ポケモン廃人、知らん地方に転移した。【完結】   作:タク@DMP

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CC5話:十字路の戦い

【スイクン オーロラポケモン タイプ:水】

 

 

 

(H100A75B115C90D115S85……ッ!! 防御特防共に隙が無い!! タイプも水単の所為で弱点は草と電気だけ……ッ!!)

 

 

 

 だけど、付け入る隙が無いわけではない。

 素の火力は然程高いわけではない。さっきのライコウのように、半減しなければ攻撃を受け続けられないわけではない。 

 そして、高速回復技が存在しない以上、攻め続ければいずれ勝機は訪れる。

 そこをオオワザでトドメを刺せば、倒すことができる。

 こちらを見るなり、通路へ誘き寄せるようにスイクンはメグル達を引きつけるようにして逃げていく。

 

「真っ向からは戦わないってこと!?」

「こっちがあいつを倒しに来てるのが分かってるからな……!! ミナキさんも”ぜったいれいど”が避けられない場所に誘われた可能性が高い!」

「じゃあどうすれば!?」

「アヤシシの脚力を信じろ!」

「う、うんっ、信じる!」

 

 オージュエルを指で触れ、宝珠をアヤシシに翳すと──黒い稲光の鎧が纏われていく。

 これでアヤシシは電気タイプとなり、電気技を一致で打てるようになった。

 アヤシシの角に電気が溜まっていき、そのままスイクンを目掛けて放っていく。

 

「オーライズでタイプ一致になった電気技はキツいぞ! 10万ボルトだ!!」

「ブルトゥーム!!」

 

 真っ直ぐに電気の束がスイクンを襲う。

 しかし、スイクンの身体は何体にも分身したかと思うと、その全てをよけ切ってしまうのだった

 素早さの種族値は中堅程度とはいえ、流石そこは北風の化身。

 全く掴みどころというものがない。

 

「マズい、このままじゃ追いつけなくなる……!」

「だからあいつの機動力を削ぐんだね! いっけー、デカヌチャン! ”でんじは”だーッ!」

 

 屋根に向かって投げられたボールからデカヌチャンが飛び出す。

 そのまま、ハンマーを背負ったままデカヌチャンは屋根を駆け、スイクンを追跡していく。

 そして、地面に目掛けてハンマーを撃ち込む。

 地を伝う微弱な電気が走り、スイクンを捕えるのだった。 

 全身が痙攣し、地面にのたうち回るスイクンは、敵意に満ちた眼差しを向けるのだった。

 

「……よっし、”麻痺”した!」

「これで、10万ボルトも命中するだろ!!」

「すすいー……!!」

 

 しかし、スイクン側も無策ではない。

 その背中からは冷気が噴出されていき、全員の視界は濃霧に埋もれていく。

 

「これじゃあ、何処に居るか分からねえ!?」

「いや、気配はまだ近くにあるよ……! こっちの視界を封じて、一方的に攻撃するつもりだね!」

「小賢しいな……!」

「ブルトゥ……ッ!! ブルゥ!?」

 

 アヤシシの足元に冷気が集中していく。

 そして、氷の華がそこを起点にして広がっていく。

 すぐさまアヤシシは地面を強く蹴り、足元の鬼火を爆発させて大きく飛び上がった。

 

「アヤシシ!? すっごい跳んでる──!?」

「言ったろ、脚力を信じろってな! 鬼火を使えば、跳躍力を伸ばせる──!」

「でも、すっごい凍ってる音がする!」

 

 咲き誇る氷は六花の如く。

 バキ、バキ、バキ、と空気中の水が凍り付いていく音が聞こえ、そして爆ぜる──

 

 

 

【スイクンの ぜったいれいど!!】

 

 

 

 ──後に残るは、衝撃波と共に濃霧の中に広がる氷の華。

 もし巻き込まれていれば、全員あの氷の華の中に封じ込められていた。

 その衝撃で霧も吹き飛ばされ、露になったそれを見て、メグルもアルカも顔から血の気が引く。

 伝説のポケモンの齎す冷気の凄まじさは、以前戦ったアップリュー達のオオワザを上回る勢いだ。

 そして、パキンパキン、と音を立てて氷の華は崩れ落ちていき、アヤシシは鬼火の力を使って再び建物の屋根へと降り、デカヌチャンと合流するのだった。

 

