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Vol.559「無知な勤勉は日本の存立危機」

(2025.12.9)

【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…先月官邸で行われた全国知事会の懇談会で、高市早苗は少子化対策に関して鳥取県の平井伸治知事に「東京を見習って地方もやるようにしなきゃね」と発言、平井知事はそれを聞いて「のけぞった」という。なぜなら、昨年度の東京都の合計特殊出生率は0.96で、都道府県別で全国最下位。それに対して鳥取県は1.43で全国第3位。「地方も東京を見習って」なんて、的外れもいいところだったのだ。そもそも東京で増えたのは「出生数」である。「出生数」と「出生率」は全く違う。高市は、国の最重要課題の一つでもある少子化問題について、基礎中の基礎も知らないのである。「戦艦」という言葉を平気で使うほど軍事に関する知識もないし、安保法制における「存立危機事態」や「集団的自衛権」の定義すら知らない。これほど無知な首相が、己の無知に無自覚なまま「働いて働いて働いて働いて働いて」大丈夫なのか!?
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…報道各社の11月世論調査によれば、高市内閣の支持率はいまだ高水準を維持している。一方、政党支持率を見ると、自民党は30%程度、連立を組む日本維新の会も5%程度。内閣支持率との乖離は大きく、高市内閣を支えているのは政党支持ではなく、無党派層の「高市早苗ファン層」だと考えるほうが理解しやすい。特に、若い世代の支持は突出している。読売新聞の調査では、18歳~39歳の支持率が80%。60歳以上の63%とは明らかに差が出ている。この「サナ活」ファンの深層心理には何があるのか?高市早苗という存在は、彼らのどんな欲求を吸い上げているのだろうか?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…どんなうどんが好き?社民党はなぜあんなに人気がないの?今年の新語・流行語大賞に選ばれた高市早苗本人が受賞しに来たことをどう思う?キングカズ(三浦知良)が58歳になっても現役を続けていることをどう思う?最近、見ているドラマは?昔はまったくネトウヨ感がなかった高市早苗がネトウヨになったのは、元々そういう資質があったから?最近、様々な方面で問題となっている生成AI、偽動画が拡散されたりしているけど、どう考える?新作『おぼっちゃまくん』のアイデアはどのように出しているの?…等々、よしりんの回答や如何に!?


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1. ゴーマニズム宣言・第588回「無知な勤勉は日本の存立危機」

 今年の新語・流行語大賞は高市早苗首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」だそうだ。
 確かにその言葉はニュースにはなったが、別に流行っちゃいないだろう? 露骨な政権への媚びのようで、何だか非常にイヤな感じである。

 その高市首相だが、先月官邸で行われた全国知事会の懇談会で、少子化対策に関して鳥取県の平井伸治知事に「東京を見習って地方もやるようにしなきゃね」と発言、平井知事はそれを聞いて「のけぞった」という。
 なぜなら、昨年度の東京都の合計特殊出生率は0.96で、都道府県別で全国最下位。それに対して鳥取県は1.43で全国第3位。「地方も東京を見習って」なんて、的外れもいいところだったのだ。
 なぜこんなバカな発言が出てきたかというと、この席で高市が小池百合子東京都知事と会談したかららしい。
 その際、小池は高市に「グッドニュースがある」と言い、東京都の出生数が10年ぶりに増えたと自慢していたのだ。
 東京都は「東京は少子化対策の成功例だ」と主張し、小池都政における、0〜18歳の子供1人当たり月額5000円を支給する制度や、無痛分娩の助成制度などの出産・子育て支援体制が功を奏したと宣伝しまくっており、ここでも小池は高市にそんな話をしたのだろう。
 だが、これが大嘘なのだ。

