チケットの不正転売に対する取締りが強化されている中で、12月15日、演劇専用劇場・博多座は「該当出品の投稿者を特定する目的で、弁護士を通じ、発信者情報開示請求の手続きを実施いたしました」と発表しました。
SNSでは悪質な転売屋の撲滅に繋がる試みとして、博多座の取り組みを評価する声が続出している様子。そこで今回は、博多座の報告の内容や、現在に至るまでの取り組みの一部などを紹介します。
博多座、チケット高額転売者に対する開示請求の実施を報告
福岡県福岡市博多区にある博多座は、1999年に誕生した九州最大級の演劇専用劇場。
客席は3層構造で、最大客席数は圧巻の約1,500席。歌舞伎やミュージカル、宝塚歌劇など、さまざまなジャンルの作品が上演されており、九州だけでなく全国に住む数多くの人々を楽しませています。
今年11月には、2023年の初演時に大好評を博したミュージカル『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』を上演。たくさんの観客に興奮と感動を届けました。2026年1月には、東宝版初演から25周年を迎える大ヒットミュージカル『エリザベート』の上演が予定されています。
福岡市地下鉄「中洲川端駅」直結とアクセスも良好。設備も充実している上に、さまざまな演目が上演される博多座は、演劇ファンの間でも高く評価されています。しかしながら、以前より公演チケットの高額転売が問題視されていました。中には、定価を大きく上回る価格で出品されていた事例も。
そのような状況を受けて、博多座は12月15日、公式サイトに「チケット高額転売行為に対する博多座の取り組みについて」を公開。公演チケットの高額転売者に対し、「該当出品の投稿者を特定する目的で、弁護士を通じ、発信者情報開示請求の手続きを実施いたしました」と報告しました。さらに、「開示された情報に基づき、当劇場の利用規約に反する行為が確認された場合には、必要かつ適切な措置を講じてまいります」と説明しています。
また、不正転売の防止および安全な公演運営のため、今後は入場時に購入者本人であるか確認する場合があるとのこと。そのため、来場する際は本人確認書類(身分証明書)を携帯するよう求めています。
なお、転売によって取得された公演チケットであることが判明したら、「ご入場をお断りする場合がございます」と説明しています。トラブルに巻き込まれることを防ぐためにも、正規販売以外で購入することはやめましょう。
以前から、不正転売の禁止を呼び掛けていた
そもそも博多座は2019年6月に施行されたチケット不正転売禁止法の施行に伴い、主催者の同意なく有償で公演チケットを譲渡する行為を禁止する声明を発表していました。
不正転売の疑惑がある場合、「ご本人確認や購入経路をお伺いすることがございます」と説明。また、そのようなチケットや正規販売店以外で購入されたものは無効となり、予告なく入場を断る可能性を示唆しています。
さらに、「チケット高額転売行為該当出品者を特定する目的で、弁護士を通じ、発信者情報開示請求の手続きを実施しております」と説明しています。
博多座の取り組みを評価する声が続出
今回の博多座の報告を受け、SNSでは同社の取り組みを称賛する声が続出。これを一つのきっかけとして、不正転売がなくなることを望むコメントも多数ありました。
- 悪質な転売者に対する厳格な対応、素晴らしいです!
- 博多座さん、本当にありがとう…!
- どんどんやっちゃってください!
- これで、高額転売がなくなれば良いのだけれど…。
- 一刻も早く、高額転売がなくなりますように。
そもそも、今回の件に限らず博多座は不正転売防止のためさまざまな取り組みをしていたようです。SNSでは、過去の対応を再評価する声も寄せられていました。
- 今回に限らず、博多座って不正転売にしっかり対処しているよね。
- 以前も、博多座は厳しく注意していたよね。
- 元々博多座のことが大好きだったけれど、改めて評価が上がりました…!
他にも、不正転売者はもちろん、転売された公演チケットを購入する側を批判する声も。また、博多座だけでなく他の事業者についても、不正転売に対して厳しい処分を求める声が寄せられていました。
- 博多座の行動をきっかけに、業界全体が良い方向に変わっていけば良いのだけれど。
- 博多座ができるなら、他のところもできるはず!
- 本当に、全劇場でやっていただきたい…!
不正転売されたチケットの購入はやめよう
今回の博多座の発表は、公演チケットの不正転売者だけでなく、それを購入している人々にも関係する事柄です。
公演チケットを不正転売する行為が厳禁であるのは当然のこと、公式の販売ルート以外から買うこともやめましょう。
参考:
チケットの不正転売防止について(博多座)
チケット高額転売行為に対する博多座の取り組みについて(博多座)
チケットの高額転売は禁止です!チケット不正転売禁止法(政府広報オンライン)
チケット不正転売禁止法(文化庁)
チケットの転売に関するトラブルにご注意!(独立行政法人国民生活センター)