「”しろいきり”で視界を塞いで”ぜったいれいど”でトドメを刺す……殺意が高すぎやしないか!?」

「アヤシシのカンが優れているから、避けられたみたいなもんだよね、危なかったよ……!」

「ブルトゥ……!」

 

 目を赤く輝かせ、荒ぶるスイクンは想定以上の抵抗を見せるメグルを──そしてアヤシシを強敵と見做す。

 その口からは黒い靄が漏れ出し、目の赤い光は更に強さを増していく。

 

「また”ぜったいれいど”!?」

「いや、アレならアヤシシの脚力で躱せる──!」

「じゃあ攻撃技──”ひかりのかべ”だよ、デカヌチャン!」

「カヌヌ!!」

 

 デカヌチャンの目が光り、メグル達を透明な壁のドームで覆い尽くす。

 そして間を置かずに激しい水の流れが光の壁を叩く音が聞こえてくるのだった。

 

【スイクンの ハイドロポンプ!!】

 

 そして、更にキラキラと何かが凍るような音が聞こえて、周囲には氷塊が現れ、次々と爆ぜていく。

 その勢いで”ひかりのかべ”は破壊され、スイクンは飛び上がると本命と言わんばかりに極太の水ブレスを放ち、アヤシシを狙い撃つ。

 衝撃は計り知れるものではなく、アヤシシはそのまま雪の地面の上に倒れ込み、メグルとアルカも放り出されてしまう。 

 防寒着がクッションとなり、怪我は避けられたものの、攻撃を受けたアヤシシの身体は氷が纏わりついていた。

 

「いったた……なんて勢いなの……!」

「アヤシシ、平気か!?」

 

 鬼火を滾らせ、何とか立ち上がるアヤシシ。

 しかしスイクンは二人を冷たく見下ろすと、再び強烈な水ブレスを放つ。

 

「対抗しろアヤシシ、10万ボルト!!」

「ブルトゥ!!」

 

 再びアヤシシの角から電気が放たれ、稲光が水ブレスと向かい合い、散乱し、空中に氷の花が咲いて爆ぜた。

 だが、それでも尚両者の衝突は止まらず、角から電気を放つアヤシシがスイクンを狙って空へ向かう。

 電気を帯びた角、空中に咲く氷の塊がぶつかり、何度も爆ぜる。

 しかし、伝説のポケモンの膂力は伊達ではない。空中からアヤシシを蹴落とすのだった。

 墜落音と共に叩きつけられるアヤシシ。毛皮は既に凍り付き、鬼火の勢いも弱まっていた。

 だが、忠義の志士はこの程度で斃れはしない。

 一度死にかけたのだ。この程度のダメージ、苦でも何でもない。

 再び屋根から跳びあがり、水ブレスをチャージするために力を溜めるスイクン。だが、その一瞬が仇となる。

 

「──此処がチャンスだ!! デカヌチャン!!」

「カヌヌ!!」

 

 デカヌチャンはハンマーで勢いを付けて宙で回転すると、思いっきりスイクン目掛けてハンマーを叩きつける。

 

 

 

「”デカハンマー”!!」

 

 

 

 効果はいま一つ。

 だが、それでも威力は絶大だ。

 カチ上げられて空中へ放り出されたスイクンは再び、羽衣のような尾をひらめかせてバランスを取り、周囲に氷塊を浮かび上がらせていく。

 その間に再び立ち上がったアヤシシの角から電気が放たれていく。

 宙ならば逃げ場は無い。電撃がスイクンの脳天目掛けて落とされる。

 しかし。

 

「すすいー……ッ!!」

 

