平和への序曲。サザンオールスターズ「CHRISTMAS TIME FOREVER」 | よねともが気ままに思うブログ

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本日から12月。街ではクリスマス一色になる頃です。当ブログでも今月はクリスマスソングを中心に紹介しようと思います。


本日はサザンオールスターズ「CHRISTMAS TIME FOREVER」(1992年リリース、アルバム『世に万葉の花が咲くなり』収録) です。




これまでサザンオールスターズは「クリスマス」と付いた曲名の曲は存在せず、クリスマスを題材とした曲も1980年の「シャ・ラ・ラ」のみでした。そんなサザンが初めて本格的に挑んだクリスマスソングがこの「CHRISTMAS TIME FOREVER」です。

この曲は所謂一般的な恋愛物を絡めたものではなく、ジョン・レノン & オノ・ヨーコ「Happy Christmas (War Is Over)」のような、平和への願い、反戦への祈りといった題材となっています。

見上げる夜空は悲しみあふれて はかない生命の涙できらめく


アメリカ軍からイラク軍への攻撃による惨状。「死のハイウェイ」と呼ばれた道路である。

前年の1991年はイラクのクウェート侵攻を切っ掛けとした、アメリカを中心とした多国籍軍とイラクによる「湾岸戦争」が勃発した年でした。主にアメリカ軍を中心として空爆による攻撃も多く、地上戦を含めてイラクでは罪のないイラク市民が3664人亡くなったといわれています。

前述の歌詞は空を見上げると無数の星がありますが、実は、儚い戦争による無数の尊い命だと思います。その無念の死に対して悲しくなり、涙が溢れるという意味でしょう。またサビの英語詞、

Merry Christmas to the world now stars shine forever

恐らくですが、「クリスマスの時、世界中で輝く星を永遠に見れるように」という願いだと思います。クリスマスの時はせめてもの、喜びを分かち合う時間であって欲しい、そう込められていると思いたいですね。

冒頭の鐘はアルバムの前曲「IF I EVER HEAR YOU KNOCKING ON MY DOOR」から続いているものです。キーボードを主体としたポップスとなっています。共同編曲の小林武史さんによるポップ要素の強い曲ですが、荘厳な曲としてキツい音にはならず、バランスよく出来た曲になっています。ベースは関口和之さんが休養中の為、小林さんによるシンセ・ベースとなっています。また、「永遠の生命を」と歌っているのは児童合唱団の児童たちによる純真無垢な歌声で、子どもたちによる祈りを強調させています。

この曲は丸井の'92クリスマスキャンペーンのCMソングとなっています。平和への序曲として是非。





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