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九大病院長、経費不正関与で辞任意向…出張延泊のため架空ミーティングの文書作らせ宿泊費を不正受給

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 九州大学病院(福岡市東区)の中村雅史病院長が、病院長を辞任する意向であることが、関係者への取材で分かった。学内の調査委員会が、経費の不正支出に関与したと認定したことを受け、本人が申し出たという。調査委は今後、他にも不正があるかどうかを調べる方針。九大は一連の経緯を近く公表する。

九州大病院長の中村雅史氏

 中村氏の専門は 肝胆膵かんたんすい 外科。1988年に九大医学部を卒業後、米ハーバード大や川崎医科大などを経て、2015年に九大教授となった。22年4月、病院長に就任。複数の医療系学会で理事や評議員を務めている。

 関係者などによると、今年2月、沖縄県で開かれた学会に参加した教員の出張経費に関し、延泊分が私用のため不支給となった。教員から相談を受けた中村氏は、架空の「ミーティング及び情報交換会」の開催を呼びかける虚偽の文書を事務方に作らせた。

 教員はこの文書を添付して経費を請求し、不支給となっていた宿泊費などを大学側に支払わせた。この申請により、1万数千円が不正に支出されたという。

 今年6月頃、不正を疑う情報が大学側に寄せられ、九大は大学幹部らでつくる調査委員会を設置。聞き取りなどを行った結果、裏付けがとれた内容を不正と認定し、中村氏に伝えたところ、病院長を辞任する意向を示したという。今月、中村氏は自宅待機となっていた。九大は、他の不正の有無に加え、公的研究費が適正に使われていたかについても調査を継続するという。

病院長の辞任意向が明らかになった九大病院。西日本における高度医療の中核拠点になっている(24日夜、福岡市東区で)

 九大は読売新聞の取材に対し、「コメントできない」としている。

 九大病院は、1867年に設立された福岡藩の医学校「 賛生さんせい 館」にルーツを持つ。西日本における高度医療の中核拠点で、集中治療室などを備える「特定機能病院」や、質の高いがん医療を行う「がん診療連携拠点病院」などの承認・指定を受けている。

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