 同じ手は喰らわないとばかりに、スイクンの周囲に障壁が展開されていく。

 きらり、とそれが輝いた瞬間、電撃が何倍にも跳ね返され、メグル達に襲い掛かるのだった。

 ”ミラーコート”。受けた特殊技のダメージを2倍にして相手にぶつける技だ。弱点技をぶつけた以上、スイクンに入ったダメージは小さくない。それが倍になって帰ってくるのだ。只では済まない。

 しかし、それをアヤシシは自ら前線に出て受け止めてみせる。

 

「アヤシシ!!」

 

 だが、もう傷ついた身体では、そして黒い稲光の鎧では、反射されたダメージを受け止め切ることはできない。

 アヤシシはそのまま倒れてしまう。

 鬼火は消え失せ、メグルは慌ててボールを向けるのだった。

 

「ッ……よくやった、戻れアヤシシ!!」

「弱点技を耐えられて反射されたら……どうしようもなくない!?」

「いーや、むしろチャンスだ! そのために、あの技を覚えさせたんだからな!」

 

 アヤシシを落とされて悔しそうに歯噛みするメグル。

 だがしかし、ポケモン廃人だからこそ知っている。

 ()()()()()()()()()()()()()()が、最も大きな隙を生むということを。

 

 ──教えてやるよ、パチモン!! ()()()()の何たるかをな!!

 

「……そうか、だからあの技を──お願い、デカヌチャン!!」

「カヌヌ!」

 

 デカヌチャンがハンマーを地面にたたきつけ、飛び出す。スイクンは再び水ブレスを放つべく身体を大きく仰け反らせるが、麻痺していることもあってデカヌチャンの方が速い。

 そして、スイクンに近付くなりデカヌチャンは右手から──

 

 

 

「──”アンコール”!!」

 

 

 

 ──妖精の風を纏わせ、スイクンの精神を一気にコントロールする。

 スイクンの周囲には再び鏡の障壁が展開されてしまう。

 ただしそれは、スイクンの意に反したものだ。

 ”アンコール”は、相手に3度、最後に撃った技と同じ技しか使えなくさせる。

 ミラーコートは特殊技を跳ね返す技。しかし、逆に言えば特殊技しか跳ね返せない技だ。

 そしてこれからスイクンは、他の技を使う事が出来ない。つまり──

 

「こっからお前は攻撃出来ない──そして、物理技で押し込めば、お前を倒せるってわけだ!」

「ふるーる!!」

 

 ──スイクンはもう、他に何もすることが出来ない。

 

「”せいなるつるぎ”で切り裂け!!」

「”デカハンマー”で叩き込め!!」

 

 刀のように伸ばした尾でスイクンを何度も、何度も何度も切り払う。

 そして、アンコールが解除されても、今度はデカヌチャンが後ろから再び”アンコール”を放ち、スイクンの技を封じ込め、そして更に”デカハンマー”で地面へ叩き落とす。

 

「これでッ──終わりだー!!」

 

 一刀両断。

 アブソルの”せいなるつるぎ”がスイクンを真っ二つに切り裂いた。

 その身体はばっさりと縦に切り裂かれ、血ではなく靄を噴き出し──消滅する。

 ……そのはずだった。アブソルは未だに警戒を解かず、更に”せいなるつるぎ”による一撃を見舞う。

 

「ッ!?」

 

 ぴきぴきぴき、と冷気が収束する音と共にスイクンの断たれた身体が再び繋ぎ合わされていく。

 だが、もう”せいなるつるぎ”は通らなかった。

 氷のように冷たい身体に、刃は刃こぼれしてしまい、アブソルは吹き飛ばされてしまう。

  

「アブソルッ!?」

「デカヌチャン! ”デカハンマー”!」

 

 再びハンマーを振り上げて飛び上がるデカヌチャン。

 しかし、それをひらりと舞うように躱すと、スイクンはそのままデカヌチャンの頭を蹴り飛ばし、撃墜。

 そのままメグルとアルカを見下ろしながら周囲に何処からともなく呼び寄せた水を引きつけていく。

 それと同時に、重力を無視してメグル達を吸い寄せていく。

 

