【会社つくり日記#2】穴書の拠点は、神戸・大安亭市場に決定!
会社をつくるには、住所が要る。
自宅の住所で登記申請することもできるんだけど、そうすると法務局のウェブサイトなどに住所が公開されてしまう。
小規模な会社の場合は、シェアオフィスや私書箱を借りて、そこの住所で登記することが多いみたいだけど、穴書は言うても出版社なので、在庫を保管できるキャパシティと宅配業者を招き入れられるような自由度がないといけない。
そういう諸々の事情もあるし、何より、みんなで一緒に作業したほうが楽しそうなので、普通に自分たち専用の事務所を借りることにした。
登記とは
法務局に申請して、会社の戸籍みたいなものを登録すること。これを済ませないと会社が作れない。
自宅の引っ越し
それまでは大阪市阿倍野区で商店街の研究をしていたんだけど、2年間フィールドワークを続けてみてひと段落ついた感じもあり、そろそろ引っ越しても良いと思っていたので、まずは穴書の主要メンバーが住んでいるエリアの近くに引っ越して、その辺で事務所物件を探すことに。
まずは自宅用の物件。希望としては、家賃6万円以下の一軒家。
商店街が近くて、雰囲気の明るい通りが良い。
今回は、かなりエリアを絞り込んで探していたので、ちょうど良い家がなかなか見つからなかったけど、数か月粘ってたらSUUMOで家賃3万円台の平屋が出てきた。即、内見を申し込む。
床面積が前の家の半分くらいで、ちょっと手狭にはなるものの、本やデスクなどの仕事道具を事務所に持って行くなら問題ない。
外装は割と綺麗。内装は壁や天井にタバコがしみついてて、それなりに匂いもあったけど、かなり自由に改装しても良いDIY可物件だったので、壁紙剥がして何かしら左官塗れば良いやろうと思って、申し込んでみることにした。
審査は割とすんなり通って、7月1日から家を借りた。
友人のハマ氏に手伝ってもらいながら半月ほどかけて改装。壁を剥がしてシーラー塗って、漆喰を塗りたくったら、一気に雰囲気が明るくなった。
7月23日に、くらしのマーケットの業者にお願いして無事に引っ越しが完了した。引っ越し代は30,700円だった。
実際に引っ越してみて思ったけど、神戸(春日野道周辺)は海も山も川もあって、車もスーパーも要らないくらい商店街が充実してる。野菜はうまいし、温泉もあるし、夜は静かで、空気も悪くない。かなり身体に優しい街かもしれない。
あと、家賃が3万円台なのも、まわりまわって身体に優しいと思う。
東京だったら家賃8万円くらい払って独り暮らししてる人が多いけど、それより年間50~60万円くらい安いわけなので、年に30~50日くらい休みを増やしても良いということになる。自分の場合、そんなに休み増やしたら逆に遊びすぎて身体壊しそうだけど。
事務所を決める
引っ越してから1か月ほど経って、生活も完全に落ち着いたので、事務所用の物件を探し始める。
事務所に求める要件は案外少なくて、そこそこの広さがあれば良い。物の出し入れが多いかもしれないので、できれば一階という感じ。
立地は、通いやすければどこでも良いけど、街の雰囲気が明るいほうがありがたい。
以前、商店街研究をしていたときに教えてもらった「大安亭市場(おおやすていいちば)」というアーケード商店街がすごい気に入っていたので、その周辺で借りたい。
大安亭市場は、正確には商店街ではなく市場なので、飲み屋や定食屋みたいなものはほとんどなくて、とにかく野菜や精肉や加工食品の店が多い。
わざわざ遠くから遊びに来るような人はそんなにいないと思うけど、近隣住民がかなりたくさん歩いていて、活気のようなものが感じられる。
地元で最大手の不動産屋さんに問い合わせて、周辺の物件をいくつか内見。最終的に大安亭市場のど真ん中にある物件に決めた。
日本のアーケード商店街でよく見られるような2階建ての商店兼住居みたいなやつ。1階も2階も使えて、家賃5.5万円。想定より安いし広い。
その代わり、割と大規模な改装が必要だ。
我々としてはめちゃくちゃ良い条件なんだけど「本来は食料品店で埋め尽くされるべき市場の1マスを事務所で埋めてしまう」ということが市場にとってどうなのか、という懸念があったので、借りる前に市場の理事長に直接聞いてみた。
理事長は、90年近く続いている鶏肉屋さんの3代目。音楽好きのモヒカンだ。
諸々の懸念点を伝えてみたら「物件はあいてるわけだし、文句はない」という、渋めの答えが返ってきた。何となく、向いてる方向は近い気がして、良いと思った。
まあ、長い目で見れば自分たちなりに、役に立てることはたくさんあるんじゃないかとも思うし、とりあえず申し込んでみることにした。
事務所を借りるための手順
今回は「会社を登記するため」に事務所を借りるわけなんだけど、本当は事務所を借りるためにも、会社の登記書類が要る。
つまり、事務所がないと会社が作れなくて、会社が作り終わってないと事務所が借りられない。みたいな感じになっている。
鶏が先か、卵が先か…みたいなやつ。
この入口がない登記の迷宮を攻略するにはいくつか方法があるんだけど、今回は不動産屋さんに「登記の準備中である」ということを説明して、ヤマの個人名義で事務所を借りた。
登記が終わり次第、法人名義で借り直す。
去年は遊びと取材と遊びと執筆と遊びと遊びでほとんど収入がなかったから家賃保証会社の審査を通過できるか不安だったけど、自宅も事務所もどういうわけか、すんなりいけた。たぶん、家賃が安いからだと思う。
そんなわけで、自宅も事務所も問題なく借りることができた。
家賃は合計9万くらいで、自転車で行き来できる距離。想定よりも安い価格に収まったし、両方とも一軒家で改装も自由。
今後の活動が制限されていない感じがして、とてもうれしい。
実際に物件を借りてみると「ここからやっていくんや…」という気持ちになった。
それは、成り上がってもっとでっかい事務所借りたるでみたいな意味じゃなくて、かといって、この地域をもっと盛り上げたるでみたいな感じでもない。
この時点できちんと説明することはできないんだけど、何というか、自宅で仕事していた頃よりも、自分の活動と社会との連動が強くなっていくと思っていて、それを意識しているという感じ。
5年くらい前から、自分のモチベーションの源泉が少しずつ変わってきた気がしている。自己顕示欲やお金の割合が益々減って、わかりやすく言えば友だちのためだったり、こういう日記みたいなものを読んでくれてるみんなとか、そういう身近な人たちのほうばかり見ている気がして、自分でもちょっと気味が悪い。
でも、これからはチームでやっていくわけで、自分が活動することで発生するエネルギーが穴書のメンバーや関係者、そして近隣の地域の人々にまで、今まで以上に地続きに影響していくことになる。そうなると、また社会全体へと自然に目が向いていくんじゃないかと思っている。
すごく普通のことなんだけど、出版活動を通して広い範囲の不特定多数に向かって作品を作ったり広めたりしていく上で、これは重要な感覚なんじゃないかと思った。
また抽象的な話になってしまった。
まあ今日のところはこんなもんで、次は会社の登記について書いてみようと思います。
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