 そもそも東京で増えたのは「出生数」である。「出生数」と「出生率」は全く違う。
 東京都は一極集中で、地方からどんどん人が流入していて人口自体が増えている。女性がいっぱい引っ越してきたから、生まれる子供の「数」も増えたという、ただそれだけのことだ。しかも、それでも増えたのはようやく10年ぶりで、その数も数十人くらいだったという。
 それに対して「出生率」とは、「人口1000人あたり、1年間に何人の赤ちゃんが生まれたか」(普通出生率)、またはニュースでよく聞く「一人の女性が一生の間に産む子どもの数」(合計特殊出生率)を言う。
 そして先にも挙げたとおり、東京都の2024年度の合計特殊出生率は0.96、2023年度の0.99よりもさらに減らしている。
 一方の鳥取県は2023年度1.44、2024年度1.43と、こちらも減らしているが、東京都よりははるかに高い数値であり、下落幅もわずかである。

 東京都および小池知事は、「出生数」と「出生率」をわざと混同させるという詐欺そのものの手口で、何の効果も上がっていない都の少子化対策を「大成果」としてデマ宣伝をしている。
 そしてさらに問題なのは、高市が小池の詐欺に完全に騙され、疑いもせずに鵜呑みにして、それを聞いてすぐそのまま平井知事に対して、「東京は無償化など色んな施策を出しているから出生率増加ができたが、地方は財源がないから、どこでもできるような仕組みを考えなければいけないですよね」などと、あまりにも頓珍漢なお説教をしたということだ。
 高市早苗には、おそらく自分の頭でモノを考えるという能力がほとんど欠落しているのだろう。そして、ちょっと偉そうにモノ申す人がいたら、その人の言うことを全く疑わずに鵜呑みにしてしまうのだろう。
 それにしても、国政のトップの首相という立場にいる者が、国の重要問題である少子化について「出生数」と「出生率」の違いも知らないという事実には、驚き呆れる以外にない。

 そもそも、近代国家において少子化が進むのは必然なのである。
 社会が成熟すればするほど、個人の自由や権利・価値観が尊重されるようになり、出産や育児によって個人の自由などが制限されることを避けたがる意識が広がっていくものなのだ。
 それは、現在4億人の子供がいるインドでも例外ではない。インドにはまだ子だくさんの方がいいという意識も残っているが、政府が取り組んできた人口抑制策や、女性の教育水準の向上などによって出生率はじわじわと下がっており、特に農村部よりも都市部で少子化の傾向は顕著だという。
 そしてインド全体の今年の合計特殊出生率は1.9と、人口が減少に向かうとされる境界の数値である「2.1」をついに下回った。『おぼっちゃまくん』はまだインドで子供が多いうちに、絶好のタイミングで放送されたというわけである。
 先進国になると少子化になるというのは、自然現象のようなものなのだ。
 そこへ、子供を一人産んだら月額5000円支給しますと言われたところで、5000円もらえるなら子供を産もうなんて考える女性がいるわけがない。少子化対策としていくらお金をばら撒こうが、全く無意味なのである。

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くりんぐ

木蘭さんのトンデモ見聞録・第383回「フェミニズムの自死」拝読しました。 高市早苗支持率と自民党の支持率が連動してないのが救いですね。 憲政史上初の女性首相が、側室無しの一夫一妻で男系男子による継承に固執して、天皇陛下のお子さまへの皇位継承を妨害していることへの批判は当然です。…

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ポータルサイトがリニューアルされましたが先生のブログのここ一週間分というか、10日分のブログが組み込まれていないみたいですね。

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配信、ありがとうございます。 全くの非現実ですが、祈りや願いに頼る思いです。 簡単なことですが、人は行動や発言をして、その行動が自分に返ってきたり、相手に影響を与えたりします。 祈りや願いという行動も、何らかの力が働いて、影響を作るものかも… というわけで一日一回、一瞬でもい…

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かずず

ライジング559号ありがとうございました。 よしりん先生と泉美先生の分析は、日常生活にも役立っていて、高市首相を支持する人は、そういった感情なのだなーと納得できます。 高市総理になって、戦争に突き進んでおり、高い支持率の中、批判しない人が多く残念です。ゴー宣道場は、普段から良いもの…

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