「しまっ──吸い込まれ──!!」

「体が浮き上がる……!?」

「すすいィィィーッ!!」

 

 周囲の気温は一気に上昇していき、水は水の形質を保ったまま渦を巻いた──

 

 

 

 

【スイクンの タイダルストーム!!】

 

 

 

 

 ──防ぎようがないオオワザだった。

 渦は爆弾でも爆ぜたかのように吹き飛んだ。

 デカヌチャンも、アブソルも、アルカも、そしてメグルも落ちていく。

 

「く、そ……まだ、こんな力が……!」

 

 何も聞こえない。

 何も見えない。

 虚空に手を伸ばし、メグルは真っ逆さまに落ちていく。

 だが、どんなに手を伸ばしても、アルカに手は届きはしなかった。

 

「すすいー」

 

 そして、メグルの身体を受け止めたのは地面ではなくスイクンの背中だった。

 そのまま、倒れた敵達を見下ろすと、そのままメグルを乗せて、スイクンは踵を返す。

 

 

 

「っ……メグル……!」

 

 

 

 一際頑強なヒャッキの人間であるが故に、すぐさま意識を取り戻したアルカ。

 ぼんやりとした視界には、メグルを乗せたスイクンの後姿。

 だが、全身が打ち付けられている所為で動くことができない。

 デカヌチャンも、アブソルも、気絶していて起き上がる様子がない。

 

「ダ、ダメ……連れて、行かないで……!!」

 

 懇願するような願いを、その紛い物が聞き入れるはずもなく。

 それはふわり、と跳ぶと──メグルを背中に乗せたまま、その場から去ってしまう。

 手を伸ばしても、手を伸ばしても届くはずはない。

 声を張っても届くはずはない。

 それでも彼女は希うように叫ぶ。

 涙の筋は凍っていた──

 

 

 

「やだ……ダメだよ……メグル……メグルーッッッ!!」

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 ──マイナス20℃を超えていた気温は徐々に元に戻っていき、全国の平均気温は0℃前後にまで落ち着いた。

 それを喜ぼうとしていたのも束の間、ユイの元に入って来たのはそれをひっくり返すレベルの悪い知らせであった。

 

「メグル君が連れ去られた!?」

「ごめん……ボクが不甲斐ないせいで……!」

「分かった。すぐキャプテン達にも知らせる!」

「でも──早く追いかけなきゃ……!」

「今、エンテイとライコウの追跡の為に、宇宙センターに衛星カメラの情報を開示してもらう手続きを進めてもらってる……エンジュから飛び去ったスイクンの行き先もそれで分かる!」

 

 電話から聞こえてきた声は弱々しいものだった。

 寒気が弱まったと聞いて喜んでいる場合では無かった。

 アブソルとデカヌチャンは大ダメージを負っているものの、ポケモンセンターで回復すれば治療できる範疇。

 アルカの怪我も、骨折と言った重大なものはない。

 しかし、メグルは──復活したという偽スイクンによって目の前で連れ去られてしまったのだという。

 だが、それを追跡する準備は現在進行形で手続きが行われている。

 

「アルカさんはそのまま休んでて!」

「休んで、らんないよ……! モトトカゲを使って、追いかけなきゃ」

「ダメ! その場を動かないで! 手持ちもやられてるし、低体温症が進んでるかもしれない……! その状態で、どうやってメグル君を助けるの!?」

 

 

 

「助けなきゃ、だよ……それでも……! ボクの()()()()()()()()は……どんな時だって、諦めないでボクを助けてくれたんだ……今度はボクが行かな……」

 

 

 

 どざっ、と何かが落ちるような音が聞こえてくる。

 そして通話中のまま音声は途切れてしまった。

 姿は見えないが、電話先の状況は簡単に想像できる。

 

「アルカさん!?」

「ちょっと……転んじゃって……」

「大丈夫、アルカさん。メグル君は……そう簡単にやられたりなんかしない」

「だけど……!」

「吹雪が止んだ今なら、ジョウトの方に応援を出せるから! だから、待ってて!」

 

