がん再発の所見を見落とす「医療事故」で治療開始に遅れ 神奈川県立がんセンター
横浜市旭区にある神奈川県立がんセンターは、がん治療後の経過観察をしていた70代の男性の再発の所見を見落とし、治療の開始時期が遅れる「医療事故」があったとして、会見を開きました。 県立がんセンターによりますと、男性は2016年と2020年にそれぞれ別のがんの治療をして以来、6カ月ごとに経過観察のための検査を受けていたということです。 去年3月のCT検査でも「再発なし」として経過観察が続けられていましたが、ことし6月に体調の変化などがあったため、前年のCT画像を見直したところ、肺に小さな丸い影が見つかりました。 男性はその後、肺がんと診断され、現在センターで治療を受けています。 センターは、放射線診断医による「見落とし」を認めたうえで、治療の開始時期が遅れたことを男性や家族に謝罪したということです。 県立がんセンター 酒井リカ病院長「家族らは診断が1年以上遅れたことに、非常に精神的な不安を感じている。 心からおわびするとともに、病院として患者・家族に寄り添って全力をあげて治療を継続する」 センターは、再発防止に向け、AIの導入を含めた複数の医師によるチェック体制の強化などを行っていくとしています。