと思うのですが、今からだと大変ですね。ご無理は言いません。