 そうしている間に、今度はパソコンの画面からビデオ通話の通知が飛んでくる。

 

「ヒルギさん!? 衛星カメラは──」

「手続きが完了した。これでエンテイとライコウの追跡ができる」

「ありがとう! それと、全キャプテンに通達しないといけないことがあるんだけど──」

 

 間もなく、再び全キャプテンによるリモート大合議が開催される。

 そしてすぐさま、メグルが偽スイクンに拉致された件が共有されたのだった。

 

「──メグルさん、スイクンに連れ去られちまったんスか!?」

「事実として起こってしまったものは仕方ないわ。敵が想定以上に強かったのね」

「……衛星カメラの情報から、ライコウ、そしてエンテイの向かった場所。そしてエンジュシティから去った偽スイクンと思しきポケモンの行き先が同じだと分かった」

 

 ヒルギは画面共有で、地図上にライコウとエンテイ、そして偽スイクンの進行ルートを全員に示す。

 ライコウとエンテイは、それぞれの偽者を倒した後に合流したらしく、それぞれの能力を用いて海を渡っていった。

 そして偽スイクンはメグルを背中に乗せたまま、向かっているのだという。

 その地点は、全くの同じ──ジョウト地方から、遥か南西の海上だ。

 

「……確か地図上じゃあ、ただのだだっ広い海よね? そこって……」

「ああ。だが、奴らの向かっている先を見てほしい」

 

 衛星写真上には本来地図には無いはずの島が映し出されている。

 

「リュウグウ様が言っていたのです。丁度昔、ジョウトの遥か南東に、無限に鉱石が取れる島があると長年信じられていたけど、後年調べたら()()()()()()……って」

 

 所謂幻島、地図上に誤記載されていたが後の調査で存在しないと明らかになった島である。

 

「そんな事あるの? 存在しないとされていた島が実は存在していたっていうの?」

 

 ユイが怪訝そうに言った。

 しかし、ヒルギは首を横に振って言ってのける。

 

「いや、浮上した……が正解だ。それは島と呼ぶのも烏滸がましい、名伏し難き何か。俺が次に調査する予定だった場所だ」

 

 この寒波で延期になったがな、と彼は続ける。

 衛星写真には──確かにこの場所に、大きな島が存在しているのである。

 だが、それは島と呼ぶにはあまりにも異質な場所だった。

 

「こ、これが……ヒルギさんが以前に言っていた島ッスか!?」

「ああ。ふざけて侵入する者が居ないように、現在この周囲は封鎖されている。まだ公には発表されていない」

「だから──()()()、次の調査場所をはぐらかして教えてくれなかったんスね」

「しかし、既に許可は取っている。サイゴクのキャプテンとその関係者に限定して、その存在を明かしても良い、と。尤も、クワゾメの忍者ならばとっくにその情報に辿り着いていそうなものだがな」

「……キリさん?」

 

 ノオトがキリを恨めしそうな目で見る。彼女はバツが悪そうに「仕方なかったのでござるよ」と答えた。

 

「……島の存在は……これが出現した時点で既に認知していたでござる」

「ちょぉ!? それなら何で教えてくれなかったんスかあ!?」

「公には機密ということになっているからでござるよ!」

「ノオトちゃん、仕方ないのよ。オトナには色々あるってワケ」

「そうッスけど、納得いかねーッス!」

「何でも良いけど……伝説のポケモンは、この島に集まってるのよね? ……何があるっていうの、この島に」

「いーえ? 見た所は何にも無さそうなのですよ。むしろ、島そのものがヤバヤバのヤバなのですよー……!」

 

 衛星写真で島の上空の映像が更に大きく映し出される。

 しかし、それは島と呼ぶにはあまりにも異質な場所だった。

 本来ならば草木が生えているはずの場所が、ドーム状のクリスタルに覆われているのである。

 

 

 

 

「……水晶の島は()()ではない。文字通り……島の全面が水晶によって覆われている島だ」




第一章は、1部における序章のようなものなので、此処で終わりです。次回より第二章に入ります。
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