初の恒星間天体の発見
2017年、太陽系を急いで通り過ぎる初の恒星間天体が発見された。「オウムアムア」と名付けられたこの天体は、太陽系以外の恒星系からやってきたもので、奇妙な性質を持ち、その正体を巡って数多くの議論が巻き起こった(宇宙人でないことだけは確かだ)。その後、2019年には「2I/ボリゾフ」、2025年には「3I/ATLAS」という恒星間天体が発見されているが、この2つは明らかに彗星と見られている。(参考記事:「謎の天体オウムアムア、起源は破壊された星の破片か、研究」、「太陽系外から来たボリゾフ彗星、意外な事実が判明」)
2025年に運用を開始したベラ・C・ルービン天文台は、さらに多くの魅力的な空の旅人を発見するだろうと期待されている。(参考記事:「ベラ・C・ルービン天文台の“怪物望遠鏡”が挑む4つの大きな謎とは」)
ブラックホールの撮影
世界的な協力によって生まれた「イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT:事象の地平線望遠鏡)」が、2019年にブラックホールの撮影に初めて成功した。世界中の電波望遠鏡を同期し、地球規模の天文台を作ることによって、太陽系から5500万光年離れたM87銀河の中心にある超巨大ブラックホールの驚くべき画像が撮影された。(参考記事:「史上初めて撮影されたブラックホール、1年後の姿でわかったこと」)
探査機が太陽系最遠部に到達
2012年、NASAの宇宙探査機ボイジャー1号が太陽系を出て、前人未到の星間空間に入った。一方、太陽探査機のパーカー・ソーラー・プローブは、それまでのどの探査機よりも7倍も太陽に近い距離まで接近した。(参考記事:「探査機ボイジャー40年、隣の恒星に出会う日」、「探査機が太陽に接近、驚きの観測結果と深まる謎」)
ほかにも、NASAのニューホライズンズは2015年に冥王星をフライバイ(接近通過)した初の探査機となり、日本のはやぶさやNASAのオシリス・レックスは、小惑星のサンプルリターンを成功させている。
宇宙最古の姿
2021年12月25日、史上最強のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、フランス領ギアナから打ち上げられた。それは地球から約160万キロの軌道を周回し、宇宙の夜明けを観測し、新たな謎を発見した。さらに、はるかかなたにある太陽系外惑星の空を覗き、私たちの裏庭である太陽系の天体を新たな視点から観測し、目を見張るような宇宙の姿を見せてくれた。ハッブル宇宙望遠鏡の100倍強力なウェッブ宇宙望遠鏡は、宇宙一鋭い目を持ち、これからも多くの発見をもたらしてくれることだろう。
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